Diahn Wasington - After Hours With Miss D(1954)
ダイナワシントンのジャムセッションといえばDinah Jams。クリフォードブラウン、クラークテリー、メイナードファーガソン、マックスローチ…その他豪華メンバーが参加したバップセッションですがコテコテ好きにはこちらも捨てがたいというよりもこちらの方が愛着がわきます。演奏メンバーはB級ながらも娯楽的なスウィングの達人たち、ダイナのボーカルも土臭くてスウィンギー。
メンバー
ダイナワシントン:ボーカル
リッキーヘンダーソン:アルトサックス
ジャッキーデイヴィス:オルガン
スリーピーアンダーソン、ジュニアマンス:ピアノ
ポールクイニシェット、エディ"ロックジョー"デイヴィス:テナーサックス
ガスキャンペル:トロンボーン
クラークテリー:トランペット
キーターベッツ:ベース
キャンディド:ボンゴ
エドシグペン:ドラム
ミッキーベイカーあるいはキャンディドと思われる奏者不明のギター(詳細は後述)
Blue Sky
ジュニアマンスをだけをバックにスローテンポで歌うとテンポを上げて歌い、ソロパートへ。おそらくエディデイヴィス→クラークテリー→ジュニアマンス→リックアンダーソン?でもう一度ボーカルへ。
Bye Bye Blues
とにかく早いブルースです。特にテリーのミュートトランペットとエドシグペンのスティック捌きは目が回りそうなほどです。ガスキャンペルはトロンボーンでこのテンポに挑戦していますが腕がしんどくなりそうです。そしてイントロでも存在感を見せたテリーが恐ろしくハイトーンでテンポを気持ちさらに上げます。
Am I Blues
クラークテリーらしい牧歌的なソフトトーンのトランペットとポールクイニシェットのこれまたソフトトーンテナー、ジャッキーデイヴィスのまろやかなオルガンがダイナのボーカルを包みます。
Our Love Is Here To Stay
この曲はアルバム一の謎です。メンバーのとこでも書きましたが奏者の分からないギターががっつり参加しています。Discogsでは盤によってはミッキーベイカーに、僕の持っているLPのライナーノーツではキャンディドか?となっています。ミッキーは卓越したセッションミュージシャンでありジャズギタリストであったし、キャンディドもギター系の民族楽器であるトレスを演奏していたのでちょっと弾いてみようとなっても不思議ではありません。ただ演奏自体はオルガンとギターをバックにした素朴なブルースフィーリングが最高です。ダイナのブルーだけど湿っぽくないボーカルもいいです。
A Forgy Day
比較的珍しいヴァースをスローテンポで歌うとコンガに導かれるようにしてテンポを上げて有名なヴァースへ入ります。コンガが入ることでリズムの感じが大きく変わっているのが面白いです。なんといってもエディデイヴィスのソロ!なんてことはないですが豪快な吹きっぷりがたまらないです。
I Let A Song Go Out Of My Head
リラックスしたムードの一曲。伸びやかなボーカルとデュークエリントンのI'm Beginning To See The Lightのフレーズを引用したユーモラスなアドリブ、バリバリ吹くロックジョーがとくに聴きどころです。
Pennies from Heven
コンガにオルガンという高カロリーな編成ですがこれがめちゃくちゃファンキーです。ボーカルもダイナミックでとてもソウルフル
Love For Sale
短い曲ですが激情に任せたかのようなシャウトが圧巻です。
ちなみに54年版は10インチレコードとしてリリースされ曲はBlue Sky、Bye Bye Blues、A Foggy Day、I Let A Song Go Out Of My Heartの四曲のみの収録。LPで収録されたのは55年のことだったようです。さらにBlue Skyは元は10分だったのをキーターベッツのソロ等を削除して8分に短縮していますが日本で組まれたコンピ盤にてオリジナルが発掘。本作のCDにもそのバージョンがボーナストラックとして収録されています。
