インディフィニト・ノート 24話
<前話までのあらすじ>
奥島が反撃に転じて黒崎から脱出すると西田へタッチした。黒崎もダメージを回復する為に鶴居に交代して西田VS鶴居が始まる。西田は自分に有利な展開に持っていくと鶴居を関節技で締め上げてギブアップを狙いに行く。
1話は<1~5P>こちらから
23話は<111~115>こちらから
24話<116~120P>
外国人選手の使い手がいるクロスフェイスロックの一種だが日本ではナガタロックⅡが有名である。レフリー不在である為、ロープエスケープは望めない鶴居。先程、全く逆のパターンに陥っている事に黒崎は、戸惑いを感じて手を伸ばしてタッチを要求するも腕一本分は離れていて交代するのは難しかった。
「鶴居、ギブアップ?」
「No~」
断られた西田は手を緩めることなく更に絞り上げていく。
「ギブアップ?」
「No~ギブアップ!」
痺れを切らした黒崎がマットに侵入すると西田の腰に対して強烈なストンピングを見舞う。流石に無防備な状態での攻撃を数回受けた西田は、ロックしていた相手の顔と左腕のロックを外して黒崎から距離を取る為にマットの中心へと離れていく。ちなみにストンピングとは繋ぎ技として扱われる事が多い。
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他には足の裏を相手に踏みつけるように叩きつける特徴がある。
「暁海校はレフリー不在のプロレスルールだと、まともな試合も出来ないようだな」
スリーカウントを妨害するカットなら誰も文句は言われないがギブアップを確認する動作もレフリー不在なのでカットする理由が見付からなかった。もちろん完全に寝技が決まりかけていればカットするのは問題ない。
その判断が個人に委ねられているだけにオーバーリアクションだと取られればギブアップは成立しない事になると気付いた。
そこを強烈に批判という形でエプロンサイドの奥島が野次ったのだ。
「勝手に言ってろよ。次、試合したら俺達が完璧なカットを見せてやるよ」
「おいおいっ。さっき自分たちで再戦は無いって断言してたよな? 聞いてただろ奥島」
「確かに俺もちゃんと聞いた。つまり、お前たちはプロレスを舐めてるんだよっ」
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「……」
暁海校の中でもトップクラスでプロレスが好きな二人にとって歯ぎしりするのが精一杯の抵抗だった。
「奥島。あんまり苛めるな。変則ルールなんだから俺らで臨機応変にならないとな」
「そうだな。細かい事は無しにしといてやる」
奥島が話し終えると試合が再び動き出した。
「俺達を侮辱した罪は重いぜ」
エプロンに戻っている黒崎は鶴居にタッチを要求してリングインすると、その動きに反応して西田も奥島とタッチして黒崎VS奥島の対決となった。
本当の所、西田と奥島の二人は鶴居がオーバーリアクションだとは思っていない。並みのレベルなら二回目の絞り上げで完全にギブアップしてるだろう。それでも尚、口撃したのには意味がある。冷静さを奪う。これはシングルマッチではなく、タッグマッチなのだ。しかも西田と奥島はアイコンタクトや会話で意思疎通がとれる。
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しかもブランクさえも感じさせない位に。プロレスを楽しむ余裕を見せれば間違いなく怪我をするだろうと睨んでいた。デート初日で男性側のヤンキー二人が仲良く包帯なんか巻いてた日には他校の奴らにナメられるに決まっている。一番は第一印象が悪いと二回目のデートに繋がらないと男のための恋愛白書に書かれていた。
ロックアップ(レスラー同士がガッチリと組合って互いの力量を確かめ合う基本的な技)の態勢になりそうな瞬間、奥島は付き合わずに両手で相手を左手を掴んでロープに振った。肩透かしを喰った黒崎はロープまで飛ばされ
て戻ってくる所を水車落としで投げ飛ばした奥島。
別名ダックアンダースープレックスと呼ばれており、レスリングが得意な選手が用いる事が多く奥島も得意としていた。ロープに振ってのカウンターで用いるには相当の難易度となるが難なくこなしてしまうのが奥島の身体能力の高さを物語っていた。
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「カウンターでの水車落としなんて見た来ないんだけど~」
ロープを両手で力強く握りしめて興奮している鶴居。ちなみに水車落としは相手の懐に潜り込んで相手の両足を両腕でロックしながら抱えて担ぎ上げた状態から後方へ投げ落とす技である。ちなみに片足ロックして投げるパターンもある。
こんなにも簡単に投げられると思っていなかった黒崎は精神的ダメージ
の方が大きかった。連続して技をくらわないように素早く立ち上がるとリーゼントが解けた奥島と対面している事に気付いた。
西田は見慣れているので何のリアクションもなかったがプロレスマニアならツッコミを入れたくなるのも無理はない。それは明らかに長髪でありイタリアン・コネクション時代のヨッシーノを思わせる髪型だった。
とうりゅうもん2000プロジェクト(T2P)のメンバーであり団体内団体のような組織で創始者(校長)が設立している。
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24話<116~120P>
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