誰にも言えないコンプレックスと生きていく
自分のこと
どれくらい好きですか━━?
そんな問いを投げかけられて
胸が少し苦しくなったことがあります。
「自分を愛そう」
「自分を認めよう」
そう言われても
わたしには、どうしても
目をそらしたくなる場所があるからです。
誰にも言えない。
できることなら
“なかったこと”にしてしまいたい。
あなたは
「人には見せたくない場所」
「ずっと抱えている痛み」
「人には言えないコンプレックス」
ありますか?
その欠けているように見える
場所にこそ
人にはない優しさや温もりが
眠っているのかもしれません。
”わたしが自分自身を
ありのままに受け入れたとき
はじめて変化することができた”
著者:人間性の心理学
臨床心理学者
これは、コンプレックスを
「なくす」ことではなく
まず“あるもの”として
受け入れることの大切さを示しています。
完璧ではない自分を
そのまま見つめる。
それは、決してあきらめや
妥協ではなく
わたしという存在を
「信じてあげること」なんです。
わたしたちは、ときに
「完全じゃない自分」に
心を締めつけられます。
鏡を避けたり
人の視線を気にしたり
傷つかないように隠したり。
でもそれは
弱さなんかじゃない。
“ちゃんと生きようとする強さ”だと
思うんです。
どれだけコンプレックスがあっても
誰かの言葉に笑える。
そんな日々を重ねていることこそが生きている証。
当たり前に見えるそのすべてが
奇跡なのだと思います。
わたしには
3つのコンプレックスがあります。
1つ目は、髪の毛でなんとか隠せる
後頭部の縫合跡。
2つ目は、大きくて目立つ鼻。
そして3つ目──
これが1番のコンプレックス
生まれつきではなく
「後天的に失ったもの」です。
鏡を見る時間も最小限にして
外では気づかれないように
必死で隠している。
それでも、ふとした瞬間に
心がずしんと重くなるのです。
それでも、命に関わる病気ではない。
今日も普通に呼吸をして
ごはんを食べられる。
──本当は、それだけでも
十分すごいことなんですよね。
そんなふうに
小さな“当たり前”に目を向けたとき
「なくなったらいい」と思う気持ちが
すこしだけ やわらいでいくのを
感じます。
無理に好きになる必要はないんです。
無理に忘れようとしなくてもいい。
ただ、そっと「あるもの」として
見つめていくこと。
それが、少しずつ呼吸を
楽にしてくれる第一歩になる気がしています。
たとえ誰にも言えなくても
涙をこらえて夜を過ごしていても
あなたが、ここに命を宿して生きていること。
それだけで、あなたには
価値があります。
欠けて見える場所に
深いやさしさが
眠っているかもしれない。
だから、大丈夫。
あなたは、あなたのままでいいんです。
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