はじめての学級経営④休み時間の過ごし方 その1
学級経営の中でも「生の声」が聞こえやすいのが休み時間です。
授業と授業の間、子どもたちの声が校庭や廊下に響くあの時間。
担任は、何を大切にしてどのように過ごせばよいのでしょうか。
実は、この休み時間の過ごし方を丁寧に押さえることが、学級経営成功のカギになります。
本記事では、「5分休み」「20分休み」「昼休み」それぞれの時間帯で「何を」「どう」過ごせばいいのか、具体的な方法とポイントを紹介します。
最後まで読むと「これなら自分にもできそう!」と感じ、子ども達と先生の心身を整え、成長をうながす休み時間を迎えられるようになると思いますよ。
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<目的>
担任としての休み時間の過ごし方を理解する
<休み時間で大切にしたいこと>
「子ども達が"安心して休める"休み時間にする」
「子ども達との信頼関係を構築する」
「先生も子ども達も病気の予防をする」
「先生も子ども達も心と体を休める」
「先生も子ども達も次の時間の準備をする」
「子ども同士の関係性を育む休み時間にする」
<手法一覧>
職員室、教室で休む/一緒に遊ぶ(校庭、室内)/全体を見る(ひとりでいる子、遊びの誘いに乗らない子など)/遊びに誘ってみる/準備の仕方を教える/手洗い・うがいをする/担任は徐々にフェードアウトして子どもだけで遊ぶ機会を増やす
1.「5分休み」の過ごし方
授業と授業の間にある短い休み時間、"5分休み"。
子どもたちにとっては、ほんの一瞬の時間かもしれません。
しかし、短い時間であっても担任は5分休みを蔑ろにしてはいけません。
次への準備をすることで、"心と体"が学習に向かえるように整える時間になります。
⑴「5分休み」と「20分休み」のちがい
5分休みは「休み時間」というより、“次の授業に向けたメンテナンス時間”です。
同じ「休み時間」でも、それぞれ“意味”と“役割”があります。特に、5分休みと20分休みではまったく役割が違います。
例えるならー
5分休みは、F1のピットイン
20分休みは、高速道路のサービスエリア
F1のピットインは、レースの合間にわずか数秒でタイヤ交換や給油などを行い、次の走行に備える戦略的な準備時間です。
ドライバーもピットクルーも、集中したまま次のレース展開を見据えて動いています。
教室でも同じです。
子どもたちは次の授業のノートや教科書を出したり、トイレや水飲みをしたりと、心と体を次の1時間に向けて切り替えることが大切です。
それに対して、高速道路のサービスエリアは、長距離運転の合間にちょっと一息ついて、おいしいものを食べたり、リフレッシュしたりするための心と体を休めるための時間。
つまり、
5分休みは“次の授業のための準備時間”
20分休みは“安心してリフレッシュするための休み時間”
この違いを先生自身が意識できているかどうかで、学級全体のリズムや落ち着きが変わってきます。
そして、この違いを子ども達にも伝えるようにしましょう。
<伝え方の例>
5分休みは次の授業のための準備の時間だよ。5分間で心と体を整えると、すぐに勉強のスイッチを入れることができます。早く勉強のスイッチが入ると、それだけ集中して授業の時間を過ごせますね。準備がしっかりできる人は、もっと賢くなれますよ。
F1のピットインはピンとこないかもしれませんが。(笑)
時間があるなら、ピットインの様子を見せるとイメージしやすくなります。
動きに一切無駄がなく、見ているだけで惚れ惚れします。
⑵子どもに「準備の習慣」を教える
次の授業が始まるまでに、子ども達がどのような状態になっていることが理想でしょうか。
まずは理想をイメージしてみましょう。
私の場合、
次の1時間、前向きに学習に臨める"心と体"が整っている
クラスの全員がこの状態になっているのが理想です。
次に、より具体的な様子を想像します。
トイレや水飲みを済ませ、授業の準備ができ、「よし次も頑張ろう」と心が学習に向いた状態で、定刻までに自席にいる
