新卒一括採用廃止に見るジョブ型雇用の良し悪し
このところ、日本の大企業の一部で、新卒一括採用をやめる動きが出てきており、非常に注目されています。この記事ではこの件について、私の考えを整理したいと思います。
新卒一括採用については、以前から「早くやめた方がいい」とお話ししてきました。新卒一括採用を行い、ジョブローテーションをしながらジェネラリストを育てていくというスタイルは、終身雇用が前提であれば機能していた面もあったと思います。しかし、終身雇用を保証できなくなったにもかかわらず、この仕組みだけが残っていることで、働く側が厳しい立場に置かれる場面が生じやすくなっています。
ご参考(雇用記事のまとめ)
■ 日本での解雇規制緩和に関する一考察(2024/9/3)
■ 解雇規制緩和と日本人の労働、海外駐在員の現状(2024/9/6)
■ 役職定年の年齢引き上げに見る日本経済の課題(2024/11/16)
■ 日本企業が直面する人手不足と対応策を巡る課題(2025/11/21)
■ メガバンクが語る失敗を恐れない人材への違和感(2025/12/5)
ジェネラリストとして、その会社の中でしか通用しない技能を身につけた結果、転職が難しくなる。それにもかかわらず、会社の経営次第では雇用が揺らぐ。もしそうなれば、路頭に迷う可能性すら出てきます。また、パワハラや不当な扱いを受けたとしても、転職という選択肢が現実的に取りにくければ、その環境を受け入れるしかなくなってしまう。そうなると社員は何も言わなくなり、何も挑戦しなくなり、当然ながら給与も上がりにくい。企業も成長しない。こうした負の連鎖に陥る構造があるのではないかと、私は以前から感じていました。
企業側の課題と解雇規制の議論
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