リーダーのプライドほど、不要なものはない
はっきり言う。
リーダーにとって、プライドほど不要なものはない。
これは、自分自身への反省でもある。
Googleで「最年少マネージャー」などと言われていた30代前半の頃、私はプライドの塊だった。外資系投資銀行とコンサルで結果を出してきた自信。Googleでもあっという間にマネージャーになれた実績。自分のやり方は正しい、ついてくればいい——そう思っていた。
その結果、チームは動かなかった。メンバーの助けを借りることも、フィードバックを求めることも、間違えたときに素直に謝ることも、全部できなかった。プライドが邪魔をしていた。
あの経験があるから、今これを書ける。
特に、若いリーダー、経験の浅いリーダーに多い。自信があること自体は悪くない。でも、プライドの高さが、リーダーとしての成長を妨げ、チームがうまく回らない原因になっていることがある。
プライドが高いと、助けを求められない
完璧なリーダーはいない。誰にでも強みがあり、誰にでも苦手なことがある。
強いリーダーは、自分の苦手な部分を得意なメンバーに任せる。「ここは君の方が上手い」と言える。助けを求めることができる。
でも、プライドの高いリーダーはそれができない。
自分の不得意な部分を認めることが、「負け」に感じる。弱みを見せることが、リーダーとしての威信を傷つけると思っている。だから抱え込む。一人でやろうとする。
結果、チームの力を使いきれない。リーダーが抱え込んだまま、組織が止まる。
プライドが高いと、フィードバックを求められない
フィードバックは、成長の源泉だ。
自分が見えていない盲点を教えてくれる。うまくいっていないことに気づかせてくれる。それを受け取ることで、リーダーは成長できる。
でも、プライドの高いリーダーはフィードバックを求めない。
「自分のやり方に問題はない」という前提で動いている。上司に「どうすれば改善できますか」と聞くことも、メンバーに「私のリーダーシップについて、正直に教えてほしい」と言うことも、プライドが邪魔をしてできない。
成長できないのは、フィードバックがないからではない。フィードバックを求めないからだ。
プライドが高いまま経験だけ重ねても、同じ失敗を繰り返す。成長しているように見えて、実は止まっている。
プライドが高いと、謝れない
自分が間違えたとき、素直に謝る。
これは、人間として当たり前のことだ。でも、リーダーになった途端にできなくなる人がいる。
「謝ったら、リーダーとしての信頼を失う」と思っている。でも、これは完全に逆だ。
間違えたときに謝れないリーダーの方が、よっぽど信頼を失う。メンバーは見ている。リーダーが間違えていることに、とっくに気づいている。それでもリーダーが認めないとき、メンバーの心は少しずつ離れていく。
「あの人は間違えても謝らない」という印象は、一度ついたらなかなか消えない。
逆に、「しまった、あれは自分の判断が間違っていた。ごめん」と言えるリーダーは、メンバーから信頼される。人間として誠実だと伝わるからだ。
プライドを捨てると、チームが動き始める
助けを求められる。フィードバックを受け取れる。間違えたら謝れる。
これは、リーダーとしての弱さではない。むしろ、強さの表れだ。
自分の限界を知っていて、それを認められる。他者の力を借りることができる。自分の非を認める勇気がある。こういったリーダーのもとで、チームは安心して動ける。
プライドを手放すことが、リーダーとしての本当のスタートラインだと思っている。
あなたは今、素直に助けを求められていますか。フィードバックを求められていますか。間違えたとき、きちんと謝れていますか。
Morgenrot Advisoryではリーダーシップやキャリアの相談にのっています。無料相談会もありますのでお気軽にご連絡ください
