「私はどうしたい?」が分からないときに。本当の気持ちを見つける5つの質問
はじめに 「私はどうしたい?」の答えは、いきなり見つけなくていい
「私はどうしたい?」そう聞かれても、
「……分からない」となることはありませんか?
前回の記事では、自分の気持ちが分からなくなるのは、意思が弱いからではなく、周りを優先することに慣れてしまったからかもしれない、という話をしました。
でも、ここで一つ問題があります。
「じゃあ、自分の気持ちを大切にしよう」
と思っても、そもそも私は何をしたいんだろう?
となることです。
本音は、いきなり見つけるものではありません。
小さな違和感を拾って、少しずつ掘り起こしていけばいい。
今回は、「私はどうしたい?」の答えを見つけるための5つの質問を紹介します。
第1章 「どうしたい?」より先に、「どう感じた?」を聞いてみる
「私は何がしたい?」
「これからどんな人生にしたい?」
こう聞かれると、急に難しく感じませんか?
それよりも、
「今の仕事で何がしんどい?」
「恋愛で何にモヤモヤしている?」
のほうが答えやすいと思います。
なぜなら、「したいこと」はあまりにも漠然としていて抽象的だから。
だから最初は、「私はどう感じた?」から始めてみます。
たとえば、
「彼から連絡がなくてモヤモヤした」
↓
「寂しかった」
↓
「安心したかった」
↓
「私は、ちゃんとつながっていると感じたかったんだ」
というように、
出来事→感情→本当の望み
の順番で掘っていく。
本音は、最初から「私はこうしたい!」とはっきりと見えてくるとは限りません。
小さな「なんか嫌だった」の中に隠れていることもあります。
第2章 質問①「最近、心がザワッとしたのはいつ?」
まずは、最近心が反応した瞬間を一つ思い出してみてください。
たとえば、
・LINEの返信を見たとき
・仕事を頼まれたとき
・友達との予定を決めたとき
・SNSを見たとき
・恋人との会話が終わったあと
など。
「何があった?」だけではなく、
「そのとき、私はどう感じた?」
まで考えてみます。
たとえば、友達に予定を変更されてモヤモヤしたなら、
「予定変更が嫌だった」
だけではないかもしれません。
「私のことは後回しなのかな」
「大切にされていない気がした」
「本当は私の都合も考えてほしかった」
という気持ちが隠れている可能性があります。
だから、違和感=悪い感情ではありません。
違和感は、自分の気持ちを知るためのサインです。
第3章 質問②「もし誰にも嫌われないなら、私はどうしたい?」
次は、少しだけ制限を外してみます。
「もし誰にも嫌われないとしたら、私はどうしたい?」
と考えてみてください。
「本当は転職したい」
「もっと彼に会いたい」
「友達との付き合いを少し減らしたい」
「一人の時間がほしい」
「本当は結婚したい」
そんな答えが出てくるかもしれません。
ここでは、
「でも、お金が……」
「でも、もう30代だし……」
「でも、彼に重いと思われそう」
という「でも」を一度だけ外します。
大切なのは、実際にその通り行動するかどうかではありません。
まず、「私は本当はこう思っていたんだ」と知ること。
自分の本音を知ることと、その本音をすぐ実現することは別です。
だから、安心して本音を出してあげてください。
第4章 質問③「それを選べないのは、何が怖いから?」
「本当は転職したい」
でも、動けない。
「彼にもっと会いたい」
でも、言えない。
「本当は断りたい」
でも、「いいよ」と言ってしまう。
そんなときは、
「私は何がしたい?」ではなく、「何が怖い?」
と聞いてみます。
「転職したい」
→ 失敗するのが怖い。
「彼に会いたい」
→ 重いと思われるのが怖い。
「断りたい」
→ 嫌われるのが怖い。
「自分の意見を言いたい」
→ 面倒な人だと思われるのが怖い。
ここで気づいてほしいのは、
「やりたいことが分からない」のではなく、「やりたいことを選ぶのが怖い」だけかもしれない
ということ。
もしそうなら、必要なのは「もっと自分を探すこと」ではありません。
