Les McCann - Much Les (1969)
レスマッキャンのアトランティックでの初作品です。ソウルフルなリズムセクションやゲスト参加のパーカッションは今まで通りですが一風変わっているのがウィリアムフィッシャーのアレンジによるストリングス。一般的なストリングスとは異なり中音から低音メインの甘さ控えめのアレンジになっています。だからソウルフルでノリがいいのにやや前衛的という奇妙な1枚です。
メンバー
レスマッキャン:ピアノ
リロイヴィネガー:ベース
ドナルドディーン:ドラム
ビクターパントーヤ:コンガ
ウィリーボボ:ティンバレス
Doin' That Thing
重たいストリングスとベースがメインのイントロから始まりレスのコロコロ転がるピアノがソロをとります。ただリロイヴィネガーもそれと同じかそれ以上に目立っています。ウォーキングベースの名手ですがゴニョゴニョとストリングスに合わせて不穏なリフを弾いています。
With These Hands
スタンダードで美しいタッチのピアノとレスの甘辛なボーカルがよいバラードです。
Burning Coal
ハンドクラップやパーカッション入りのソウルフルな一曲。レスも声をあげたりと実に楽しそうです。
Benjamin
ピアノの弦を直接弾くイントロからポロポロと素朴なメロディを演奏しています。次第にオーケストラも入っていってシンフォニックになっていきます。ここら辺はジョエルドーンとウィリアムフィッシャーの感性が強く出ているように感じます。
Love For Sale
スタンダードですがファンキーなリズムでパッと聞いただけだとこの曲とは気が付かないです。でもメロディをほとんど崩していないのでよく聞けばこの曲と分かります。アドリブで雰囲気を変えるというのはよくありますがメロディを崩さずリズムで雰囲気を変えるというのは珍しいように思います
Roberta
ソウルフルなバラード。タイトルはロバータフラックからきているのでしょう。
