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楽々古事記【16】八重垣だいすき

この楽々古事記を読めば、少し難しい古事記の本でも楽々わかるようになる!

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成婚

見事に八俣大蛇を退治した須佐之男命(スサノオ)は、櫛名田比売(クシナダヒメ)と、めでたく結婚することが出来ました。

「そうだクシナダヒメよ」

「なんですか?」

「住むところを決めんといかんけん、探しに行こっか?」

「はい、スサノオさま」

ということで、二人して新居探しの旅に出ました。

清々しい

「んッ? ここは?」

「どげんかしましたか?」

「この土地に入ったら、なんか知らんけどオレの心が清々しくなってきたっちゃ」

「あらまー」

「よし、ここに宮殿を建てて住もう!」

「はい、スサノオさま」

そういうわけで、この土地を「須賀」と呼ぶようになりました。

【須賀】(すが)
現在の島根県雲南市大東町須賀とされています。

赤鬼ポエマー

立派な宮殿が建ちました。

するとクシナダヒメが、

「あらあなた、空を」

と言うのでスサノオが空を見上げると、宮殿を建てた須賀の地より、雲がモクモクと幾重にも立ち上りました。

その雲を見たスサノオが、

八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに
八重垣作る その八重垣を

と歌を詠みました。

「(八重垣八重垣八重垣っち…。私、この男でよかったんやろか?…)」

【八雲立つ、出雲八重垣、妻籠みに、八重垣作る、その八重垣を】
(やくもたつ、いずもやえがき、つまごみに、やえがきつくる、そのやえがきを)
※日本で最初の和歌とされています。
意味:たくさんの雲が湧きたっている。その雲は垣根のように出雲の国を取り囲んでいる。愛する妻を住まわす宮殿の垣根と同じくらい素晴らしく、そして見事な雲の八重垣だ。

そしてスサノオは、舅であるアシナヅチに、

「おい、アシナヅチ」

「はい、なんでしょうか?」

「新居が決まったけん、その宮殿を任せたいんやけど、いいやろか?」

「はい、私でよければ喜んで」

と、宮殿の最高管理責任者に任命しました。


現在、スサノオとクシナダヒメを祀る神社としては、大東町須賀に「須我神社」があります。

その近くには須賀山(八雲山)が雄大にそびえているので、一度行ってみたいですね。

そしてもう一社、「須佐神社」のリンクも貼っておきます。

※この須佐神社の宮司さんは、スサノオさまの子孫だとか…
「第79代 須佐国造」須佐建央さん

【須我神社】


【須佐神社】


っとまぁ、今回はこれでおわりなのですが、語句を2つ紹介します。

【命】ミコト
※以下は諸説あるなかの一つです。
※他の神話では「尊」とする場合があります。
スサノオは「須佐之男命(スサノオノミコト)」という名ですが、最後が神ではなく「命(ミコト)」になってます。
これは、天上界(高天原)の天つ神が、自分より格下の天つ神に対する命令で、天上界以外の所に行ったことがある神様に付けられる場合が多いようです。
ですので、天照大御神は高天原にいるから神。月読命は夜の国であり、須佐之男命は海原に行けと命(めい)を受けて高天原を出ることになったので「命(ミコト)」を用いているようです。
例外有り:〇〇男神の場合など。他はワカチコ。

【別】(ワケ)
※以下は諸説あるなかの一つです。
別(ワケ)が付く神様は、
・天上界の系譜から別れた場合
・土地を分け与えられてその土地に住み着いた場合
に付けられる名前のようです。
国生みの場面でたくさん出てきます。
和気清麻呂(わけのきよまろ)の和気も、別とほぼ同じ意味です。

図① 振り返り

別(ワケ)が多く出てきます。

スサノオの系図を貼っておきますね。

図② スサノオ系図


北九州市で飲食店などをやっています。
気になる方は下記のプロフィールをご覧くださいませ。

ではでは。。。


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