「怖いけれど、それでも私はどうしたい?」と考えることです。
第5章 質問④「私は本当は、何を大切にしたい?」
ここでは、「何をしたいか」より一段深く考えてみます。
たとえば、
「彼にもっと連絡してほしい」
という願い。
その奥には、
「安心したい」
「大切にされていると感じたい」
「つながっていたい」
という気持ちがあるかもしれません。
「仕事を辞めたい」という願いの奥には、
「自分の時間を大切にしたい」
「無理をしすぎず働きたい」
「成長できる環境にいたい」
という価値観があるかもしれません。
つまり、
「何がしたい?」だけでなく、「私は何を大切にしたい?」と考える。
すると、自分の選択肢が増えていきます。
「彼から毎日LINEがほしい」が本当の望みではなく、「安心してつながっていたい」が本当の望みなら、方法はLINEだけではありません。
電話でも、会う約束でも、気持ちを伝えることでもいい。
本音を深掘りすると、「こうするしかない」と思っていた選択肢が増えることがあります。
第6章 質問⑤「今の私ができる、小さな一歩は何?」
最後に、人生を大きく変えようとしなくて大丈夫です。
「今の私にできる、小さな一歩は何?」
と考えてみます。
「転職したい」
→ 転職サイトを10分だけ見る。
「彼にもっと会いたい」
→ 「今度いつ会える?」と聞いてみる。
「一人になりたい」
→ 今週30分、一人の時間をつくる。
「断りたい」
→ 一つだけ「今回はやめておく」と伝える。
「自分の好きなものが分からない」
→ 今日だけ、自分が食べたいものを選ぶ。
どれも人生を変えるほど大きな行動ではありません。
でも、「私はこう感じている」と気づき、
「じゃあ、こうしてみよう」と自分で選ぶ。
この積み重ねが、自分軸を育てていきます。
たとえば1日1回、自分の気持ちを確認するだけでも、1か月で約30回。
自分の気持ちを聞く練習を30回する。
そう考えると、「自分軸」は特別な人だけが持っているものではないと分かるはずです。
第7章 5つの質問に答えても、答えが出ないときは
ここまでやってみても、「やっぱり分からない」という人もいると思います。
でも、それで大丈夫です。
「今は決めたくない」
「どちらも選びたくない」
「もう少し考えたい」
これも立派な自分の気持ちです。
「私はどうしたい?」と聞かれたら、必ず答えを出さなければいけない。
そう思うと、また「正解探し」が始まってしまいます。
本音を見つけることは、テストではありません。
100点の答えも、正解もない。
だから、
「今の私は分からないんだ」
と気づけたことも、大切な一歩です。
🌙月あかりメモ
「私はどうしたい?」
この言葉を、自分を追い詰めるために使わなくて大丈夫です。
これは、自分のことを、もう一度ちゃんと知るための質問。
「私は今、何を感じている?」
「何が怖い?」
「本当は何を大切にしたい?」
そんな小さな問いを重ねていく。
すると、「私は何がしたいんだろう」だったものが、
「私、本当はこう感じていたんだ」に変わっていきます。
そして少しずつ、「私は、こうしたい」に変わっていく。
本音は、突然見つかるものではありません。
ずっと小さな声で、
「本当はこうしたいよ」
と教えてくれていたのかもしれません。
だから今日から、大きな答えを探さなくて大丈夫。
まずは一つだけ。
「私は今、本当はどう感じている?」
と、自分に聞いてあげてください。
そして、本音が分かったあとには、もう一つ難しいことがあります。
それは、「分かった本音を、どうやって大切にしていくか」
ということ。
自分の気持ちを知っても、恋愛では相手の反応が怖い。
仕事では周りの期待が気になる。
人間関係では「嫌われたくない」が出てくる。
そんなときも、一つずつで大丈夫。
🌙
Moon Storiesは、がんばりすぎてしまう大人のための心の休憩所です。
人間関係に疲れた夜や、
自分を責めてしまう日に。
心を整えるヒントをお届けしていきます。
また月あかりの下でお会いしましょう🌙
