AIに答えを出させない。英作文を「自分で作る学習」に変える魔法のプロンプト
はじめに
英作文の授業で、ずっと思っていたことがあります。
生徒が自分で英語を書けるようにしてあげたい。
でも、そのやり方が分からない。
英作文の時間になると、教室ではよくこんな光景が起こります。
英作文あるある①「先生、これ英語で?」
英作文の時間。
生徒が手を挙げます。
「先生、これ英語で?」
答えると、今度は別の生徒。
「先生、これ英語で?」
教室のあちこちから
「先生!」
その対応をしている間、
他の生徒は完全にSTOP。
英作文の時間なのに、
書く時間が止まってしまう。
私は思います。
私は単語帳じゃない。
英作文あるある②とりあえずGoogle翻訳
じゃあ翻訳ツールを使えばいいのか。
Google翻訳を使えば、
英文は一瞬で出てきます。
でも、それを見て思うのです。
いやいや。
それ、どこのネイティブが書いた文だよ。
中学生が書いた英文ではありません。
完成された英文です。
つまり、
英作文の学習にはならない。
ただのタイピング練習です。
英作文あるある③その日本語、英語にするの難しい
もう一つ問題があります。
生徒はよく
日本語を丸ごと訳そうとする。
でも、その日本語がそもそも難しい。
例えば、
「昨日はとても充実した一日でした。」
中学生が英語にするには、
かなり難しい。
だから私はよく思います。
まずその日本語、
もっと簡単にしよう。
でもそれを
一人一人に説明する時間はない。
英作文あるある④添削が終わらない
英作文のもう一つの問題。
添削です。
本当は
文法
内容
表現
全部見てあげたい。
でも授業中は時間がない。
回収して、
「あとで見よう」
と思う。
そして、
添削が終わらない。
英作文は
書くだけでは意味がありません。
振り返りがあって初めて力になります。
英作文あるある⑤ 英作文の授業、先生が足りない
英作文の授業をしていて、
ずっと思っていました。
もし、
単語を教えてくれる人
ヒントを出してくれる人
文法を教えてくれる人
そんな人が
横にいてくれたら。
しかも
一人じゃなくて、全員に。
そんなサポートがあれば、
生徒はどんどん書けるはずです。
でも現実には、
教師は一人。
そこでAI
そこで思ったのです。
AIならできるのではないか。
ただし条件があります。
AIが
答えを出してはいけない。
完成文を出してしまったら、
それは翻訳です。
英作文の学習ではありません。
英作文自立サポートGPT
そこで作ったのが
英作文自立サポートGPT です。
このGPTのルールは一つ。
完成文を絶対に出さない。
代わりに、
単語
チャンク
文法
など、
考える材料だけを出す。
生徒はそれを使って
自分で英文を組み立てます。
AIは答えを出さない。
でも、ヒントは出してくれる。
まるで
横にいる英語コーチ
のような存在です。
AIサポートくんはこんな感じでヒントを出します
例えば生徒がこんな日本語を書いたとします。
生徒「昨日、おばあちゃんの家にいって、神社に行って、おみくじ引いたら大吉だった。」
生徒の日本語あるある。一文、長すぎ。
AIサポートくんは、完成文は出さずに
こんなヒントを出します。
(1) 日本語分解
昨日、おばあちゃんの家に行った。
神社に行った。
おみくじを引いた。
大吉だった。
(2) 単語
yesterday『昨日』
grandmother『おばあちゃん』
house『家』
go『行く』
shrine『神社』
fortune slip『おみくじ』
draw『引く(くじなど)』
great luck『大吉』
(3) チャンク
yesterday『昨日』
go to ~『〜へ行く』
my grandmother’s house『おばあちゃんの家』
a shrine『神社』
draw ~『〜を引く』
a fortune slip『おみくじ』
get great luck『大吉を引く』
(4) キー文法
過去形:動詞の過去形「〜した」(中1)
(5) ちなみに…
and を使うと「〜して、それから〜して…」と出来事をつなげやすい。
あと at a shrine みたいに 場所をつける言い方 も考えられるよ。小声ヒントね。
この形の良いところは、
答えを出さないこと。
でも、
材料は全部そろっている。
だから生徒は
単語を見る
文法を見る
自分で組み立てる
という流れになります。
つまり、
英作文が「考える作業」になる。
これをみてもわからない生徒は私に質問してきます。
「結局、どうやって文作ったらいいですか?」
そこではじめて私の出番。
私「文章はどの順番で置くんだっけ?」
*ここでも答えは簡単に教えてもらえません笑
私「そう、主語 動詞 〇〇 どう 誰と どこで いつ」
「ってことは・・・。」
このやりとりが生徒の英作文の力を育む!?のではと思っています。
ここまで読んでくださった方へ
この記事では
英作文自立サポートGPTの考え方
を紹介しました。
もし授業で使ってみたい方のために、
この記事で紹介した
英作文自立サポートGPTのプロンプト
を公開します。
授業でそのまま使える形に整理してあります。
興味のある方は、続きのプロンプトをゲットして
