童心読書(1)『火よう日のごちそうはひきがえる』と一緒に童心を掘り起こす
私は、今の街に引っ越してきて9年になります。綺麗だし、都心に近いし、気に入っています。で、特に気に入っているのは図書館が綺麗なこと。この9年で、地元の図書館に何度行ったかわかりません。
しかーし。
私は、9年のうち、なんと8年間も、「子供の本のコーナー」を素通りしていたのですよねー。なんちゅう、もったいないことを。宝の山がそこにあるのに、みすみす見逃していたなんて。
で、そんな私も、1年前からは、「子供の本のコーナー」へ立ち寄るようになりました。きっかけは、「朗読講座」に通い始めたこと。「朗読に向いている本」を探すうちに、自然と絵本や児童書のコーナーへも足が向くようになりました。
とはいえ、長ーーーい間、絵本や児童書に触れる機会のなかった私。浦島太郎状態でありました。そんな私のナビゲーターになってくださったのが、「絵本や児童書に詳しいnoterさんたち」です。
特に最近刺激になったのが、きのころさんのこの記事です。
うわあ。『火よう日のごちそうはひきがえる』って、面白いんやー。グロくないみたいやし、読んでみようかなー、と思いつつ、家の中の「積読」の山を見て、「まずは、これをなんとかしよう」と、一日伸ばしにしていたのですよねー。
すると、きのころさんの影響で、続々と『火よう日のごちそうはひきがえる』を読んだ方々の絶賛の声が…。
うわあああ。ええなー、ええなー。やっぱり私も読みたいなー。と、幼い日、友達が持っているリカちゃん人形を羨ましく思った時と、同じような気持ちになりました。
早速、地元の図書館へ。
きのころさん情報では、『火よう日のごちそうはひきがえる』はメジャー説とマイナー説があります。絵本に詳しい方の界隈ではメジャーで、一般的にはマイナーだというこの本。
メジャーだったら、図書館にあったとしても、ボロボロの可能性があり、マイナーだったら、図書館に置いていない可能性もあります。
まあ、でも、そんなに大きい図書館じゃないし、置いてないかもなー。なかったら予約しよう、と図書館へ着いてすぐに、図書館に設置してある検索用の端末に向かう私。でも、この日は珍しく全ての端末の前に他の利用者さんが座っていらっしゃいました。
仕方がないので、「児童書コーナー」へ行き、
えーっとエリクソンさんやったっけ〜、っと本棚を見ていると、
ありましたー。何と二冊も。やるやん。うちの近所の図書館。ええ本をちゃんと置いてるねー。
一冊は『火曜日のごちそうはヒキガエル』
もう一冊は『火よう日のごちそうはひきがえる』
表紙全体の色は少し違いますが、内容は同じようです。そういえば、きのころさんが、「題名の表記が変わった」って書いてたなあ。このこと?
感激したのは、二冊とも、図書館の本にしては(っていうのも失礼ですが)綺麗だったこと。これは、私に「今日、この本を借りなさい。読みなさい」と文学の神様が言っているに違いない。
と、いうわけで、より綺麗だった『火よう日のごちそうはひきがえる』の方を借りて帰りました。
で、読んだわけですが…。
一言で言うと、
素晴らしいいいいいいいいいいいい。
私の心の中の「童心」ちゃんが全員、目を覚ましました。
ネタバレしない範囲で褒めます。
何から言おう。まずは、
「絵」が素晴らしい。っていうか、すごく「好き」。
カエルやミミズクの表情がいいんですよねー。絵本って「総合芸術」だと思いました。「絵」を楽しんで、「言葉」を楽しんで、「ストーリー」も楽しめる。一冊で三度美味しいです。
読む前に眺めていた表紙のカエルやミミズクの表情が何を意味しているか、壁のカレンダーは何を意味しているか、テーブルの上のお茶の意味は?それらの意味が、本文を読んでわかった時は、「おおお」と思いました。この場面の絵を表紙にしたのも素晴らしい。
内容は、感激しました。しみじみしました。そして、ウォートンの「素直さ」「明るさ」を見習いたいと思いました。そして、ジョージの心の動きも………。
「おおっと、姉さん待ちな!」
「それ以上、喋ると、ネタバレになりますぜ」
「気持ちはわかるが、まだ読んでいない方も大勢、いるんだぜ」
「今後の読者のためにも、そこら辺にしといておくれやす」
ああああー。既読のnoterさんが続々と、私の暴走を止めに来られました。
と、言うわけで、ネタバレは致しません。でも、素晴らしい本であることは確かです。
先ほども言いましたが、絵本や児童書は、宝の山です。「総合芸術」です。老若男女全てのためにある、と言っても過言ではありません。そもそも、大人は全員、子供時代を経験しているわけです。眠っているか起きているかはともかく、心の中に「童心」は必ず、宿っています。
と、一年前まで「子供の本コーナー」を素通りしていた私が言うのも、何ですが、これから、「童心読書」に励んで参る所存ですので、お許しくださいませ。
改めて、
ラッセル・E・エリクソンさん(作者)、ありがとう。
ローレンス・D・フィオリさん(作画)、ありがとう。
佐藤涼子さん(訳者)、ありがとう。
その他、本づくりに携わった方々、ありがとう。
きのころさん、はっちゃんLIFEさん、みきこさん、coccoさん、ありがとう。
そして、
ありがとう、私の心の中の「童心」たち。
