暑さと気持ちと反対語
「あーっ、生き返るわー」
電車に乗っていたら駅につき
扉がひらいた瞬間ザーッと駆け込んできた学生たちの1人が叫んだ。
きんきんにクーラーが効いた車内で汗を拭きながら。
本当に実感のこもった叫びが響き渡り、
だからうるせぇしアホみたいやけれどなんだかよかった。
逆も見た。
「あっつっ!」
バイクに乗った郵便配達のにいさんだ。
びゃーっと走ってきて、
どこかの家のポスト前に止まった瞬間一声叫んだ。
ああ、ほんまにこれも「本当」やなあ。
漫才師で今はYouTuberの旧友は、
冬場に待ち合わせをするとLineにいつも書き添える。
「あったかいとこおってな」
わたしはこれがすごく好きというか、
ずっと(彼女には言わないが)「いい言葉やな」と思っていた。
でも、この反対の夏の場合はなんだろうとも考えていて。
直接反対を言うと「涼しいとこに居てね」なんだろうが、
しっくり来ないな。
最近、あらわれた。
「暑い時間に出てきてもらってごめんね」
これや。これが正解とかそういう話ではない。
けど、相手に向けて込める気持ちが似ているような。
と、感じたのは
「一番暑いときに出てきてもろてごめんな」をいただいたからかも。
寒いときに北の方の出身の方がおっしゃった。
「あちらはなんか〝ハグしてくれる寒さ〟なんですよ。東京は寒い、痛い」
ほな暑いときはなんやろ。ハグしてくれる暑さは嫌すぎる。
宿題やな。夏、長そうやし。
*
逆バージョン。寒いの共有篇も以前に書いていた。なんやねん笑
*
ほんとは今一番書きたいのは、
人間の欲とか人間らしさとはとかについてのことで、
『イカゲーム』ファイナルシーズンを観終え、
観ながらやっぱり競争とか分断とか人間とか争いとか
つまりその究極である戦争とかを考えたり、
ちょうど大事なあたらしい舞台にもそのようなこと思わせていただいたり、
先月行けた早稲田演劇博物館の
「演劇は戦争体験を語り得るのか ——戦後 80 年の日本の演劇から——」が
すごくすごく見られてよかったり(いろんな方が行くといいなと思うこれ)
それらを反芻したいのだが。
ゆっくり考えて書きたいと思います。
*
本、お求め頂いた方、ご興味持って下さった方、ありがとうございます。
やはり本にしてよかったな、と思わされるお言葉たちに姿勢を正される。
出発点さんでの店頭とオンラインのお取り扱いも始まっています。
◆
構成作家/ライター/エッセイスト、
momoこと中村桃子(桃花舞台)と申します。
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