カーボンギター ENYA X4 Pro レビュー【運命の再会編】
この記事はENYA MUSIC様より提供されたカーボンファイバーギターX4 Proのレビュー記事です。
プロモーションを含みます。
まさかの「運命の再会」――ENYAギターとの不思議な縁
私と、ENYA Nova Go Mini
私とENYA MUSICの出会いは、2024年4月21日に遡ります。
一人のアマチュアギタリストと、新進のギターメーカーとの出会いでした。
当時、私は同社のミニカーボンギターであるNova Go Miniを衝動買いに近いレベルで購入し、日々の練習に愛用していました。
自分の家でギター練習をすることが今よりも少し難しく、屋外で練習したいと考えていたためです。
そのためには小さくて、さらに車内へ入れっぱなしにできるギターが必要でした。
まさにそれが、ENYA NOVA GOだったのです。
手にしたカーボンファイバー製ギターの手軽さとタフさにすっかり魅了された私は、いつしか同社のフラッグシップモデルであるX4 Proへ憧れを抱くようになっていきました。
私とENYA X4 Proとの出会いと別れ
そしてある日、念願だったX4 Proを思い切って入手します。
しかし残念なことに、届いた個体は初期不良を抱えていました。
USBによる充電がほとんどできず、ケーブルを繋ぐとインジケーターは点灯するものの、外すとすぐに消えてしまう状態だったのです。
すぐにAmazonを通してENYAのカスタマーサービスと連絡を取りました。
当初はすぐに返品交換を考えていた私ですが、その際の担当スタッフの対応が非常に親切かつ興味深いものでした。
「返品交換ももちろん可能だが、バッテリーを送るのでご自身で交換してみませんか」という提案を受けたのです。
普通の商品ならばすぐに交換対応となるところですが、私は一本のギターと長く付き合いたいと思っています。
ならばここでメンテナンスのやり方を一つ学んでおくのも有益だろうと判断し、バッテリー交換にチャレンジすることにしました。
メールでの説明にとどまらず、「分かりにくければ動画を撮って送ります」とまで言ってくれ、ボディ内部のバッテリーを交換すればすぐに直るとレクチャーしてくれたのです。
しかし、ここで予期せぬ壁にぶつかりました。
私の手が比較的大きかったためか、ギターのサウンドホールに手がうまく入りません。
内部のバッテリーらしき物にはかろうじて指が届いたものの、手探りでどれなのかを判別することは困難でした。
これ以上無理をすれば手だけでなく、大切なギターを傷つけてしまう可能性があったため断念せざるを得ませんでした。
結局、自分で交換することは諦めてそのまま返品手続きをとることになります。
この時、新しいX4 Proへの交換を希望しなかったのは、「まだこのギターを手にする運命、あるいはタイミングではないのかもしれない。もし本当に縁があるなら、そのうちまたチャンスが巡ってくるだろう」と考えたからです。
ギタリストとギターの間にはそういった運命的ななにかがある
と信じる私です。
青天の霹靂的オファー来たる!
それから時が経ち、なんと私のnoteの記事を読んでくれたENYAの担当者さんから、直接レビュー案件のオファーをいただくという奇跡が起きました!
これにはさすがの私もびっくり仰天です。
実は最初は、レビュー対象としてENYAのスマートエレキギターの提案だったのですが、私とX4 Proとの過去の経緯や、今はアコギメインである現状を正直に伝えました。
すると、なんと「それなら、もう一度X4 Proに挑戦してみませんか」と、最上位機種であるこのギターを再度用意してくださったのです!
一度は諦めた憧れのギターが、メーカーからの直接のオファーという最高の形で再び私の元へ舞い降りてきたことに、本当に驚き、深く感動しています。
まさに信じていた「縁」が結んだ、運命の再会となりました。
それではさっそくX4 Proのレビューいってみましょう!
まずは「X4 Pro」開封の儀から
期待を高めるパッケージと本格ハードケース
こうして我が家にやってきた2代目のX4 Proですが、結論から申し上げますと、今回は大満足のリベンジ完了となりました。
気になっていたUSB充電機能は初期不良もなく完璧に動作し、内蔵エフェクトやチューナーもスムーズに駆動しています。
前回のトラウマがあっただけに、無事に動いた瞬間は本当にホッとしました。
そんな興奮冷めやらぬ中で行った開封の儀の模様を、写真と共にお届けします。
まず配送されてきたのは、それなりに大きな外箱です。
箱の表面には「FOR THE LOVE OF MUSIC」という文字が刻まれており、楽器を手にする者としての期待感を一気に高めてくれます。

箱を開けると、中から現れたのは非常に本格的な専用ハードケース。
質感もしっかりしており、大切な楽器を衝撃から守ってくれる安心感があります。
X4 Proはボディの形状やサイズが独特なため、汎用のソフトケースではなく、ぴったりフィットする専用の高級ハードケースが最初から付属しているのは本当に嬉しいポイントです。

理想のデザインと実用的な内蔵機能
そしてケースを開け、ついにギター本体と対面しました。
一言で言って、文村なしに格好いいです。
41インチのフルサイズでありながらも小ぶりな印象を与え、美しいカッタウェイが入っているデザインは、まさに私の好みにど真ん中でした。
目視で入念にチェックしましたが、当然ながらネックの歪みなどは一切ありません。
弦高も適正にセッティングされています。

