他人の資産とか本当にどうでもいい
こんにちは!
発達障害専門FPの岩切です。
今日は日々の仕事で感じることと伝えたいこと。
私は仕事柄、たくさんの人のお金の内情を聞いています。
年収や資産だけでなく、相続の見込みなど、表に出てこない数字も含めて具体的にお聞かせいただいています。
年間に100世帯の相談に乗り続けてきた経験の中で分かってきたことは、
「資産額と不安の大きさは、あまり一致しない」ということです。
お金が少なければ不安が強く、お金が多ければ安心できると思われるかもしれませんが、実際には、そんなに単純ではありません。
資産がかなりある人でも、不安な人はずっと不安です。
逆に、資産額だけ見れば決して余裕があるとは言えない人でも、自分の生活に必要な基準を持っていて、必要以上に不安にならずに生活できている人もいます。
一定以上の生活が成り立っている人で、不安を大きくしている原因は金額そのものではありません。
不安の原因の一つは、他人との比較です。
SNSでは、資産公開の投稿をよく見かけます。
30代で資産いくら、夫婦で資産いくら、何歳で金融資産いくら。一度は見たことありますよね?
そういう数字を見ると、つい自分と比べてしまいます。
余談ですが、私はどのホテルに泊まったとか、高級なものを持ってるとか買ったとか、いくら使ったかとか、資産額も含めて基本的にネット上で公開していません。
自分のそういう投稿を見て嫌な気分になる人がいたらいけないと考えているからです。見に行かなくても、見えてしまうSNSだからこそです。
どこどこ泊まったとか稼いでるアピールしてるFPや保険募集人は、どういう目的だろうと思ったりします(この辺で止めておきます)
「私ぐらいの年齢とキャリアだとどれぐらい貯まっていると、老後まで安心できますか?」
と聞かれることもあります。
答えは「人による」です。
贈与や親の財力、会社の福利厚生、退職金などでもこの辺りの数字は全然変わってきます。極端な話、祖父母から1億円の相続があれば、お金が貯まっていなくても老後どうにかなりますよね。
相続等がなくても住んでいる地域や就労状況により異なります。
平均的な数字が参考になる人もいると思います。
単なる好奇心で見るなら、ありだと思います。
100人いれば100通りの家計があり、お金への考え方も千差万別です。
情報として知ることはいいかもしれません。
ただし、見たあとに凹みそうなら、見ない方がいいです!
凹む理由を深堀すると、相手の資産額を知ったからではないはず。ただの情報ですからね。
凹む理由は、その数字を見て、他人との比較で自分の人生を採点し始めるからです。
特に発達障害の人の数字と比べると
「同じADHDのあの人はうまくやっているのに。」なんて感情も抱いてしまいます。
もしそのようにそう感じるなら、もう情報収集ではありません。
他人の数字を使った自傷行為と同じです。
さらに、その焦りにつけ込むような副業の情報商材や詐欺に触れれば、冷静なときより判断を誤る可能性も高くなります。
数字を見てやる気が出て、「もっとがんばろう!」となるならいいのですが、そうでないことも多いのではないでしょうか。
しかも、比較のループには終わりがありません。
年収にも、資産にも上がいます。
家にも、車にも、投資成績にも、教育費にも、老後資金にも上がいます。
どこかで勝っても、別のところで負けます。
他人とのお金の比較は、不幸の入り口です。
自分の人生なのに、評価軸が他人だとずっときついままです。
お金は特に数字で比較しやすいので、そうなりがちです。
私は、他人の資産とかお金とか、基本的にはどうでもいいと思っています。
この仕事をしていると、自分よりもはるかに資産を持っている人にたくさん出会います。その度に比較してたらキリがないし、メンタルが持ちません。
大事なのは、他人がいくら持っているかではなく、自分の生活が自分のペースで続くかどうかです。
平均も、自分に必要な金額を考えるうえで参考になる場面はありますが、そのまま自分の基準になるわけではありません。
自分の生活における現実的なラインは、収入や支出、働き方、家族構成、自分が大切にしたいことなどを考えた先に見えてきます。
他人の資産額は、その答えを出してくれません。
中には、自分だけで具体的な数字を出すのが難しい人もいると思います。そのような人は、私のようなFPを頼って、一緒に考えても全然良いと思います。
特に、発達障害やその傾向がある人は、他人と同じやり方が合わないことが多々あります。
だからこそ、オリジナルのプランを考える必要があるのです。
脳がオリジナル(で困ってる)なのに、お金の価値観だけ画一的に合わせようとするのは無理です。
お金の相談で必要なのは、誰かの正解ではなく、「自分の正解」です。
自分の正解と、社会で生きていくこと
余談ですが、私は面談中の服装も、わりと好きなものを着ています。
ファイナンシャルプランナーだからジャケットを着るべき、シャツを着るべき、という考え方もあると思います。場面によって必要な服装があることもわかります。相手に不快感を与えないことも大事です。
ただ、私は発達障害や多様性について話す仕事をしています。
それなのに、自分の服装だけは「専門家っぽく見えるから」という理由で固定するのは、私の中ではかなり違和感があります。
だから、好きな服を着ています。
意識しているのは一点で、服装が相談の邪魔にならないことです。
服が目立ちすぎて話が入ってこないのはNG。
相手がお金の不安を話しに来ているのに、こちらの自己表現が主役になるのは失礼です。
自分の基準で選ぶことと、相手への配慮をなくすことは別です。
なぜこんな余談を書いたかというと、
この考え方がお金の使い方に似ていると思っています。
自分の人生なので、自分で好きに考えたらいいと思います。
一方で、収入、支出、将来のリスク、家族への責任、働けなくなったときの備えなど、自分の生活に関わる現実は考える必要があります。
借金の踏み倒しも、さまざまな事情はあると思いますが、推奨されることではないですよね。
自分らしく生きることは、現実や周囲への責任を無視することではありません。
そのバランスの中で、自分にとって必要なお金や、自分が納得できる使い方を考えればいいと思っています。
最後に
だから、他人の資産額を見て、自分の価値を下げる必要はありません。
資産公開を見るなら、好奇心で終わらせましょう。
見たあとに自分を責めそうなら、その情報は不要なのです。
意味づけをしないようにしましょう。
脳がオリジナルなら、人生もお金の使い方や貯め方も、もっとオリジナルでいいはずです。
お金の相談で必要なのは、誰かの正解ではなく、自分の生活に合った答えです。
他人と比較しないでください!
お金は、他人に勝つための武器や勲章ではなく、自分の生活を続けるための道具です。
だから、他人の資産とかお金とか、本当にどうでもいいです。
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