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CTI All Stars - CTI Summer Jazz At The Hollywood Boul Live One

 CTIレコードの豪華スターを集めたCTI All Stars。70年にライブアルバムがでましたが72年の本作はさらにパワーアップしています。3枚組ではなくバラで出たのがやや入手の難しさを高めていますがコンプリートはそこまで難しくはないはず。ライナーに記載された対談には多くのジャズミュージシャンの写真を撮り、本作のジャケットも撮影した日本人カメラマンの阿部克自さんも参加。彼の回想によると、重いカメラを提げて会場中を回り熱かったのに夜になると観客はみな毛布に包まりながら星空の下で音楽を聴く。暴力沙汰や無駄な騒ぎもなかった。黒人の人が多く皆派手な服を着て音楽に合わせて手拍子をしたりしながら楽しそうに音楽を聴く。とあり楽しいフェスだったようです。

メンバー
デオダート、ジョニー"ハモンド"スミス、ボブジェイムズ:キーボード
ロンカーター:ベース
ジャックディジョネット:ドラム
ジョージベンソン:ギター
ハンククロフォード、グローヴァーワシントンjr、スタンリータレンタイン、ジョーファレル:サックス
フレディハバート:トランペット
ヒューバートロウズ:フルート
ミルトジャクソン:ヴァイブ
アイアート:パーカッション
エスターフィリップス:ボーカル
レナードフェザー、リックホルムズ:MC

こちらはインナージャケットの写真で左からアイアート、ジャック、ハンク(ドラムセットや譜面に隠れていて分かりにくい)、グローヴァー、ジョー、ヒューバートの甥っ子、ロン(アンプの左)、ジョージ(アンプの右)、ボブ、ジョニー、おそらくMCかスタッフ。映ってはいませんが裏ジャケの写真ではホーンセクションが横並びになっており、おそらく中央アンプやジョージ、ロンに隠れる場所にスタンリー、フレディ、ヒューバートがいます。ステージの両端とも映っていますがヴァイブが見当たりません。ミルトはどこにいるのか気になります。重いからいちいちヴァイブと一緒に出入りしていたとは考えにくいですが…ちなみにヒューバートの甥っ子はずっとステージの上で遊んでいたそうです。なんだかほっこりするような羨ましいようなエピソードです。レコードでのメンバーは上記のようですが実際のステージではジャッキー&ロイも出演したほか、エスターフィリップスはピアノ弾き語りのブルースも披露していたそうです。MCのレナードフェザーは有名な評論家、プロデューサー、ソングライター。もう一人のリックホルムズはラジオMCでキャノンボールアダレイとも親交のある人物でした。

Gritds Bowl
ハンククロフォードのオリジナル。昔ながらのソウルフルなスウィングですがソロになると熱くグッとモダンな雰囲気になります。

Inner City Blues ~ What's Goin' On
リーダーはグローヴァーワシントンjrでオリジナルはマーヴィンゲイ。ロンカーターのエレキベースはジェイムズジェマーソンのフレーズのコピーですがオリジナル以上に中毒的です。なにかに憑かれたかのように吹きまくるグローヴァーもまた圧巻です。

Califorinia Dreamin'
ホワイトラビットでジョージベンソンが演奏していました。オリジナルはオーケストラでスパニッシュタッチに演奏していましたがここではグルーヴィでアグレッシブな演奏を繰り広げています。

First Light
フレディハバートの曲。ハイトーントランペットとパーカッションが絡むイントロからファンキーなビートを伴ったトランペットとフルートの二菅によるテーマになだれ込みます。

コネクション:ロンカーターのエレキベース
冒頭で紹介した写真から分かるようにロンカーターもエレキベースを弾きます。そして本文でも触れたとおりグルーヴィでとても上手いです。それが分かるのが下の動画。1971年ボビーへブのサニーを本人とロンの二人で演奏。長いベースソロもあり度々ロンにもカメラが当たりますが恐ろしいグルーヴです。一時期はジョージデュビビエ、リチャードデイヴィスらとお金を出し合ってセッションでよく使われるいくつかのスタジオに共用のエレキベース用のアンプを置いていたほどですが、ブーツィーコリンズやラリーグラハムの演奏、さらにジャコパストリアスを聴いてエレキ一本ではない自分にはあそこまでのテクニックを身に着けられないということで完全に断念したそうです。でもウッドベースだって彼がやらない奏法(弓など)がうまい奏者もいるのだからそうは言わずにエレキも続けてほしかったです。