生意気娘mizukiへ──世界は薄い闇と深い学びでできている
20歳前後の私へ。
あの頃は、自分が何者か分からないまま、一人前の顔だけはしていたね。
今の私を形づくったのは、母方の祖母の信心深さや、スピリチュアルな家系に生まれた背景が大きい。
でも正直、当時の私は「ふん、また始まった」なんて心の中で笑っていた。ありがたみを感じるどころか、小バカにしていた部分さえあったと思う。
【若mizuki】
「おばさんが何言っちゃってんの?(笑)」
【今mizuki】
「はいはい、その“おばさん”が今のあなたの未来形ですよ。そんなこと言ってられるのも今のうち。若くて浅い娘にはまだ分からない世界があるのよ。」
【若mizuki】
「へぇ〜、世界? 大げさなこと言っちゃって。私は私のやり方で生きていくんだから!」
【今mizuki】
「そうそう、その反発心があったからこそ今がある。背伸びしたり、ちょっと恥ずかしいことをしたり、そういう失敗が全部“学び”に変わったのよ。」
思い返せば、あの頃の私は「人の話はちゃんと聞くふり」をしていた。
表情は真剣にうなずきながら、心の中では「うんうん、そうですよね〜」なんて同調しつつも、実は「おばさんが何言っちゃってんの?」とツッコミを入れていた。
【若mizuki】
「バレてた? いや、けっこう上手にやってたつもりなんだけど。」
【今mizuki】
「うん、確かにバレてはいなかったかもね。でもね、“聞くふり”の奥で芽生えた違和感や反発が、今の“本当に人の声を聴ける私”を育ててくれたの。」
大人になって気づくのは、世界は「薄い闇」と「深い学び」でできているということ。
人の欲や嫉妬、裏の顔──若い頃には見えなかった“薄い闇”。
それは怖いし、時には裏切られたような気持ちになることもある。
けれど、その経験の中で「人は弱さを抱えて生きている」という事実を学んだ。
薄い闇を知ることは、決して悲観ではない。
むしろそこから「どう生きるか」「どう他者に寄り添うか」を考えるきっかけになる。
深い学びとは、そうした問いの積み重ねの中で、心に少しずつ蓄えられていくものだ。
【若mizuki】
「うわ…出たよ、説教モード(笑)」
【今mizuki】
「説教じゃないのよ。これは“生きてきた言葉”。あなたが笑っているうちはまだ分からない。でもいつか必ず、あなた自身がこの意味を理解する日が来るの。」
人生は、表面だけをなぞっていると分からないことばかりだ。
失敗、恥ずかしい行動、軽率な言葉──全部を通り抜けて初めて見えてくる景色がある。
それは若さの勢いだけではたどり着けない、静かな深みのある世界。
生意気娘mizukiへ。
あなたがいてくれたから、今の私がいる。
生意気で、背伸びばかりで、人の言葉を聞き流していたあなたがいたからこそ、今の私は人の心に寄り添える。
ありがとう。そして、これからも私を支えてね。

白バラリースが二人をつないでいる。
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