Joe Zawinul - Zawinul (1970)
ジョーザヴィヌルこの時39歳。しかし落ち着いた表情や髪型、髭からはもっと年上に思えます。内容は寒い日の朝特有の静けさのようなものを感じます。この静謐さはキャノンボールアダレイでもマイルスデイヴィスでもウェザーリポートでも見せなかったもの。まるでこれは人に見せるものじゃないと言っているような感じ。各曲ごとにエピソードが添えられているのも私的な印象。ジャズでここまで内省的な作品も珍しいのではないかとおもいます。
メンバー
ジョーザヴィヌル、ハービーハンコック:エレピ
ウディショウ:トランペット
アールタービントン:ソプラノサックス
ジョージデイヴィス:フルート
ミロスラフヴィトウィス、ウォルターブッカー:ベース
ジョーチェンバース、ビリーハート、デヴィッドリー:ドラム
Doctor Honoris Causa
ハービーハンコックに捧げられた曲。ミュートトランペットに導かれるように静謐なホーンとエレピが演奏を始めます。どこまでがテーマでどこからが即興か分からない感じやフリーすれすれのアドリブに時代を感じます。
In A Silent Way
この曲もミュートトランペットに導かれるように曲が始まります。マイルスもカバーしてアルバムタイトルにもしていますがテーマ以外は完全な別物。個人的にはどちらも大好きですがファンキーなIt's About A Timeがないこちらの方がよりSilentでいいですがIt's About A Timeが入ることで動と静の対比が強くでていいかもしれません。ちなみにタイトルはキャノンボールアダレイが命名。
His Last Journey
ジョーが祖父の葬儀を思い出して書いた曲。冷ややかなイントロからまろやかなアルコがテーマを奏でピアノ、トランペットが厳かさを付け加えます。葬儀という死を扱うが故の厳かさ、冷ややかさ、悲しみそういったものを感じます。
Double Image
アップテンポのジャズロック的な一曲。フェイザーやリングモジュレーターでサイケに音を揺らし、アルコと指弾き、ツインドラムなど曲名通り同じ楽器を二つの方法で演奏しています。
Arrival In New York
フランスから船に乗りニューヨークについたときの第一印象を曲にしたもの。テープの回転を遅くして汽笛、港の喧騒を再現した曲というよりかはSE集のような一曲です。
