ボタニカルアートを考えはじめる|植物油彩画制作記録3
この作品は、もともと抽象画として描いたものです。自室の壁に飾っていた自作の油彩画をふと眺めているうちに気になりだし、急いで壁から外して手を加え始めました。抽象表現を背景に残しつつ、その上から植物画を描き重ねています。
冬になるとベランダから室内へ取り込むモンステラなどの植物に合う絵をと考えるうちに、植物が持つ色や形の多彩な面白さ、そして癒しの効果に惹かれ、最近は植物をモチーフにした油彩画を制作するようになりました。

黒猫をモチーフに選んだのは、私の心に深く残っている2匹の黒猫がいるからです。1匹は一時期住んでいたアメリカの家で出会った猫、もう1匹はその前に暮らしていた都内のアパートの隣家の猫でした。どちらも初対面とは思えないほど人懐っこく、見知らぬ私にフレンドリーに接してくれました。それぞれの場所で、彼らは私にとってもっとも身近な存在であり、大きな癒しをくれました。


リペイントを始めた最初の1枚は、この油彩人物画です。

目の前の壁に掛けていたこの絵を眺めるうちに「なんか実物に似ていないな…」と感じて取り外し、描き直したことが、リペイント・プロジェクトの始まりでした。
私が描くと、油彩画らしい重厚な高級感は生まれず、外壁に描いたグラフィティのような雰囲気になってしまいます。どこかポップなタッチが好きで、油彩画をおもちゃのように楽しみながら制作していると、自然とそうなってしまうのかもしれません。
私の感覚はふとしたことで変わるので、また思いがけない画風に転じるかもしれませんし、このまま植物画を描き続けていくかもしれません。
