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Cannonball Adderly - 74 Miles Away / Walk Tall (1967)

キャノンボールアダレイのファンキー化とマイルスデイヴィスの電気化の両方に貢献したジョーザヴィヌル。彼は決してキャノンボール時代=ファンキー、マイルス時代=前衛といきなり変化したわけではなく、キャノンボール時代からその萌芽はありました。それがよくわかるのが本作。キャノンボール風のファンキーもあればマイルスのBitches Brewのような曲もあり真の主役はジョーと言ってもいい一枚です。

メンバー
キャノンボールアダレイ:アルトサックス
ナットアダレイ:コルネット
ジョーザヴィヌル:ピアノ
ビクターガスキン:ベース
ロイマッカーディー:ドラム

Do Do Do
跳ねるリズムに乗って躍動感あふれるホーンが陽気に響きます。モリモリと吹くキャノンボール、キレのいいナット、エレピの泥臭いサウンド、そして観客を踊らせるリズムセクション。最高の一曲です。

I Remenber Bird
プリーチ(宗教的な説教)のようなMCから始まる一曲。評論家としても有名なレナードフェザーの曲でチャーリーパーカーを追悼したソウルフルなバラードナンバーです。

Walk Tall
卑屈にならず背を伸ばして歩け!当時の社会情勢を反映した歌詞のないメッセージソングです。でも音だけを聞けばまったりとしたソウルジャズです。

74 Miles Away
このアルバムのハイライトといえる一曲。モーダルな演奏に乗ってファンキーと前衛が同居していますが徐々に前衛が濃厚になっていきます。いつもでは考えられないくらい熱を帯び、バスクラリネットのようにも響くアルトに、実験的なジョーと音楽性の違いで対立していたナットの演奏とは思えないスピリチュアルかつ東洋的なコルネット、シタールのようなドローンを振りまくベース。エレクトリックマイルスのアイデアが詰まった一曲です。

Oh, Babe
ナットが歌うブルースナンバー。子供のころ歌手だったというだけあってやや癖のあるものの素朴でいい歌を披露しています。過激な曲のあとということで気分を落ち着かせてくれます。