もちろん、「4月からこれができている」なんてうまい話はありません。
ですが、担任が理想を具体的に想像しない限りは、子ども達をそこへ連れていくことはできません。
担任の想像力と行動力が、子ども達の可能性を広げます。
少し熱くなりすぎてしまいました。話を5分休みに戻します。
<授業開始時の理想>
次の1時間、前向きに学習に臨める"心と体"が整っている
<具体的な子ども達の様子>
トイレや水飲みを済ませ、授業の準備ができ、「よし次も頑張ろう」と心が学習に向いた状態で、定刻までに自席にいる
そのために、子ども達がすることは、
✅トイレに行く
✅手洗いをする
✅水分補給をする
✅机上を整える
主にこの4つになります。
クラス全体に伝えるときは、覚えやすいように
「5分休みは"4点セット"をして、次の授業の準備をするんだよ~」と伝えます。
具体的には、
⑴少しでもトイレに行きたいときは、トイレに行く
⑵トイレに行った後は、手洗いをする
⑶のどが渇いていなくても、水を一口飲む
⑷机の上は"なにもない"、ものをゼロにして着席する
「トイレ・手洗い・水飲み・つくえ」
これが"4点セット"です
5分休みの役割と価値を共有した上で、具体的な手順を教えていきましょう。
適切なタイミングは、1時間目が終わる5分前。
このタイミングにするのは、
6時間授業の日なら、
直後の5分休み、3,4時間目、5,6時間目の間の5分休み…と、
その日に実践する機会がたくさん確保できるためです。
少し早めに授業を終わらせて、先ほどのF1の映像を見せます。
なぜだか、映像を見るとなると子どもはワクワクしていますよね。
【指導例】
<5分休みを価値付け、何をするかを子どもに伝える>
⑴F1のレース映像をみせる
「車が元気に走れるように、タイヤを交換したりガソリンを入れたりしているんだね」
⑵自分事にする
「君たちの場合、5分休みがこのピットインと同じなんだよ。次の授業に向けて、心と体を整える時間。」
⑶5分休みに何をするか、問いかける
「みんなにタイヤはついていないから、F1みたいにタイヤ交換はしなくていいね。では、みんなは5分休みに何をしたら、気持ちよく次の授業を始められそうかな?」
⑷意見を募り、集約する
子ども達から意見を募ります。5人以内で構いません。
「トイレ・手洗い・水飲み・つくえ」に集約します。
例えば、友達とおしゃべりするという意見が出た場合、「友達と話すことが心の回復になるね」と認めた上で、一人で黙々と準備したい人もいるかもしれないから、今回は「みんながこれをやろう」っていうものの中には入れない。でもいい意見だね。といったニュアンスを伝えます。
⑸"4点セット"を伝える
⑴少しでもトイレに行きたいときは、トイレに行く
⑵トイレに行った後は、手洗いをする
⑶のどが渇いていなくても、水を一口飲む(※)
⑷机の上は"なにもない"、ものをゼロにして着席する
※補足:のどが渇いているときは、もう体がちょっと危ないよと黄色信号を出しているんだね。だから、のどが渇いていなくても、一口は水を飲むんだよ。
⑹練習する
「トイレ・手洗い・水飲み・つくえ」これが"4点セット"です。
「(教師が指を4本立てて)覚えたかな。言ってみようか。トイレ、手洗い、水飲み、つくえ」
「ではお話を終わります。」
→日直が終わりのあいさつをして、5分休みへ
⑺価値付けする
2時間目の始めに、クラス全体の「5分休みの過ごし方」を価値付けします。「トイレ・手洗い・水飲み・つくえ、心と体を整えて、2時間目を始めることができましたね。すばらしいです。きっとみなさんは賢くなりますね。続けていきましょう。」
お疲れさまでした。
本日はここまでにします。
「はじめての学級経営④休み時間」の完全版は明日以降、掲載します。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
お相手はもみじでした。
また次の記事でお会いしましょう👋
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