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看護師を辞めたいと思い、別の仕事に挑戦した私が1か月で辞めた理由

「もう看護師はやりたくない」

最後の常勤を辞める頃、私は本気でそう思っていました。

何度職場を変えても疲れてしまう。

次も看護師として働く自分を、うまく想像できませんでした。

もっと穏やかな形で、人に癒やしを与えられる仕事がしたい。

そう考えた私は、看護師とは別の仕事に挑戦しました。

しかし、その仕事は約1か月で辞めることになります。

別の仕事を経験したことで気づいたのは、私が嫌だったのは、看護師という仕事そのものではなかったということでした。

看護師とは違う「人を癒やす仕事」を選んだ
以前、訪問看護で働いていたとき、アロマやリンパケアを実施する機会がありました。

もともと人を癒やすことに関心があった私は、アロマテラピストとリンパケアセラピストの資格を取得しました。

最後の常勤を辞めることになったとき、未経験でも働けるアロマセラピーサロンを見つけました。

「これなら、看護師とは違う道へ進めるかもしれない」

そう期待して、派遣看護師を続けながら、サロンとのダブルワークを始めました。

今振り返ると、看護師を辞めたいと思っていたのに、私が選んだのは、人と関わり、心や体を楽にする仕事でした。

仕事の形は違っても、人の役に立ちたいという気持ちは変わっていなかったのだと思います。

始めてみて、働き方が自分に合わないと気づいた

苦しかったのは、施術ではなく集客でした。

最初は、新しい仕事を始められたことがうれしく、やる気もありました。

ところが、研修を受けるうちに、少しずつ違和感を覚えるようになりました。

研修の中に、自分の知り合いへサロンを勧めたり、友人の特徴を書いて研修担当者と共有したりするワークがあったからです。

サロン側にとっては、仕事を成り立たせるために必要な集客方法の一つだったのだと思います。

それでも私は、友人の了承を得ないまま、その人の特徴をほかの人に伝えることに抵抗と罪悪感を覚えました。

私はもともと、友人が多い方ではありません。

大切な友人を「お客様になってくれるかもしれない人」として考えることにも、強い抵抗がありました。

友人へ連絡してサロンを勧めることも、私には営業のために連絡しているように感じられました。

施術の仕事には興味がありました。
それでも、施術をするところまで進むために、まず自分で人を集めなければならない。

その過程が、私にはとても苦痛でした。

サロンの方法が悪かったということではなく、集客を含めた働き方が、私には合わなかったのだと思います。

結局、私は約1か月でサロンを辞めました。

「辞めたい」と思っていた看護師の仕事だけが残った

私は、派遣看護師を続けながら、サロンとのダブルワークをしていました。

「もう看護師はやりたくない」と思い、看護師とは違う道へ進むために始めた仕事でした。

ところが約1か月後、私が辞めたのは新しく始めたサロンの仕事で、派遣看護師の仕事はそのまま続けることになりました。

私は、サロンを辞めてから看護師に戻ったわけではありません。

看護師を辞めたいと思いながらも、実際には看護師の仕事を続けていたのです。

あれほど辞めたいと思っていた看護師の仕事が残り、新しく始めた仕事の方を辞めた。

今振り返ると、この事実が、自分の本当の気持ちに気づくきっかけになりました。

看護師として働く場合、自分で患者さんや利用者さんを集める必要はありません。

営業ではなく、目の前の人に必要なケアを考えることに集中できます。

私は、人に関わることや、必要なケアを考えることまで嫌いになったわけではありませんでした。

それまで私を苦しめていたのは、看護師という仕事そのものではなく、人間関係や常勤として背負う責任、そのときの職場環境や働き方だったのだと思います。

サロンを辞めた当時は、

「結局、私には看護師しかないのかもしれない」

と思いました。

けれど今は、「看護師しかできなかった」とは考えていません。

別の仕事を経験したからこそ、看護師の仕事の中に、自分が嫌いではない部分も残っていると気づけたからです。

約1か月の経験で見えたこと

取得した資格を、今の仕事に直接生かす道には進みませんでした。

別の仕事への挑戦も、約1か月で終わりました。

当時は、「看護師以外の仕事も続かなかった」と考えていました。

けれど、派遣看護師と別の仕事を同じ時期に経験したからこそ、比べて分かったことがあります。

私は、人に関わることや、目の前の人に必要なケアを考えることが嫌だったわけではありません。

つらかったのは、看護師という仕事そのものではなく、当時の職場環境や働き方でした。

もし別の仕事に挑戦していなければ、私はその違いに気づかないまま、「自分は看護師に向いていない」と考え続けていたかもしれません。

約1か月という短い経験でしたが、自分が何を嫌だと感じ、どのような仕事なら続けやすいのかを知るきっかけになりました。

今も看護師を続けているのは、「看護師しかできなかったから」だけではありません。

別の仕事を経験したうえで、看護師の仕事の中に、自分が嫌いではない部分も残っていると気づけたからです。

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