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楽々古事記【09】禊ぎでポンポン

この楽々古事記を読めば、少し難しい古事記の本でも楽々わかるようになる!

最初から読みたい方は、
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本題に入る前に

高天原? 黄泉の国? 地上?…
こんがらがってしまいますので、整理するために、
・高天原
(たかまのはら)
・葦原中国
(あしはらのなかつくに)
・黄泉の国
(よみのくに)
・常世の国(新登場)
(とこよのくに)
・根の国(新登場)
(ねのくに)
・底の国(新登場)
(そこのくに)
についての図を再度貼っておきますね。
※「之」だったり「の」だったりしますがワカチコで読み進めていってくださいませ。

図①振り返り

それでは前回の続きです。
どうぞ。。。


汚れた英雄

「イザナミがあんなことになるとか、悲しすぎろーもん…」

黄泉の国から戻ったイザナキは、疲労困憊(ひろうこんぱい)で、身も心もクタクタになっていました。

「んでも、黄泉の国に行ったから、かなり汚れたよな…」

自分の体を見ると、衣服や装飾品まで穢れ(けがれ)ているのがわかりました。

「汚れっちまった悲しみに…か…。こらぁ禊ぎ(みそぎ)をして、身を清めるしかねーやろな」

そう思ったイザナキは、

「筑紫の日向の橘小戸の阿波岐原」
(つくしのひむかのたちばなのおどのあわぎはら)

に着くと、禊ぎを始めました。

【禊】(みそぎ)
主に水を使って身体や心の罪を清めること。

【筑紫の日向の橘小戸の阿波岐原】
(つくしのひむかのたちばなのおどのあわぎはら)
今の宮崎県という説が有力。

装飾品でポンポン

さぁ、ここで神様ポンポンです。

これを読んでいる皆さん、ポンポンは今回でおしまいですので、あと少しの辛抱です。

では、いきましょう。

先ずは、投げ捨てた服や持ち物から神様がポンポンと生まれ?ました。

三貴子(さんきし)

次に河に入って身体を清めると、またまた神様がポンポンと生まれました。

「おお、ようけ生まれるのー」
※ようけ=たくさん。

そうしてポンポンしていると、あのときのイザナミの声がよみがえってきました。

「アタシだって、こんな姿になんかなりたくなかったし…」

その声が少し震えていたことを思い出したイザナキは、イザナミの悲しみを思うと、熱いものが込み上げてきました。

「いかん、いかん…シッカリせんと…」

思いを断ち切ろうとするイザナキは、顔をバシャバシャと洗いました。

そして最後に、

左目を洗うと、

天照大御神
アマテラスオオミカミ)

右目を洗うと、

・月読命
ツクヨミノミコト)

鼻を洗うと、

・建速須佐之男命
(タケハヤスサノオノミコト)

が生まれました。

この三柱を「三貴子」(さんきし)といいます。

※ツクヨミはこれ以降、古事記には出てきません。

【「成る」と「生まれる」】
先述しましたが、もうひとつ補足。
勝手に出てきたのが「成る」ですが、原則この「成る」場合は、原則として親がいません。
一方「生まれる」場合は、「まぐわい」の結果のため、親が存在することになります。
また、「まぐわい」がなくても、今回のように親がいれば「生まれる」という表現でもOKのようです。
ですので、この三貴子はイザナキと親子の関係になります。
※例外もありますがワカチコです。

シラス

「おおッ! いっちゃん最後に柱もを生んだぞ」

イザナキは、大変な喜びようでした。

そして、

・アマテラスは高天原
・ツクヨミは夜の国
・スサノオは海原

を《知らす》ようにと命令しました。

《知らす》とは。
※いろんな説や解釈がありますので、参考程度くらいにお読みください。

・「知らす」=知りなさい。
という意味ですが、祝詞に出てくる
《食す》(めす)
という言葉を付けた方がわかりやすいと思いますので、
《知ろし食す》(しろしめす)
で説明します。
・「知らす」=知りなさい。
・「食す」=自分の事として考えなさい。
という意味合いの言葉です。
全体の意味としては、
「そこに行って、隅々まで見てよく調べ、その国の者たちの困難や苦労を知りなさい。そして、その者たちの苦しみを自分の苦しみとして捉え、自分がやるべきことを考え、行動し治めなさい」
という感じになります。
また、「知らす」は、よくカタカナで「シラス」と書きます。
対義語は「ウシハク」で、ウシハクとは「権力者や統治者」を指します。
日本では、
天皇=シラス=【権威】
総理大臣=ウシハク=【権力】
という関係で治めています。


さて、ここでひとつ問題があるのですが、それは次回に譲ることにしましょう。

というワケで、語句の説明と図を貼っておわりにしますね。

【毘古(比古)・毘売(比売)】
「ヒコ」や「ヒメ」の漢字の使い分けは、ハッキリ言ってわかりません。ワカチコでいってください。
また、他の神話や古文書、風土記などでは、
「ヒコ」⇨「彦」
「ヒメ」⇨「姫・媛」
を使う場合が多いです。

図② 禊ぎでポンポン

ではでは。。。


次回:【10】泣いた赤鬼
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