Moonlight and ... 第1話:魔法の小部屋/静かな夜のはじまり
この夜は、まだ誰にも気づかれていない異変
から始まる。
もし、少しだけ立ち止まれるなら……
そn小部屋では、
小さな炎が一瞬だけ
” 逆に揺れた ”。
〜薬草研究室の秘密の夜〜
ヒュ〜
パタン
小さな炎がゆれていた。
「消えちゃうよ アンバー」
ジェルメがあわてて声をあげると、
炎がかすかに震えた。
「三段別色棚から 持ってきて。」
アンバーは落ち着いた声で言う。
「えっ、どれ⁈ えっと…あ、これかな⁉」
ジェルメは大慌てでパタパタ
しっぽはプルプル
そのしっぽは不安で少し固くなっていた。
光る物をアンバーへ
琥珀色の瞳のアンバーは
革の手袋をはめ
そこには星型マークがつき、
月の光をわずかに拾っている。
そして
アンバーの
火起こし魔法が 始まります
彼女は小さく息を吐くと、
魔法を始めた。
何かささやいています
フフツツッ
ユイッ
ツルッテッ
空気が震えるように
音がほどけていく
フローライトの原石を
カチカチッ カチカチッ
「 ボッ 」
ロウソクに 火を灯した瞬間ー
それはまるで ”呼吸” を始めたように揺れた。

Original Sketch & AI Coloring: Moonlit Drop Atelier
青白い光が、
ゆっくりと棚の奥へ広がっていく。
静かで、
けれど
確かに生きている光だった。
「これは……森からの歓迎の書だわ!」
文字が浮かび上がる。
「ジェルメ、
フローライトを
三段別色棚に戻しておいてくれる?」
「う、うん… わかった!…」
だいじょうぶだよね
少し怖いな
ああ 熱い まだ…
ジェルメは
新調された 草模様付きの小さな革手袋をはめ
鉱石室へ向かいます。
そして棚へ
そおっとフローライトを戻します。
しっぽがコチコチに固まっていた。
置かれたフローライトは
静けさを取り戻し、呼吸し始める。
まるで ”息をしてる” かのように
光り始める。
青白くほんのり光を放ち
秘密の文字を照らす
「ひゃ……⁉ アンバー!!」
驚いたジェルメが
慌ててアンバーを叫んで呼びますが、
アンバーの姿は
もう そこにはなかった。
その時
ジェルメの手袋の葉が光り始めました。
急いで 薬草研究室へと戻ります。
月夜に照らされた薬草研究室ー
瓶詰めオイル、
不思議香水、
星型薬、
魔法薬が沢山並んで
ジェルメは思わず見とれてしまっています。
すべてがいつも通りで、
けれどどこか違っている。
ふいにアンバーが
光とともに現れました。
「アンバー!驚いた!
ちゃんとフローライトを置いたよ」
でも少し熱かった…
怖かったな…
「ジェルメ本当にありがとう!」
アンバーはニコニコ
穏やかに笑った。
ジェルメは大喜びで
大きなしっぽをグルングルン回します。
「ジェルメあのね、今夜この森すべてにご挨拶に行こう!」
アンバーの声は、
夜の奥まで
どこまでも届くような澄んだ声で言いました。
「うん!行こう! アンバー」
月の光が、
薬草研究室を静かに
満たしていた。
何も起きていないようで、
すでに何かが始まっていた。
その夜はまだ、
名を持っていなかった。
そして
森はまだ知らない。
この小さな光が、
何かを呼び始めていることを。
Like a Moonlit Drop,
may these words
Reach hearts across the world
Moonlit Drop Atelier より
文 ・挿絵 : Moonlit Drop Atelier
✲挿絵に自筆イラストと、
AI生成・加筆編集した画像を使用しています。
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