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体から整えるメンタルヘルス~メンタルの状態を可視化する~



「なんか調子悪い日が続く」
そう思っているあなたへ

「朝起きても疲れが取れない。」
「集中できない。」
「イライラしやすい。」
「気分がすぐれない。」

そんな“なんとなくの不調”に心当たりはありませんか?

実はその原因、自律神経の乱れかも…

最近では、Apple Watchなどのウェアラブルデバイスを使って、
自分の「自律神経の状態」を“見える化”できるようになってきたんです。

本記事では、理学療法士としての視点から、自律神経とメンタルヘルスのつながり、そして自律神経をモニタリングする方法についてわかりやすくお伝えします。

・ご自身のメンタルケアをやっていきたいと考えている方
・職場でメンタルケアの施策導入を考えている方
・「メンタルヘルスのトラブルなんて気のせいでしょ」と思っている方

ぜひとも読んでいってくださいね。
(本記事は、予防や生活習慣の改善に主眼を置いています。研究によって根拠が示されているものをまとめておりますが、医学的な疾患の治療とは異なりますのでご了承ください。)




🟢Apple Watchでメンタルを可視化?「HRV」が教えてくれる体と心のバランス

✅ 自律神経は、心と体の司令塔

自律神経は、無意識に働く神経で「交感神経(アクセル)」と「副交感神経(ブレーキ)」に分かれています。

最近では、副交感神経が「腹側迷走神経複合体」と「背側迷走神経複合体」に分かれるという説が知られるようになってきました。
その違いについても後ほどお話していきます。

このバランスが崩れる、もう少し細かく言うと、
「ストレスに対して交感神経と副交感神経の働き方に偏りが出る」

ということが起こり、それが持続すると、睡眠・消化・感情のコントロールなど、体のさまざまな機能に不具合が起こります。

例えば、

・夜になっても眠れない
・仕事中にイライラが止まらない
・なぜか動悸や胃の不快感が続く

など…

これらはすべて「自律神経の乱れ」が関係している可能性があります。


✅ 自律神経はどのように働いている?

自律神経は、交感神経と副交感神経が振り子のように働いているようにイメージされる方が多いと思いますが、
実際には、交感神経と副交感神経の2つのメーターが相互に影響し合いながら働いているようにイメージした方が、より自律神経の働きを正確に理解することができると考えられます。

なぜメーターの方がイメージしやすいかというと、
自律神経の働きは以下の4象限で考えることができるのですが、
振り子のイメージだとこのすべてを表現しきれないからです。

「自律神経が整っている」のは右上の状態。それ以外は乱れていると言える。
それぞれの特徴

このような特徴があるわけですが、
右下の副交感神経過活動時には、強制的にシャットダウンする、もしくはフリーズするような状態になりますが、
その際には背側迷走神経複合体が働きます。
無気力、脱力感、ネガティブな思考といった状態を伴います。

右上の良好な状態では、腹側迷走神経複合体が働きます。
これはリラックス、安心・安全、繋がりのようなポジティブな感情と関連します。

ストレスが溜まって攻撃的になる場合には交感神経が過活動になるわけですが、
ストレスが溜まって無気力になる場合には、背側迷走神経複合体の過活動が起こっているわけです。

同じストレスが溜まった状態でも、反応している場所が異なるわけですね。


こんな自律神経の働きを「見える化」するために使うのが、ここから述べていく「HRV」です。



✅ HRV(心拍変動)とは?

**HRV(Heart Rate Variability)**とは、心拍の間隔の“揺らぎ”のことです。
自律神経が健全に働いていると、呼吸や活動に合わせて心拍間隔が柔軟に変化します。
逆に、ストレス状態ではこの変化が小さくなり、数値が低下します。

ざっくり言うと(本当はもっと細かい分類があるのですが)、

  • HRVが高い:副交感神経が優位に働いている(=リラックス状態)

  • HRVが低い:交感神経が優位に働いている(=緊張・ストレス状態)

とされています。

この数値は、Apple Watchなどのスマートウォッチで測定できます(「呼吸アプリ」などで測りたい時に測定することもできます)し、
iPhoneをお使いの方なら「ヘルスケア」というアプリの「心臓」→「心拍変動」で確認できます。

僕のHRVです。

基本的には日中の活動時にはHRVは低くなります。
夜にかけてHRVが高くなり(副交感神経の活動が促進される)、起床時からまた下がっていきます。

↑の例では、左がずいぶんと平坦で、右が大きく上下していますが、
左の方が交感神経が持続的に優位になっており、ストレスがかかっていると言えますね。


✅ “数値で見る”と、自分の状態に気づきやすくなる

「まだ頑張れる」「このくらいは大丈夫」と自分を追い込んでしまうこと、ありますよね。
でもHRVをチェックすることで、“無理している自分”を客観的に知ることができます。

僕もこれまでの仕事の中で、体の不調を訴える方の多くが「精神的なストレス」と「自律神経の不調」を抱えていることに気づきました。
HRVの数値と主観的な感覚を組み合わせることで、自分に合ったセルフケアのヒントが見えてきます。

交感神経が優位になると、下のような症状が出てきます。

・前頭葉(前頭前野)の活動低下⇒感情の制御困難、思考能力低下
・免疫・消化機能の低下(副交感神経活動の抑制による)⇒胃もたれや肌荒れなど
・炎症の慢性化
・感覚過敏(光や音への過敏症)
・骨格筋の緊張増加

などなど…

副交感神経(背側迷走神経複合体)の過活動では↓のような症状が出ます。

・脱力感、倦怠感、無気力
・日常的な活動の実行が難しくなる
・憂鬱、悲しみ、諦めなどのネガティブな感情

こういった自覚的な不調も重要な情報です。
定量的な指標と、定性的な情報を合わせて状態を見極めるのが大事ですね。


✅ まとめ:メンタルヘルスは、まず「見える化」から

自律神経は見えないけれど、私たちの体と心に大きな影響を与えています。
その状態を“なんとなく”ではなく“数字”で捉えることができるようになっています。

少しずつ始めていきましょう!


📍次回は、自律神経を整えるために必要な“正しい順番”とセルフケア法について詳しく解説していきます。

次の記事は⬇️こちらから。

それではまた。

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