楽々古事記【13】嗚呼オオゲツヒメ
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千位の置戸(ちくらのおきど)
父に海原を追放され、天つ神の地位を剥奪されたスサノオでしたが、高天原でも狼藉(ろうぜき)を働いてしまい、天上界からも追放されてしまいました。
「ええクソ…。髭を剃られるのはいいけど、生爪を剥ぐとかさぁ…。メッチャ痛いやん…」
そんな追い出されたスサノオが、高天原から地上の葦原中国(あしはらのなかつくに)に降りる途中の出来事でした。
「みんなして、あげん怒らんでもよかろーに…ブツクサ、ブツクサ…。千位の置戸とか、とんでもない罰金まで背負わせるし…ブツクサ、ブツクサ…」
処罰に納得していないのか、不貞腐れて地上に降りる始末です。
千位の置戸(ちくらのおきど)
(※千座の置座(ちくらのおきくら)とも)
祭祀に必要な品物や供物をたくさん置く台。
スサノオの場合は、罪穢れを祓うための科料や過料と思われます。
大宜都比売(オオゲツヒメ)
「んでも、腹がへったな…そうだ、高天原にも上納せないかんことやし、オオゲツヒメを呼ぼう。おーいオオゲツヒメ」
「はい、オオゲツヒメですけど、どげんしました?」
「飯を作っちゃらんやか? 高天原の神様たちの分と、オレの分も」
「お安い御用です。チョット待っちょってくださいね」
【大宜都比売】(オオゲツヒメ)
神生みで登場した神様。
※他にも「オオゲツヒメ」と出てくる箇所がありますが、別の神様だと思われます。
図① 振り返り図
神生みポンポン図でオオゲツヒメを確認してくださいませ。
※左下のカグツチの上です。

なんでそこから
スサノオから食事を頼まれたオオゲツヒメは、裏の台所に行って食事を作り、スサノオの前に運んできました。
「おお、うまいのぉ。おかわり」
「はい、待っちょってください」
オオゲツヒメは台所に行くと、また食事を作って、秒速で戻ってきました。
「お、早いな。うまい、おかわり」
「はい、待っちょってください。はいどうぞ」
「(早すぎんか?)…お、おかわり」
「はい。高天原の天つ神さまへの上納分は、もう包んじょりますけん、帰りにどうぞ」
「(絶対にあやしい…)」
不審に思ったスサノオは、そーっと台所へ覗きに行くと、オオゲツヒメが口やら尻から、食べ物をゲロゲロブッブと出しては食器に盛り付けているではありませんか。
それを目撃した単細胞のスサノオは怒り心頭です。
「きさんこらぁ! こげな汚いモンをオレに食わせちょったんかーッ!」
と言うが早いか剣を抜くと、オオゲツヒメを切り捨ててしまいました。
なんでそこから【part2】
するとどうでしょう。
オオゲツヒメの屍の頭から、そして穴という穴から、ニョキニョキと何やら生まれたり、生えてくるではありませんか。
オオゲツヒメの屍からは、
・頭からは、蚕(かいこ)
・目からは、稲
・耳からは、粟(あわ)
・鼻からは、小豆
・陰からは、麦
・尻からは、大豆
が生まれました。
その一部始終を見ていた天上界のカムムスヒが、ヤレヤレと思いながらも、その種を回収して地上の葦原中国に授けました。
一方のスサノオは、そんなことは我関せずとばかりに、そそくさと地上へと降りていくのでした。
さて、今回はこれでおわりですが、今回の図と、カムムスヒの振り返り図を下記に貼っておわりますね。
※次回からはスサノオの大冒険です。
図② 嗚呼オオゲツヒメ図

図③ 振り返り図

ではでは。。。
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