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【叱らない勇気】やんちゃな子の才能を開花させる声かけ術

子どものエネルギーに手を焼くことは、決して珍しいことではありません。

「なんで何度言っても聞いてくれないのだろう?」
「どうして落ち着いていられないのだろう?」

そんな風に感じた経験は、きっと誰にでもあるでしょう。彼らの行動は、時として「問題行動」として扱われがちです。しかし「やんちゃ」は、将来の大きな可能性を秘めた才能の原石なのです。

この原石をいかに磨き、輝かせるかは、私たち大人の「声かけ」にかかっています。



1.やんちゃな行動に隠された真の姿

まず、子どもの行動を表面的な「問題」として捉えることから、いったん離れてみませんか?

たとえば、授業中に立ち歩いてしまう子がいたとします。私たちはつい「集中力がない」「落ち着きがない」と単純に片付けてしまいがちです。

しかし、少し立ち止まって考えてみてください。その行動は、教科書や黒板からの情報だけでは満たされない、強い好奇心や探求心の表れかもしれません。彼らは、体を動かし、五感をフルに使って、自らの「実体験」を求めているのです。

また、友達とじゃれ合いすぎて喧嘩になってしまう子はどうでしょう。これは、コミュニケーションの取り方を模索している過剰なエネルギーの現れです。

自分の感情や意思をどう伝えたらいいか、まだうまく言葉にできず、身体的な接触というダイレクトな方法でそれを表現しようとしている可能性があります。

彼らの活発なエネルギーや飽くなき探求心は、将来のイノベーターやリーダーになる可能性を秘めていると私は信じています。彼らは、既成の枠組みに安易にはまろうとせず、独自の視点から物事を捉えようとする傾向があるからです。

この輝かしい才能を「静かにさせる」ことに費やしてしまうのは、あまりにももったいないと思いませんか?


2.やんちゃな子を否定しない声かけ

多くの場合、私たちは「静かにしなさい」「ちゃんと座りなさい」といった、「垂直思考」に基づく声かけをしてしまいます。これは、目の前の問題を直線的に解決しようとする、単一的な思考法です。

しかし、やんちゃな子にとっては、この声かけは「自分の好奇心やエネルギーを否定された」と受け止められ、反発や自己肯定感の低下を招きかねません。

ここで求められるのが、「水平思考」に基づいた声かけです。これは、問題解決のために既存の枠組みにとらわれず、多角的な視点からアプローチする、柔軟な思考法です。

たとえば、「静かにしなさい!」という一方的な指示は、子どもの活発な行動を「問題」として否定する垂直思考の典型です。この言葉は、子どもに「自分はうるさい存在だ」「自分の行動は間違っている」という烙印を押してしまいます。

それに対し、「すごく楽しそうだね!その元気を〇〇の活動で活かしてみない?」という声かけには、3つの「発想の転換」が隠されています。

  1. 子どもの感情の肯定: まず「楽しそうだね!」と、エネルギーそのものを承認します。これにより、子どもは自分の存在を認められたと感じ、心が解放されます。

  2. 行動の目的の再定義: 次に「その元気」という言葉で、活発なエネルギーを否定せず、むしろ「価値あるもの」として捉え直します。

  3. 新しい解決策の提示: そして、そのエネルギーを「〇〇の活動」という別の活動に誘導します。これは、従来の「静かにさせる」という解決策とは全く異なる、「エネルギーを別の方向へ流す」というアプローチです。

この声かけを受けた子どもは、自分の活力が否定されずに済み、新しい目標に向かって前向きな気持ちで行動を切り替えることができます。


3.やんちゃな子が変わる声かけ6選

さあ、次の6つの声かけで、やんちゃな子のエネルギーを上手に生かしましょう!

  • 「そんなことしちゃダメ!」→「今の行動どう思う?もし、誰か悲しい気持ちになった人がいたとしたら、どうしたらいいかな?」

  • 「うるさい!落ち着いて!」→「元気いっぱいだね!この元気を使って、一緒に〇〇をやってみようか」

  • 「危ないことはしません!」→「何に挑戦しようとしているの?怪我をしないか心配だよ。どうしたら安全にできるかな?」

  • 「片づけしなさい!」→「このおもちゃ、どの箱に入れると喜ぶかな?一緒におもちゃの秘密基地を作ろうか」

  • 「早く宿題しなさい!」→「この問題、クイズ大会みたいに一緒に挑戦してみようか。勝負してみる?」

  • 「早くして!」 →「何分くらいでできるか予想してみない?当たったら今日一日ラッキーデーかも」


おわりに

大切なのは、これらの言葉を単なるテクニックとして使うのではなく、「目の前のやんちゃな子には、必ず素晴らしい才能がある」と心から信じることです。

彼らの行動を深く「見取り」、その背景にある真のエネルギーや欲求を理解しようと努める。その上で、新たな選択肢を提示することで、子どもは自らの行動を客観視し、ポジティブな自己像を形成していくことができます。

彼らの個性を「潰す」のではなく、「生かす」こと。その小さな声かけの積み重ねが、やがて彼らを社会の未来を担う大きな存在へと成長させていきます。



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