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粋と阿呆と『爆弾犯の娘』

先日歩いていたら
昼から酔っ払いのカラオケが聴こえてきて、
桑田佳祐の『祭りのあと』だったから
トホホと同時に叫びそうになった。
「おいダサいぞー」
叫んではいない。
 
そしてわたしは昔からこの曲のこのフレーズが嫌いじゃない。
 
「悪さしながら男なら粋で優しい馬鹿で居ろ」
 
いいじゃないですか。粋で優しい馬鹿って。
男だけちゃう、女も。
たぶんそれただのアホなんかもしれへんけど、格好いいんちゃうかな。
 
でも、この歌詞も、すらも、今の時代はあかんと言われるねやろか。
「悪さはダメです」「そんな歌詞ダメです」
あ、「粋で優しい馬鹿って何ですか? 」とか?
 
そんなん己で考えや。
 
答え簡単にはよ見つけよとか人に見つけてもらおうとせんと。
ネット上の♡の数が多いことだけが必ずしも正解ちゃうで。
せやけど信じてまう世の中よな。こわいよな。頭悪くなるで。
とか言うとこれはもっとアカンというか理解されへんなとも思いもする。
 
間違ってもええ、失敗してもええ、
いやあかんかもやけど、
人間やねんからあるよそりゃ、
でも生きることってそういうことというか、
そうした重なりや積み重ねで、
変わったり変わらなかったりいろいろなんちゃうかな愛しいんちゃうかな。
 
と、考える。
 
話題の1冊『爆弾犯の娘』を読み終えた。
最近鞄に入れていて移動中などに分けて分けて読んだりしていた。
 
帯の宣伝文句は「傷だらけで愛おしい人生」。
ちょっと軽いな、と思いもするが、
そう書きたい伝えたい売り出しサイドの気持ちはわかった。
すげー生い立ち、でも、血の気多く、
まっすぐまっしぐらに生きてきて、生きておられる女優で脚本家の自伝。
人間に理不尽にキモいものにずっと「怒って」「ツッコんで」いるけれど、
でも、人間をあきらめておられないさまが伝わってきた。
そのような生きてき方をされてきたからこそ、
おっしゃる「おわりに」の文もよかった。
 
「うまくいかないことを全部「自分のせい」だと思わずに、
適度に親のせいにしたり、他人のせいにしたり、
社会のせいにして生きていきましょう。
そして自分に余裕ができた時には
社会全体をみんなで変えていきましょう。
やさしさを組織していきましょう」
 
「あいつもこいつもどいつも阿呆。ちんどんしゃんでお祭り騒ぎ」
 
これは尊敬するMrストイックなジャズダンサーが踊っていた歌詞だ。
Mrストイックは結構たくさんお酒を呑まれるしお肉もめちゃ食べる。
 
皆生きてる。
 
同じ日同じ場所をもう一度通ったら今度は
めっちゃ気持ちよさそうな『歌うたいのバラッド』が流れてきた。
「おいほんまキモいぞー」
さっきよりもデカい声で叫びたくなったのだが、叫んでいない。
あれはきっと同じオッサンだ。なんちゅう選曲。粋の真逆。でも悪くない。

隣の唐様は引っ張り出してきた古本
実は著者の人生にとても大きく絡んできます


サザンと祭りネタ、
ちょっと長めの、もうひとつ書く予定です。
今鞄に入れているのはそれにも因む音頭の本。
 

先日は祖母がらみのホームというかデイケアで
知らんジイサンが裕次郎を歌っていたので、
手拍子拍手をし「めっちゃ裕次郎や」と言うたら
職員さんから褒められました。あほです。


ちょっとセットみたいな過去記事


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