LegalAlpha Vol.172|いや、サンタンデールも自動車ローン補償制度に対し司法審査を申し込まない方針
※本記事は、訴訟ファンドおよびその関連制度について、筆者の個人的見解を含む一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の投資対象の取得・売買・勧誘・推奨等を意図したものではありません。
■ 土曜日に下された「苦渋の決断」
金曜日まで「検討中」と報じられ、業界最後の砦として司法審査(Judicial Review)に踏み切るか注目されていたサンタンデール(Santander UK)が、ついに沈黙を破った。土曜日、同行の広報担当者は「スキームに異議を申し立てず、実施に集中することを決定した」と発表。
バークレイズ、ロイズに続き、欧州金融大手の一角もFCA(金融行為監督機構)の軍門に降る形となった。
■ 「不一致」よりも「確実性」をとったサンタンデール
サンタンデールの声明には、銀行側の複雑な胸中が滲み出ている。
「今回の決定は、顧客、株主、そして自動車金融セクター全体にさらなる『確実性』をもたらしたいという切実な願いを反映した、非常に均衡した判断(finely balanced judgment)である」
同行は、FCAの補償スキームの内容自体には依然として「不一致(disagreement)」があると明言している。しかし、法廷闘争による長期的な不透明感がもたらすダメージが、スキームを受け入れるコストを上回ったと結論付けた。
■ 焦点は「銀行リース協会(FLA)」の最終判断へ
主要各行が個別での司法審査を断念した今、残る関心事は業界団体であるFLA(ファイナンス&リース協会)の動向だ。
銀行各社が「顧客との直接対決」というレピュテーションリスクを嫌って矛を収める中、団体としてルールの正当性を問う「最後のカード」を切るのか。月曜日の申し立て期限を前に、日曜日の理事会決定がこの巨大スキャンダルの法的な最終結末を左右することになる。
※本記事は、訴訟ファンドおよびその関連制度について、筆者の個人的見解を含む一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品または投資対象の売買、取得、勧誘、推奨等を意図したものではありません。また、本記事は特定の法的助言を提供するものでもありません。記載内容の正確性や完全性について保証するものではなく、今後変更される可能性があります。投資判断や法的判断を行う際は、必ずご自身でご確認のうえ、専門家にご相談ください。
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