子どもを笑顔で帰す"帰りの会"のつくり方|はじめての学級経営⑩帰りの会
学級経営の中でも、「一日の締めくくり」が色濃く表れるのが帰りの会です。
日中の出来事を振り返るあの時間
教室には子どもたちのつぶやきや笑い声
そしてときに静かな思索が広がります。
担任は、どんな意図をもって、どのように帰りの会をつくればよいのでしょうか。
実は、この「たった10分ほどの時間」をどう扱うかが、学級の雰囲気や子どもたちの心の育ちに大きな影響を与えるのです。
本記事では、帰りの会を「連絡の場」だけで終わらせず、子どもたちの成長につながる大切な時間に変えるための考え方や実践例を紹介します。
読み終わるころには、「帰りの会が楽しみになってきた!」と感じられるようになり、明日からの学級経営に自信と温かさを添えることができますよ。
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<目的>
子どもをポジティブな気持ちで下校させる
<要点>
<帰りの会の原則>
⑴さっさと帰らせる
⑵笑顔で下校させる
⑶全員を見届ける
<帰りの会の鉄板メニュー>
⑴あいさつ
⑵帰りの支度
⑶先生からの連絡
⑷お休みの人へのお届け
⑸帰りのあいさつ
※さよならグータッチ
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1.帰りの会の原則
⑴さっさと帰らせる
⑵笑顔で下校させる
⑶全員を見届ける
帰りの会において大切にしたい3つのキーワードは、
〈素早く ポジティブに やさしさをもって〉
一日の最後の時間だからこそ、「よい一日の終わり方」が、次の日の始まりにもつながります。
(1) 【原則1】さっさと帰らせる
10分以内の下校を目指し、子ども達に不満を溜めさせない
帰りの会の原則一つ目は、「さっさと帰らせる」です。
まずは、帰りの会が遅いクラスの子ども達の心の中を覗いてみましょう。
「となりのクラスの"さようなら"が聞こえたのにまだ私たちのクラスは帰りの支度も終わってない…早く帰りたいなぁ…」
言葉にこそ出さない子どもの方が多いかもしれませんが、これが子どもの本音です。
とはいえ、担任という立場になると、
✅「あれ伝えられていないな。帰りの会で伝えよう。」
✅「あ、5時間目にやろうとしてたこと、忘れてた。3分で終わるし、帰りの会でやるか。」
と、
ついつい"やり残し"を帰りの会に回してしまい、下校時刻が遅くなってしまいがちになります。
ですが、これが続くと、学級全体にフラストレーションが溜まっていきます。
その先に待っているのは…もうお分かりですよね。
"やり残したこと"を帰りの会で取り返そうとするのはやめましょう。
潔く、今日はあきらめましょう。
伝えたい内容ややるべき活動があればそれをメモに書き記し、明日に回します。
<【原則1】さっさと帰らせる ポイント>
①帰りの会までの導線をスムーズにする
②「10分以内に下校」を目指す
ここからは、「さっさと帰らせる」を実現するためコツをお話します。
① 帰りの会までの導線をスムーズにする
最後の授業が終わったら、すぐに帰りの会に入る体制を整えます。
日直がこのような声かけをして帰りの会を始めます。
「これから帰りの会を始めます。お願いします。」
「帰りの支度をします。音楽が終わったら席に座りましょう。」
「帰りの支度」を帰りの会の正式な“メニューの一部”と捉えることで、活動が切り替えやすくなります。
② 10分以内に下校を目指す
「最後の授業の終了時刻から10分で下校」を目指しましょう。
毎回10分以内でなければダメということはではありません。
実際、私のクラスでも肌感では「最後の授業終わりから12分で下校」が平均でした。
とはいえ、今回紹介する「鉄板メニュー」以外にもいくつか活動をしていたので、最低限のメニューにしたら「10分以内」になっていたと思います。
コツは、テンポよく進めること。
帰りの支度は時間で区切るなど工夫することで、子どもたちも動きやすくなります。
「帰りの会は短くていい」が原則です。
