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イラン戦争とペトロダラー、ドル相場の見通し


 一部アメリカのメディアが、ホルムズ海峡を通過させるタンカーを限定的に認める条件として、人民元決済を求めることをイランが検討していると報じました。これを受けて、ドルの基軸通貨体制が今後どうなっていくのか、人民元決済が増えるのか、その辺りが一部で注目されています。この記事ではこの件について、私の考えを説明します。

実は、原油取引がドル建てでなければならないという国際的な取り決めのようなものはありません。原油取引の歴史的な経緯を背景に、慣習上、ドル建てでの取引となっているだけなのです。歴史的な背景としては、①1960年代までは米国を筆頭としたメジャーズ(総合石油会社)が原油取引を支配していたこと、②80年代前半に原油取引のスポット取引が拡大するとともに、価格変動のリスク回避のために先物取引も始まり、その先物市場に主として米国市場が利用されたこと、などがあげられます。また、③世界最大の石油消費国が米国であることも要因と考えられます。

公益財団法人国際通貨研究所

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