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人妻コンセプトカフェ 《おかえり、あなた》 第2話

前回はこちら




金曜の仕事終わり


○○:…行きたいな、そろそろ


前回行ったのがたったの約1週間前なのに

既に脳内はあのコンカフェに支配されていた


○○:華金ってことで、行っちゃうか…?


1度そっちの方向に脳が向いてしまえば、行くことはほぼ確定で


○○:お、愛季さん出勤してるじゃん


前回、コンカフェの店名を検索するとホームページが存在していることを知った俺は、ホームページで愛季さんが出勤していることを知って


○○:じゃあ行くか…!












○○:…人多すぎ


華金の街は人でごった返していて

そんな人混みをかいくぐって、目的のビルにたどり着くと、エレベーターに乗り込む


○○:…ってか、コンカフェって指名とか出来たっけ?


以前、愛季さんに次は私を奥さんにしてくださいと言われたものの、確かコンカフェに指名制度は無いはず


○○:うーん…、どうしようか


そう悩みつつもエレベーターは4階に到着して、1度深呼吸をしてからドアを開けると

"おかえり、あなた"

2回目のお出迎えセリフが聞こえてくる、ただそのセリフにはまだ少し慣れなくて


○○:えーっと…

愛季:あ、○○さん!


そんな時、都合よ良く愛季さんが見つけてくれて


愛季:来てくれたんですねっ!

○○:約束したからね

愛季:えへへっ…、○○さんの奥さんになれるなんて幸せですっ!


保乃さんとはまた違った魅力にやられそうになりつつも、ひとまず席に着席する


愛季:じゃあご飯作ってきますね?

○○:はい、待ってますね

愛季:あ、そうだ

○○:うん?


ご飯作りに行くかと思えば1度こっちに戻ってきて


愛季:お仕事、お疲れ様です

愛季:よく頑張りましたっ…!


そう言って、優しく頭を撫でてくれる愛季さん

その行動のおかげで、溜まっていたストレスのほとんどが既に消え去って


愛季:一目見た時にお疲れそうな表情だったので、よしよししたくなっちゃいましたっ…

愛季:癒されましたか…?


可愛いだけじゃなくて、人妻らしさのある優しさも持っていて


○○:ありがとう、すごく癒されたよ

愛季:やったっ…!

愛季:あ、すぐご飯作ってきますね!


そう言って、颯爽とキッチンへと向かっていく愛季さん


○○:保乃さんも凄いけど、愛季さんも凄いな…


ホームページを確認すると、保乃さんは今日は出勤日では無い

ただ今日は以前と違って、他にもお客さんがちゃんといて

キャストも以前より多い気がしている中


○○:…ん?


ふとカフェを見渡していると、1人の大人っぽいキャストの人と目が合う

というか、こっちをじっと見ているような…

1度目を逸らして、もう1度見てみると、そのキャストの人と目が合う


○○:あの人って確か、初めて来た時も居たような…


あの時も大人っぽいキャストさんがいた気がして

ひとまずホームページから今日の出勤キャストを再びチェックしようとしていると


愛季:お待たせしました…!

○○:え、はやっ…!

愛季:お腹すいてそうでしたし、早めに作れるものをと思ったんです!

愛季:あ、手は抜いてないですし、愛情は沢山こもってますからね?

愛季:食べて、元気出してくださいっ!


そう言って出してくれたのは美味しそうなオムライス

綺麗に巻かれていて、ケチャップで大きくハートが描かれている


○○:じゃあいただきます

愛季:はいっ…!


せっかくのハートを崩したくなくて、ケチャップがかかっていない所をスプーンで掬って、一口食べてみる


○○:うまっ…!

愛季:本当に!良かったぁ…

○○:愛季が作るご飯は美味しいね

愛季:…へ!?///

○○:どしたの?


保乃さんの時と同じように、愛季さんのことを呼び捨てで呼んでみる

と言うより、呼んでみたくなってしまった

すると、愛季さんは固まってしまって


愛季:い、今…///

○○:ダメだった?だって、奥さんだからさ

愛季:う、ううんっ…!嬉しい…///

愛季:だって、あいでぃ、○○の奥さんだもんっ…///


一瞬にして可愛らしい顔は真っ赤になって、必死に手で隠そうとする愛季さん

少し滑舌が悪くなったような気もするが、そんな所も可愛いし

1つ1つの仕草までも可愛らしくて、年下の奥さんが出来たらこういう感覚なんだろうかと思い始める


愛季:の、飲み物取ってくるねっ…!

○○:うん、ありがとうね、愛季

愛季:っ…///


去り際に名前を呼ぶと、びっくりしたのか肩が跳ねる愛季さん

そして、チラッとさっきよりも赤くなった顔でこちらを見てきて、再びキッチンの方へと向かって行った


○○:やっぱりここのコンカフェ楽しすぎるな


今まで接客してくれているキャストの2人は大当たりで

それに、自分がコンセプトに没頭した行動をしても、2人はしっかり接客をしてくれる


愛季:…お茶で大丈夫?

○○:うん、ありがとうね

愛季:○○の奥さんだもん、それぐらいするもんっ…///


気付けば愛季さんも俺のことを呼び捨てにしてきて

それに加えて、奥さんであるアピールをしてくる


○○:奥さんだもんね

愛季:そうだよ…?愛季、○○の奥さんだから…///


アピールをすればするほど、さらに顔が赤くなっていく愛季さん

そんな可愛い姿を見続けていたら、こっちももっとお金を使いたくなってしまって


○○:そうだ、チェキって撮れるかな?

愛季:もちろん!撮る…?