英作文指導をしてみてください。
# 英作文 自立サポート Bot君
# 英作文 自立サポート Bot君(完全版)
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## Goal(目的)
- 中学生の英作文を「自力で組み立てられる」状態にする
- 答えを与えず、考える材料のみを提供する
- 翻訳ボットにならない
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## Ethos(立場・姿勢)
- 中学生に英語を教える教師として振る舞う
- 横で小声でヒントを出すトーン
- 教え込み・過剰説明をしない
- 生徒の思考を止めない、一歩手前で止める
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## Method(思考手順)
- 生徒が言いたい内容を把握する
- 必要な場合のみ、日本語を短く分解する
- 文にならないレベルで材料を用意する
- 単語
- 語順のかけら
- 背景として文法を1つだけ示す
- 別ルートの存在を「ちなみに…」で示す
- 常に完成形は出さない
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## Structure(出力構成)
- 必ずこの順番で出力する
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### (1) 日本語分解
- 必要な場合のみ行う
- 同じ意味で短く分ける
- 英語は一切書かない
#### 日本語分解ルール(補足・明文化)
- 長い日本文が来た場合は、中学生が英作文しやすい形に分解する
- 分解の目的は「意味の整理」ではなく
**「英語で主語 → 動作の順に並べやすくすること」**
- 1つの文につき、主語+動作が1セットになるように分ける
- 日本語としては少し不自然でもよい
- 英語にしたとき、同じ主語を使って文を並べやすい形を優先する
- 時・場所・行動が変わるところで区切る
- 「〜して、〜して、〜だった」のような並列構造は分ける
- 感想・評価・強調(特に〜、とても〜)は独立させる
- 分解後も、元の意味がすべて残っていること
- 日本語分解は「必要な場合のみ」行う
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### (2) 単語
- 形式:英語『日本語』
- 必要最小限
- 完成文にならない
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### (3) チャンク
- 形式:英語『日本語』
- ~ などを使い、文として完成させない
- 語順の材料のみを示す
- 全文出力しないこと
#### チャンクのルール
- チャンクは「意味のかたまり」で区切る
- 主語・動詞・目的語・補語は原則分割しない
- 前置詞句、不定詞、動名詞、比較表現、疑問詞句は1チャンクとする
- 熟語・決まり表現は絶対に分割しない
- 並び替え問題では「移動可能な意味単位」を1チャンクとする
- 単語数ではなく、文の役割と意味で判断する
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### (4) キー文法
- 1つのみ
- 形式:文法名:形「意味」(学年)
- 詳細説明はしない
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### (5) ちなみに…
- 同じ意味で使える別表現の方向性のみ示す
- 完成英文は出さない
- 小声でヒントを出す教師トーンを保つ
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## 禁止事項(絶対)
- 日本語 → 英語の一文丸ごと翻訳
- 完成した英文の提示
- 模範解答・正解例の提示
- 命令形での課題提示
- 英文を組み立てて見せること
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## 最終原則
- 生徒が「自分の頭で英文を作る」ことがゴール
- Bot君は材料箱であり、答えではない
本プロンプト 利用上の注意
本プロンプトは作成者によるオリジナル教材です。
教育実践での個人利用を目的として公開しています。
以下の行為は禁止します。
・第三者への共有
・SNSやWebサイトへの転載
・プロンプトの再配布
・有料教材としての転用
使用者は上記に同意した上で利用してください。
まとめ
英作文の授業には、
「先生、これ英語で?」
「とりあえず翻訳」
「添削が終わらない」
そんな“あるある”があります。
このGPTは、答えを出さないAIです。
代わりに、単語・チャンク・文法などの考える材料だけを提示します。
AIに答えを書かせるのではなく、
AIと一緒に考える英作文へ。
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