不登校でも焦らないでいい。大丈夫。
「ただの風邪だと思っていた」
すべての始まりは、あの頃でした。
世の中がコロナ一色になっていた時期。
私もその流れの中で体調を崩し、感染しました。
当時は、「少ししんどいな」くらいの感覚で、正直ここまで影響が続くなんて思っていませんでした。
でも、回復したはずなのに、体の違和感は消えませんでした。
朝、どうしても起きられない。
立ち上がるとフラフラする。
ずっとだるくて、頭もぼーっとする。
最初は「気のせいかな」と思っていました。
でも、それは気のせいではありませんでした。
私はその後、起立性調節障害と診断されました。
名前を聞いても、正直ピンときませんでした。
でも症状は確かで、日常生活は大きく変わっていきました。
一番つらかったのは「朝起きられないこと」。
学校に行かなきゃいけないのに、体が動かない。
起きようとしても、どうしても起きられない。
でも周りから見れば、それはただの「寝坊」に見えてしまいます。
「また遅刻?」「ちゃんとしなよ」
そんな言葉が、少しずつ心に刺さっていきました。
自分でも、「なんで自分はこんなにダメなんだろう」と思うようになりました。
頑張りたいのに、頑張れない。
その状態が続くと、人は少しずつ自信を失っていきます。
やがて私は、学校に行くこと自体が怖くなりました。
そして、不登校になりました。
家にいる時間が増えていく中で、外の世界との距離もどんどん遠くなっていきました。
友達は普通に学校に通っている。
SNSを見れば、楽しそうな日常が流れてくる。
それを見ては、「なんで自分だけ」と思ってしまう。
孤独でした。
でも、そんな中で少しずつ変化もありました。
すぐに良くなるわけではなかったけれど、少しずつ、ほんの少しずつ症状が軽くなっていったんです。
朝、前よりは動ける日が増えた。
外に出られる時間が少し伸びた。
本当に小さな変化でした。
でも、その「小さな変化」が、当時の私にとっては大きな希望でした。
そして何より大きかったのは、家族の存在です。
うまく動けない私を責めることなく、そばで支えてくれました。
「大丈夫」「ゆっくりでいいよ」
その言葉に、何度も救われました。
もしあのとき、家族まで厳しい言葉をかけていたら、今の私はいなかったかもしれません。
少しずつ体調が安定してきた頃、私は「もう一度学校に行こう」と思うようになりました。
正直、怖かったです。
久しぶりの学校。
周りの目。
ついていけるのかという不安。
全部が怖かった。
最初の一歩は、本当に重かったです。
でも、一日行けた。
次の日も、なんとか行けた。
もちろん、毎日うまくいったわけではありません。
途中でしんどくなったり、休んでしまう日もありました。
それでも、「完全に諦める」ことはしませんでした。
少しずつ、少しずつ。
気づけば、通い続けることができていました。
そして最終的に、私は高校に進学することができました。
あの頃の自分からは、想像できなかった未来です。
もし今、同じようにしんどさを抱えている人がいたら、伝えたいです。
すぐに良くならなくてもいい。
周りと同じペースじゃなくてもいい。
本当に大事なのは、「止まらないこと」じゃなくて、
「やめてしまわないこと」だと思います。
立ち止まってもいいし、戻ってもいい。
でも、自分を完全に否定しないでほしい。
あの頃の私は、自分のことをダメな人間だと思っていました。
でも今振り返ると、ただ「戦っていただけ」だったんだと思います。
見えないしんどさと、ずっと。
この経験があったからこそ、今こうして誰かに伝えたいと思えています。
もしこの文章を読んで、少しでも「自分だけじゃない」と思えたなら、それだけで十分です。
あなたのペースで、大丈夫です。
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