【みねのさんの足利遠征記】満身創痍で訪れた店の釜飯が最高だったはなし。
停めた自転車を移動させてくれと言いに店先に出て、血まみれのタオルを膝に巻いた女が立ってるのを見たらどう思います?
――まずは言い訳させてください。買い物したい店の開店待ちがてら郵便局に行って戻ろうとしたら道に迷ったんです。レンタル自転車でよくわかんない路地や地下道をウロウロしてようやく渡良瀬川の土手に辿り着いて、あと少しで知ってる道に合流できるってホッとした時に工事中の看板を見たんです。これはいったん歩道に上がらないとなってハンドル切った次の瞬間地面に投げ出されてたんです。「救急車は呼ぶか」「ご家族は?」「医者に行ったほうが」と口々に言う工事現場のおじさん達の手を借りてひとまず立ち上がらせてもらって、骨折も捻挫もしてなかったから水筒の水で左膝の擦り傷を洗ったけど血が止まらなかったし絆創膏は割れた爪に使い切ってたから、見かねたおじさんがタオルをくれたんです。それで何とか傷口を縛ったら自転車漕げそうだったんで時間的に買い物諦めて予約してたお店に行かなきゃって思ったんです。
つまり、その、不安だらけで彷徨ってたところ、やっと知ってる場所に出て気が抜けてたんです。工事現場のおじさん達ならびに「銀釜」の皆さんにはご心配と多大なるご迷惑をお掛けして本当に申し訳ございませんでした。
転倒による損傷を免れたレンタル自転車は、銀釜の駐車場から店の傍に移動されました。
それから店内にいれてもらい、改めて傷口の消毒をしたあとお店の方から頂いたガーゼと包帯で止血。やっと見た目がまとも(?)になったところでテーブル席に通して頂きました。

紹介が遅れましたが「銀釜」は釜飯の名店。店内にはたくさんのサイン色紙が飾られ、ファンの多さが伺えます。

まず釜飯は季節モノのかき釜飯と決めてましたが、もう少し何か食べたい。おすすめを訊いてみたところ、
「うちが初めてなら絶対コレ!」
と店員さんが指さしたのは立田揚。鶏肉は大好きなのでバッチコイです。
あとは初日に断念した日本酒「伯仲」。銀釜ではランチタイムでも注文できるようです。
釜飯は注文してから炊きはじめるため、供されるまで20分ほど掛かります。お昼に釜飯を食べる予定の人は余裕あるスケジュールを組みましょう。
まず出てきたのは「伯仲」とお通し。

服薬してる日は酒を呑めないってのもありますが、そもそも呑んだら(自転車の)飲酒運転になるんで「伯仲」はそのまま瓶持ち帰り用の袋に入りました。
ラベル付きの瓶じたいに審神者需要があるんで持ち帰り用の緩衝剤と袋がもらえます。2/7の蝶やでも他のお客さん達が袋を貰ってましたね。
それはそれとして大根の塩揉みと塩豆すごい美味しかった。

続いて出てきたのは店員さん激推しの立田揚。まず驚いたのは剥がれ落ちそうで落ちない薄くて繊細な片栗粉の衣。

噛めば極薄の衣と空気が織り成すフワサクの食感。鶏肉には下味がしっかり付いていて、気がつけば皿から一枚消えてました。何コレ美味しすぎていくらでも食べられる……!

立田揚を食べた時点で美味の多幸感ハンパなかったのですが、ほどなくして真打ちの釜飯がやってきました。釜飯は小さな釜に重厚な木蓋のビジュアルも強いと思うの。

ワクワクしながら蓋をあけると、大粒のかきがご飯をすっかり埋め尽くしておりました!
こちら釜飯を茶碗によそわず釜から直接食べるスタイルなんですが、鶏そぼろの混じったご飯は味が染み染み、かきはプリップリで絶妙な火の通り加減。味噌汁を挟みつつも食べる手が止まりません。note用の写真は撮るけど。

そう、あらゆる炊きこみごはん系はお焦げの様子も報告しないといけませんからね!
こちらも勿論カンペキです。釜の内壁でカリカリになったお焦げとかきを一緒に口に入れたらトぶこと間違いなし。
うわぁ、うわぁ……! ほんとこのお店に来てよかったぁ……! 釜飯と立田揚両方とも食べてよかったぁ……!!
足利に行く予定で食事するお店が決まってない皆さん、ぜひ「銀釜」を候補に入れてください。お料理は大変美味しく、満身創痍のやべー女に親切にしてくださるホスピタリティに溢れた名店です。みねのさんはちったぁ反省しろ。
事前の電話予約がおすすめです。私が行った2/10は平日月曜日なのにすぐに満席になりました。土日祝は予約だけで埋まる日もあります。
足利でぜひぜひ最高の釜飯と立田揚を味わってください!
私は次に「銀釜」へ行ったらドリアも追加したい。

余談。箸袋に本多家の家紋があしらわれてるのが不思議だったんですが、レジの横に本多忠勝&蜻蛉切祭壇がありました。マジか。

それとデカい絆創膏は必需品だと痛感。22年に城崎で四泊五日したときも何も無い道端で転んだのに経験が活きてませんでした。

2025/2/27追記:なるほどこれは本多祭壇作って当然ですね!
ここ最近、当店の店内状況をお知らせするポストしか出来ておりませんでしたので、少し当店の事を書きたいと思います。
— 和食・釜めし 銀釜 (@gingamaashikaga) February 27, 2025
銀釜は昭和元年創業し、今年で創業100周年を迎えます。銀釜の初代店主はこちらになります。今思うと、名前の系統が平八郎と同じですね(笑) pic.twitter.com/EAd5v2sDiJ
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