(2) 【原則2】笑顔で下校させる
叱らずに、ポジティブな言葉を投げかける
原則二つ目が、「笑顔で下校させる」です。
どれだけ早く下校させることができても、子どもの表情が曇っていては意味がありませんよね。
ここでは、笑顔で下校させるためのポイントを2つ紹介します。
①叱らない・注意しない
②ポジティブな言葉を投げかける
① 叱らない・注意しない
どんなに伝えたいことがあっても、帰りの会で子どもを叱るのは控えましょう。
理由は以下の通りです。
<帰りの会での叱りは筋がよくない理由>
・帰りの会では、すでに行動を変える機会がない
・ネガティブな感情を家庭に持ち帰ってしまう
・結果的に保護者との信頼関係にも影響する可能性がある
もし気になることがあれば、「明日の指導事項」としてメモに残し、別のタイミングで伝えることが大切です。
② ポジティブな言葉を投げかける
一日の終わりに、認められた・存在を大切にされたと感じられることで、子どもたちは「また明日も学校に来よう」と思えます。
例えば、このような言葉をかけます。
「今日も一日、君たちと一緒に過ごすことができて、よかったよ。気を付けて帰ってね。」
はじめは、少し気恥ずかしさもあるとは思いますが、だんだんと慣れていきますから、騙されたと思ってやってみてください。
帰りの会の時間帯は、ぶっちゃけ疲れてますよね。
それでもあとひと踏ん張り!!
ここだけの話、「子どもを笑顔で下校させる」ことを意識し始めてから、保護者からのクレームが劇的に減りました。
毎日のちょっとして積み重ねが、結果として自分にも返ってきますよ。
(3) 【原則3】全員を見届ける
クラス全員の下校を確認する
帰りの会の原則、最後が「全員を見届ける」です。
コツは自分のやる気や意志に頼らず、仕組みにすること。
毎日クラス全員の下校を確認できるような仕組みをつくりましょう。
<【原則3】全員を見届ける 仕組み>
①教室の前方・廊下のドア横に立つ
②さよならグータッチをする
① 教室の前方・廊下のドア横に立つ
「帰りのあいさつ」の言葉は日直に任せ、担任は教室前方のドア付近で「さようなら」とあいさつをします。
その後すぐ廊下に出て、「②さよならグータッチ」をする流れになります。
担任は最後のひとりまでしっかり見送ります。
<帰りのあいさつ 担任の立ち位置>
・子どもの顔を見て帰りのあいさつができ、
・クラス全体を見渡せて、
・かつ、廊下から下駄箱までの導線上にすぐ移動できる場所
② さよならグータッチ
帰りのあいさつ後、担任はすぐに廊下に移動し、一人ひとりと「さよならグータッチ」をします。
顔を合わせて視線を交わすことができるとても大切な習慣です。
導入する前には一度、クラス全体に意図を説明しましょう。
<さよならグータッチ 導入例>
「今日から帰りのあいさつの後に、先生とは廊下の前に立ってみんなにさようならを言います。その時、もしグータッチをしてもいいよって思う人がいたら、グータッチして帰ってね。一人ひとりの顔をちゃんと見て、さよならが言いたいんだよね。先生は廊下に立っているから、グータッチ、待ってるね。では、帰りのあいさつ、日直さんお願いします。」
さよならグータッチについては「2.帰りの会の鉄板メニュー⑹さよならグータッチ」で詳しくお話します。
<帰りの会の原則 まとめ>
⑴さっさと帰らせる
→子どもは「早く帰りたい」
⑵笑顔で下校させる
→"浮かない表情の我が子"は学校への不信感のもと
⑶全員を見届ける
→最後の一人まで「さよならグータッチ」
2.帰りの会の鉄板メニュー♪
帰りの会の鉄板メニューとその運用方法を理解する
帰りの会で「これは入れておきたい!」という鉄板メニューを5つ紹介します。
<帰りの会 鉄板メニュー♪>
⑴あいさつ
⑵帰りの支度
⑶先生からの連絡
⑷お休みの人へのお届け
⑸帰りのあいさつ
ここでは、一つ一つのメニューの意図や運用方法を詳しく解説します。
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