楽々古事記【02】おのごろ島
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天之沼矛(あめのぬぼこ)
天と地が別れたとはいえ、地上の世界は、汚い油がクラゲのように水面を漂っているようなドロドロとした状態でした。
それを見かねた天上界の神様たちが、会議をして何やら決定したようです。
「おい、イザナキとイザナミ、チョットこっちに来い」
「はい、なんすか?」
「お前ら二人で、このブヨブヨした地上を固めてこい」
「オレらがですか?」
「そうたい。下っ端やろーが。行っち来い」
「(人使い…いや、神使いが荒いっちゃけんなぁーもうッ!)」
そんなこんなで、イザナキとイザナミに「天之沼矛」を渡しました。
【天之沼矛】(あめのぬぼこ)
長い槍(やり)のこと。
「之」は「の」だったり、表記しなかったりしますのでご了承くださいませ。
天之浮橋(あめのうきはし)
天之沼矛を受け取った二人は興味がわいてきたのか、楽しげに天上界と地上界の間にある「天之浮橋」まで降りていきました。
「ねぇイザナミ? この天之沼矛で地上をかき混ぜればいいっちゃろ?」
「うん、天つ神のおいちゃん、そげん言いよったよ」
「んでも汚ねーなぁー、なんかこらぁ…」
「なんかアレやね、バーベキューやったあとの焼き肉のタレんごとあるネ」
「うわッ、ホントそれそれ」
「ぎゃはははは」
ひと笑いしたあと、イザナキは天之浮橋からブヨブヨした地上に天之沼矛を刺して、かき混ぜ始めました。
【天つ神】(あまつかみ)
高天原(天上界)にいる神様たちのこと。
こおろ、こおろ
「ねるねるねるね。ねるねるねるね…」
「ちゃーかろーもん。あんたアホか!」
「冗談たい、冗談!」
「こおろ、こおろ、こおろ、こおろ」
「ちょ、待ちいっちゃ、なん言いよるん?」
「なんが?」
「なんで口で「こおろこおろ」っち言いよるとか?っち聞きよると」
「えッ、違うん?」
「口やなかろーもん、矛で混ぜたときの音が「こおろこおろ」って鳴るんやないと?」
「そうなん?」
「そーやろーもん」
「うーん、まぁそうかも知れんけど、小っさい事は気にすんな、それワカチコワカチコー。あはははは」
淤能碁呂島(おのごろじま)
そうこうしながらイザナキが天之沼矛を引き抜くと、矛先から塩の塊がポタポタと落ち、それが固まって島が出来上がりました。
これが「淤能碁呂島(おのごろじま)」です。
「なんか出来たばい」
「うん、島っぽいね」
「降りてみよっか?」
「うん、行こ行こッ!」
【オノゴロ島】
諸説ありますが、所在地は不明としておきます。
天之御柱(あめのみはしら)
二人はオノゴロ島に降り立ちました。
「うーん、島っちゅーのは、まぁこんな感じなのかな?」
「ま、いいっちゃない。コレで」
「んじゃとりあえず、天上界に届く、ぶっとい柱を立てよっか?」
「そやね。高天原のおいちゃんと通信せんといかんけんね」
二人は天上界の高天原に届く柱を立てました。
この柱が、天上界と地上界との意思疎通を可能にさせる「天之御柱」です。
八尋殿(やひろどの)
「あとは住む家か・・・」
「私、大っきい家がいいな。アイランドキッチンなんてステキ」
「っしゃ、まかしとけ」
すると、アッという間に八尋殿が完成しました。
さすが神様です。
「イザナミのいう通りに造ったら、いい家が出来たばい」
「そらぁ女やけん、細かいところに気が付きますと!」
「(…みぞえ住宅やんかそれ…)」
【八尋殿】(やひろどの)
尋とは長さの単位。
一尋=約1.8mですので、8×1.8=…といいたいところですが、.八(8)は、たくさんとか多いとかの意味ですので、「八尋殿=大きな御殿」になります。なお、読み方も「でん」ではなく「どの」と読むことが多いようです。
ってなことで、今回はこれで終わりです。
簡単な図を下記に貼っておきますね。
図 おのごろ島

ではでは。。。
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