ベトナム起業日記 #9. オフィスが見つかった!
某月某日
コワーキングスペースのプライベートスペースを借りるか、オフィス物件を契約するかまだ迷っていた最中、物件を探してもらっているヘクターから3件の物件の写真と動画が届いた。広さや家賃、その他の条件の情報も添付されている。
3件の中で1つ、とても居心地の良さそうな部屋があった。
正方形の2つの部屋がつながったような作りで、その奥にバルコニーがある。ビルの2階なので、バルコニーの外には街路樹があって、通りがすぐそこに見える。
自分が旅行者としてしかホーチミン市に滞在したことがないため、フランス様式っぽいバルコニーや南国の街路樹といったこういうベトナムらしい部分がある物件にどうしても惹かれてしまうのだった。
立地はDistrict 1で僕でも多少土地勘のあるエリアにあった。
Distric1と言っても南側のDistrict4に近いエリアで、家賃も僕が想定したいた価格帯よりもずっと安かった。
18歳のとき初めてホーチミン市にバックパッカーとして来たときに滞在したエリアにも近く、そっちに散歩に行くのも楽しそうだなと思った。
そういう主観的な要素も加わり、ここがいい!と思ってしまったのである。
ヘクターもこの3つではここが1番良いと思っていたらしく、この物件にしようということになった。

ただ、ベトナムではどの不動産でも会社の本店所在地に使えるわけではないため、この物件が会社の登記に使えるか、確認する必要がある。
ヘクターに早速、物件を紹介してくれた不動産会社の担当社につないでもらった。
ベトナムではZaloというメッセージアプリ(LINEのようなもの)をみんな使っている。ヘクターはベトナムの電話番号がないとアカウントは作れないのではないかと言ったが、試しにダウンロードしてみたら日本の電話番号でもZaloのアカウントが作れることがわかった。
Zaloのグループをヘクターが作成し、そこで、僕と不動産会社の担当者のAnと直接やり取りすることになった。Anはもしかしたら翻訳ソフトを使っているのかもしれないが、英語でやり取りしてくれた。
Anの電話番号を教えてもらい、そこに登記をお願いしているS社長の弁護士さんから電話をしてもらい、物件が登記登録可能か確認してもらうことになった。
S社長からは契約書の雛形も見たいということだったので、それもメールで送った。
金曜日の午後だったので、翌週の月曜まで待ったが月曜日には確認がとれてこの物件が登記可能だということがわかった。
そこからすぐに契約と行きたいところだったのだが、私のパスポートが有効期限が切れていて再発行待ちの状態だったので再発行される水曜日まで待ってもらった。水曜日にパスポートの情報を送るとすぐに最終契約書が送られてきた。
ベトナム語で書かれているので、前回もらった雛形との差分はいつも使っているプログラムコードのコンペアツール(文字列比較ツール)を使って確認した。プログラマで良かったと感じる(数少ない?)瞬間である笑
ベトナムのオフィス物件は日本の物件と違い、警備員がいることもあり、オフィスが使える時間というものが設定されている。
日本のように24時間使えるわけではないのだが、この使える時間帯が最初に聞いていたのと契約書の中身が違っていたので修正を依頼した。
また火の出るリスクがあるものを使わないという条項に電子レンジも含まれていたので、これを外してもらえないか交渉した。
この2点が合意できたので、署名と判子を押してスキャンしたものをAnに送った。
ベトナムも実は判子社会と聞いていたが、さっそく判子を使う時が来た。
デポジットの支払いは翌日に行い、もうその日からオフィスに入れるようになった。

全体的なスピードがすごく速くてびっくりした。
物件を見つけた日から僕のパスポートの発行を1日待っていたにも関わらず5営業日で契約が締結され物件に入れるようになったのである。
外国人がこんなに超速で事務所物件を借りられるなんて伸びている国は違うなぁ。
続く。
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