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馬を知りたいで広がった世界

エンデュランスで広がった世界

2シーズン目の鶴居生活が、大きく変わったことは、エンデュランスに挑戦したことで、世界が広がったということだと思う。
エンデュランスで使う自馬を求めて、内地から訪ねてきてくれる方々と、色んな牧場を回る機会があったり、レースでお世話になった他の牧場さんに遊びに行かせてもらったり、馬関連の交友関係も広がり、趣味という趣味がない私は、今まで休みを持て余していたのが、「趣味は馬」みたいな行動が増えてきた。
道東は、また日高と違った雰囲気の中に馬がいる。
自分の馬がほしい。
自分で馬が飼いたい。
馬と暮らしたい。
色んな人や物事、風景に触発されて、そんな想いも沸々と現実味を帯びて湧き上がってきたのもこの頃だ。

コミュニケーションツールの引き出し

お客さんとのコミュニケーションが苦手だった私ではあるが、馬の情報が増えたことで、積極的に話ができるようにもなってきた。
コミュニケーションの糸口は、共通点を探る!である。
相手に興味を持って色々質問することで、何か自分も知っているような話題を見つけるのが大事になってくる。
観光スポットでの仕事なので、全国各地からお客さんが来る。
そこでまず聞くのが
「どちらからいらしたんですか?」
もしくは
「ご出身はどちらですか?」
である。
そこで、私が見つけたのは、我が地元の横浜出身者は、自分も含めてほぼ全員「横浜です」と答えるということ。
横浜出身者は「神奈川です」とは答えない。
「神奈川です」と答える人に
「神奈川のどちらですか?」
と聞くと、ほぼ99%横浜以外だ。
横浜市民に、神奈川県民であるという自覚がないのである。

どうでもいい。
本当にどうでもいい横浜市民あるある。
そんなことを楽しめるほどになっていたってことだ。
話がだいぶ逸れたが、馬の興味や情報が広がったことで、馬を楽しみたいお客さんに対しても、馬を共通項として、色んな話ができるようになった。
おかげで、苦手だったものが、楽しむことに少し変換できるようになったのだ。
経験値というものは、デカい!
身に染みた。

もっと馬を知りたい

秋が近づくと共に、やはり来年のことも考えざるを得ない。
鶴居での仕事の契約は、11月に切れるのは変わらない。
また2年前と同じ壁にぶつかるわけである。
冬を鶴居で過ごして、どさんこ牧場に再契約してもらうか。
また違うところに行くか。
そんなことをチラチラと考え始める季節に、先輩に誘われて行ったのが、当時のD-J Ranch(ディーバージェーランチ)である。
先輩はどさんこ牧場の調教にも当時から関わっていたので、自分で休みを利用してちょこちょこと帯広のD-J Ranchに勉強しに行っていた。
私が少し馬の勉強をしたいと思っているのを察した先輩が、一緒に行ってみるか?と声をかけてくれたのだ。
これが持田さんとの出会いとなった。

ホースマンシップとの出会い

持田さんとは、日本のホースマンシップ界では、第一人者だとか先駆者だとか言われている、持田裕之氏のことである。
初めて会った時のことは、あまりよく覚えていない。
ただ、今までやってきたことと全然違うアプローチに、ただただ頭が混乱したのは覚えている。
私のいうことをちっとも聞いてくれないダイヤ(馬)は、近くにいる持田さんばかり見ていた。
なんで私のこと全然見てくれないんだよー!というのが、最初の苦悩。

この苦悩の中毒に自ら冒されにいくのは、次の話である。



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