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Earl Van Dyke & The Soul Brothers - That Motown Sound (1965)

スタックスのブッカーT & The MG's、PIRのMFSB。確かな腕でミュージシャンを支えるだけでなく、インストのレコードもリリースして単なるバックバンド、ハウスバンド以上の功績を残しました。一方モータウンのファンクブラザーズ。彼らも確かな腕でミュージシャンを支えましたが、彼らは少ない給料で裏方に徹することを求められやや不遇な印象を受けます。(しかしアールヴァンダイク曰く世間で言われているほど薄給ではなかったそうです)そんなファンクブラザーズの数少ないソロアルバムが本作。ですがアールヴァンダイク&ソウルブラザーズの名義。これはファンクには「悪臭」という意味がありそれを嫌がった社長の意向で名義が変更になったそうです。そしておそらくリーダー役としてファンクブラザーズをまとめたアールに花を持たせようということで彼だけ名前が出たのでしょう。本人としてはオケに合わせてメロを弾くだけで不満だったようですがモータウンのノリのいい演奏をじっくり楽しめる一枚です。

メンバー
アールヴァンダイク:オルガン、ピアノ
他不明(以下予測)
ジェイムズジェマーソン:ベース
ベニーベンジャミン、リチャード"ピストル"アレン:ドラム
エディウィリス、ジョーメッシーナ、ロバートホワイト:ギター
ジョニーグリフィス:キーボード
ジャックアシュフォード:パーカッション

Nowhere To Run
オリジナルはマーサ&ヴァンデラス。オリジナルのオケにオルガンを乗せただけ。でもそれがめちゃくちゃかっこいい。ボーカルで埋もれていた演奏もくっきり聴こえオルガンも小技を散りばめたものでモッドなサウンド!

Come See About Me
スプリームス。ここではギターもオーヴァーダブ。高音のペンペンしたギターが加わることで低音~中音メインの音の幅が広がっています。

You're A Wondeful One
マーヴィンゲイ。ジャズの素養を感じるギターとオルガン、それにモータウンらしい跳ねまくる陽気なリズムに踊りとまではいかなくてもリズムに合わせて体を動かしたくなります。

How Sweet It Is (To Be Loved)
マーヴィンゲイ、Jrウォーカー等がオリジナル。多くの人がカバーしているので断言はできませんがおそらく使い回しのオケではなくバックもオリジナル。ウキウキするメロディをほどよくコッテリ、ほどよくポップ、ほどよくジャジーに演奏しています。

My Girl
テンプス。これはオリジナルと同じオケ。倍音を使ったまろやかなオルガンが音に厚みを持たせています。

All For You
マーヴィンゲイやジミーラフィンがオリジナルでMake Me Mistake, Luky Luky Me等いくつも曲名があるややこしい一曲。女性コーラス入りでポップで楽しい一曲です。

Too Many Fish In The See
マーヴェレッツ。コンガとドラムがいつも以上にはねていてジェマーソンもゴリゴリのベースをブンブン鳴らしています。

Try It Baby
マーヴィンゲイ。ここではピアノも弾いています(元のオケに入っていたもの?)ピアノとアーシーなオルガンの豪華なダブルキーボードがかっこいいです。さらにモータウンでは珍しいトランペットソロ入り

The Way You Do The Things You Do
テンプス。テンプスの中でも好きな曲なのでそれだけでもうれしいですが演奏もオリジナルのオケに合わせてグルーヴィなオルガンを弾きまくっています。

Can I Get A Witness
滑らかなリフをオルガンで載せています。ギターがジャズ風のリズムを刻みオリジナル以上にグルーヴィになっています。

Can You Jerk Like Me
JrウォーカーのShotgunのようなリフの一曲。バックがあっさりなのでコッテリとしたオルガンが堪能できます。

Money (That's What I Want)
オリジナルはバレットストロングですが、ここではマーサ&ヴァンデラスのバージョンのオケを使っているそうです。ロングトーンをしつこく繰り返したりコロコロ転がす彼のスタイルをよく聞けます

Soul Stomp 
ボーナストラックでシングルオンリーのオリジナル。アルバムよりもややノビノビとした演奏です。拍手とホーンのパンチあるリズムがかっこよくてジュークボックスに入れたら盛り上がったこと間違えなしです。

Hot 'n' Tot
こちらもオリジナル。泥臭いサックスがかっこいいいつものモータウンよりは若干不良な演奏がかっこいいです

I Can't Help Myself
フォートップスでオケは流用。しかし弾むピアノとポロポロしたヴァイブにバリトンサックスが加わって他の曲とは印象が大きく変わっています。

The Flick Part1
2パートに分かれたインストソウル。スモールコンボでブッカーT&MG'Sとマーキーズにコンガを入れたら?みたいな演奏です。

The Flick Part2
地鳴りのごときベースと歓声入りでPart1との違いに驚きますがどちらもかっこいいです。