ビーツの「桜ごはん」のお弁当forペスクタリアン(魚介類は食べる菜食主義)
友達が我が家に遊びにきてくれました。
日本のアニメが大好きだという彼女。
その熱意はアニメだけに留まらず、今ではご自身で土鍋でご飯を炊き、お茶を点てるほど日本文化に深く魅了されています。
来春には、念願の日本旅行のチケットも手配済みだとか。

そんな彼女にお弁当を作りました。
お互い仕事お休みだったので、ちょっと早めのお昼ってことでブランチ。
さらに、「今日は昼から一緒に呑もうね!」ってことでこちらも楽しみ。
私も彼女の家でよく遊びに行くのですが、ウェルカムドリンクにいつも作ってくれるカクテル「ミモザ」がもう最高で。
シャンパンとオレンジジュースで割るのですが飲みやすいしあっといまにいい気分になって酔っぱらってしまうのです。
今日は、日本酒で彼女をおもてなし。
彼女曰く、
「お弁当って聞いたことはあるけれど、食べたことはない。」とのことだったので、よっしゃ、それならといろいろメニューを考えました。
私の大好きな故郷、日本のことをもっと知ってほしい、もっと好きになってほしいから。

今回はペスクタリアン(魚介類は食べる菜食主義)である彼女のために、カナダの近所のスーパーで手に入る身近な食材を使い、心尽くしのお弁当を仕立てました。
本日のお品書き
ビーツで彩る桜ごはん:西洋野菜のビーツのお寿司。上には、ラディッシュの甘酢漬けを桜の物相型で抜きました。
春の日本を想像してほしくて。おかずの重:
白身魚のフライ(エアフライヤーで油は一切使わずヘルシーに)
海老マヨの柚子胡椒和え アボカド添え(レモンの皮を花に見立てて)
ポテトサラダ
赤紫蘇で漬けた胡瓜の浅漬け
お吸い物:ムール貝の滋味深い出汁が香るお吸い物を、骨董の漆椀に注いで。
お供に:骨董の漆器のぐい呑みで、日本の美味しいお酒を。

お弁当の入れ物は有田焼の陶器製です。
蓋を開けた瞬間の、彼女のびっくり顔。
特にビーツのご飯は大変気に入ってくれたようで、
「こんなにかわいいピンク色のご飯、初めて。ビーツってあのビーツでこんな風になるの?」
「このお吸い物、ムール貝ってこんなに美味しい出汁が出るのね。このお椀の模様、バタフライでとってもかわいい!もう日本の文化ってなんてクールなの!?」
という言葉に、私もとってもうれしくなりました。
でしょでしょ、日本って最高でしょ!って。

海外で日本の食文化を伝えるときも、日常でも、身近なもので工夫を凝らしてごはんを作ってはいます。
でもそれは、先人たちが育んできた知恵や美意識を、現代の暮らしに合わせて受け継いでいく「伝統継承」が日本人なら誰もが無意識に備わっているからだと思います。
食を通じて、日本の文化や歴史への興味の扉を開く。
私が作ったこの一食が、彼女の中で新しい「日本の記憶」になる。
そう思うと、キッチンに立つ時間さえも、ちょっと緊張、同時に愛おしく、尊いものに感じられます。
食は文化であり、歴史であり、そして人と人とを繋ぐコミュニケーション。
これからもこの食卓から、ささやかだけれど温かいご飯を作り続けていきたいです。
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