○○:うん、愛季と撮りたいなって

愛季:じゃあ、撮ろっ…!///


手首を掴んで、愛季さんは以前と同じフォトスペースへと連れてきてくれる

前回は愛季さんが写真を撮ってくれた側だったけれど、今は隣でにこにこしている


愛季:あ、美羽!カメラお願いしても良い?

美羽:うん、いいよ


今日のカメラ担当は美羽さんらしい

と言うより、この人こそが大人っぽくて、さっきまで目が合っていたキャストの1人で


美羽:じゃあ、2人でポーズとかする?

愛季:○○、一緒にハート作りたいな?

○○:もちろん


俺は左手を差し出して、2人でハートを作る

もちろん、今日だってなるべく接触しすぎないように距離感を保っていたけれど


愛季:…もっと近づいていいよ?

○○:大丈夫なの?本当に

愛季:だって、愛季は○○の妻だもん


今まで奥さんだったのに、突然の妻呼び

何故か分からないけれど、その呼び方でダメージを食らって


美羽:ほら、早く撮らせてくださいよ

愛季:ね?だからもっと近づいて!


勢いそのまま、肩も触れて、お互いの頭がコツっと触れ合ったその瞬間、カメラのシャッター音が響く


愛季:メッセージ書くから、席で待っててください!

○○:うん、待ってるね


前回と同じ流れで、慣れたようにテーブル席へと戻る

ただ、その後ろを付いてくる人が1人いて


○○:…あの

美羽:○○さん

○○:あ、はい

美羽:…あ、美羽ちゃんです

○○:美羽さんですね

美羽:美羽ちゃんです

○○:…美羽さん

美羽:美羽、ちゃん、です

○○:…美羽ちゃん

美羽:はいっ


人妻コンカフェではあまり呼ばないちゃん付けを強制してくる美羽ちゃん

すごく落ち着いて大人っぽいけれど、微かにはにかむ姿はすごく可愛らしくて


美羽:○○さんって

○○:はい…?

美羽:美羽ちゃんを、奥さんにしたいって思いますか?


笑っているわけでも怒っているわけでもない

たださっきのはにかんでいた姿は消えて、無表情のまま尋ねてくる

ここは当たり障りのない回答をしないといけないと思って


○○:そりゃ美羽ちゃんも綺麗だし、奥さんにしたいなって思うよ

美羽:…っ///


当たり障りのない、けれど思ったことを素直に伝えると、美羽ちゃんは俯いてしまって


○○:…美羽ちゃん?

美羽:あっ…、えっと…、じゃあその…、次は美羽ちゃんに会いに来てくれますよね?

美羽:だって、美羽ちゃんを奥さんにしたいって思ってくれてるんですもんね…?


顔を上げた時の表情はさっきとはまた違って、少し潤んだ表情をしていた

正直、保乃さんと愛季さんの2人でかなり満足していたところはある

けれど、また2人とは違う系統であるキャストである美羽ちゃんに少し惹かれているのも事実で


○○:じゃあ次は美羽ちゃんかな

美羽:やった…、じゃあ待ってますね


小さく手を振って、去っていく美羽ちゃんと入れ替わりで戻ってくる愛季さん


愛季:美羽と話してたんですか?

○○:美羽ちゃ…、美羽さんから話しかけてくれたからついね…

愛季:…ちゃん付けで呼んでるんですか?

○○:違う違う!間違えただけ!

愛季:ふしぃっ…


目の前でどんどん不機嫌になっていく愛季さん


○○:ごめんね、今は愛季が奥さんだもんね

愛季:そうですよっ…!


ちゃんと嫉妬までしてくれる所もコンセプトに従順で、相変わらず凄いコンカフェだなと実感する


愛季:もうっ…、これメッセージ書いたチェキです!


チェキにはまた可愛らしい文字で

"○○さんの奥さんになれて幸せですっ!"

と書かれてあって


愛季:大事に保存してくださいね?

○○:もちろんだよ

愛季:夫婦の思い出だから…///


ある意味キザなセリフを言う愛季さん

自分で言ったのに自分で顔を赤くするところも可愛い


○○:本当に可愛い

愛季:か、かわっ…///


保乃さんももちろん可愛いし綺麗なのは間違いない

けれど、可愛くて、愛らしいと思うのは愛季さんの方で


愛季:ずるいですっ…///


こんな俺の可愛いでここまで良い反応をしてくれると、なんだか自分も嬉しい

けれど、そろそろ家に帰らないと行けない時間で


○○:ごめんだけど、俺そろそろ帰らないといけないから…

愛季:…帰ってゆっくり休まないとですもんね


保乃さんと同様、名残惜しそうな表情をする愛季さん

その表情をされると、また来ないといけないという謎の責任感が湧きたってくる


○○:もちろん、また来るから

愛季:また愛季のこと奥さんにしてくださいね…?


身長差で生まれる自然な上目遣いからの威力十分な発言に、正直こちらの体力は0になりかけていて


○○:約束する

愛季:えへへ、じゃあお会計しますね?


流れるようにもちろん今日もクレカで支払いをする

愛季さんはエレベーターの乗り口まで来てくれて


愛季:じゃあまた待ってますね、○○さん!

○○:うん、また!


保乃さんの時と同様に、エレベーターの扉が閉まるギリギリまで、手を振って見送ってくれる君


○○:愛季さん、やばかったなぁ…


全力の可愛いを浴びて、むしろ体力が消えて疲れてしまっているのも事実

そんな中、ふとお店の方を見上げると


○○:あっ…


窓から美羽ちゃんがまた小さく手を振っていて

表情もどこか柔らかいようにも見える


○○:次は美羽ちゃんかな…


こうして次もまたあのコンカフェに行く理由ができてしまった