まずはチューニング。
本体に内蔵されている液晶ディスプレイ付きのチューナーも、実用性は十分です。
ただ、私のいつも使っているクリップチューナーと比較すると、厳密なピッチよりもやや低い(手前の)段階から「チューニングOK」のランプが点灯する傾向があるように見受けられました。
そのため、本体だけでチューニングを行う際には、OKランプが光ったところからほんのわずかだけペグを回して気持ち高めに合わせると、より完璧なピッチに仕上がると思います。
さらに驚いたのは付属品の充実度です。
なんと、エレアコとして外部アンプやインターフェースに接続するためのシールドケーブルまで同梱されていました。
新しくケーブルを買い足す必要がなく、届いてすぐに機材と繋いで音を出せる配慮は非常に親切だと感じました。


もちろん、実際に弾いてみました。
すると、最初は少し指が痛くなりました。
というのも、私は普段、YAMAHAのFSX875Cなどでエリクサーのエクストラライトゲージというかなり細い弦を好んで使っています。
そのため、X4 Proに初期状態で張られている弦(おそらくそれよりも太いライトゲージ)では、最初のうちは少し指が痛くなってしまったのだと思われます。
もちろん、その日のうちに指は慣れました。
日本の梅雨にこそ輝く、カーボンファイバー「3つの圧倒的メリット」
木材の天敵に立ち向かうタフな素材
さて、この記事を執筆しているのは6月。
日本に住むギタリストにとって、最も憂鬱で恐ろしい「梅雨」の季節がやってきました。
アコギ弾きがこの時期に最も神経を尖らせるのが、過酷な湿度変化による「ネックの反り」や「トップ(表板)の浮き」というリアルな悩みです。
高価な木製ギターは非常にデリケートです。
日本に住む以上、ある程度のトラブルは仕方ないと割り切る部分もありますが、それでも愛機がダメージを受けるのは怖いものです。
私はいつでもすぐに手に取って練習できるように、ギターをケースに仕舞い込まず、部屋のスタンドに出しっぱなしにするスタイルをとっています。
しかし、仕事などで外出している間はエアコンを消してしまうため、夏の留守中の室内が高温多湿になる問題には、常に心のどこかで恐怖を感じていました。
そんな木製ギターの天敵とも言える日本の気候において、このENYAのカーボンファイバーボディは、信じられないほどの解放感をもたらしてくれます。
木材のように湿気を吸って膨張したり、乾燥して割れたりすることが構造上あり得ないからです。
【衝撃の実績!】 Nova Go Miniを夏の車内に数ヶ月放置した結果!?
私にはカーボンギターの耐久性がどれほど凄いものなのかを実感した、忘れられない実体験があります。
2024年の春から秋にかけて、私は先に購入していたミニギター、Nova Goをある過酷な環境に置いていました。
まえがきでも触れましたが、当時は個人的な事情でどうしても家の中で大声を出しながらギターの練習をすることが難しい状況だったのです。
しかし、どうしてもnoteやYouTubeで弾き語りの記事や動画を発信したかった私は、どうにかして練習時間を確保する方法を必死に模索していました。
そこで思いついたのが、軽自動車の車内や、一人で利用するカラオケボックスを練習スタジオにすることです。
私はNova Goを専用ケースに入れたまま、2024年4月21日から、実にその年の9月頃まで、軽自動車の荷室の中に文字通り「入れっぱなし」にして常駐させました。
日本の夏の車内がどれほどの高温多湿になるかは、説明するまでもないでしょう。
ダッシュボード周辺などは簡単に大人の健康を脅かす温度に達します。
木製のギターであれば、一発でネックがグニャグニャに曲がるか、ボディの接着剤が剥がれて崩壊していてもおかしくない環境です。
しかし、Nova Goを積んでおいたおかげで、仕事帰りのちょっとした空き時間にクルマの中でさっと取り出して弾いたり、そのままカラオケボックスに持ち込んで思いきり歌いながら練習したりすることができました。
コンパクトなNova Goなら、狭い軽自動車の車内でも周囲にぶつけることなくギリギリ弾くことができます。
外でもアクティブに音楽を楽しみたい私にとって、クルマにギターを常時積んでおくというのは最高の手段でした。
その過酷な一夏を車内で過ごしたNova Goですが、驚くべきことに秋になってもボディの歪みやネックの反り、音質の変化などが一切起きず、何の影響も受けていませんでした。
その後は自宅の中でたまに引っ張り出して弾く程度になりましたが、当前のごとく問題なく綺麗な音を奏でてくれています。
このレベルのタフネスを発揮できるのは、世界を探してもカーボンファイバー製のギターをおいて他にありません。

部屋に出しっぱなしにできる「日常使い」の手軽さ
Nova Goで証明された圧倒的な耐久性は、もちろん今回届いたフルサイズのX4 Proにもしっかりと受け継がれています。
正直なところ、私はこれまでの木製ギター(YAMAHA FSX875Cなど)に対しても、部屋の湿度を厳密に管理するような細心の注意を払ってきたわけではありません。
どうせ日本の四季に抗うのは無理だと半ば諦めていたからです。
それでもやはり、ジメジメした雨の日や猛暑の日に出しっぱなしにしているスタンドのギターを見るたび、心のどこかで「ギターに悪いことをしているな、申し訳ないな」という、小さな杞憂と罪悪感を抱き続けていました。
そうした精神的なストレスや杞憂が、完全にゼロになること。
これこそが、このギターを手にする最大のメリットです。
梅雨時であろうが、真夏の夜間であろうが、湿度管理の手間は一切不要です。
育児や仕事の合間のふとした瞬間に、部屋のスタンドからパッと手に取って、1秒で弾き始められる手軽さと精神的解放感は、一度味わうと手放せなくなります。
いつでも最高のコンディションで持ち主を待っていてくれる相棒、それがX4 Proというギターなのです。
ただ、ギター本体は無敵のカーボン製であっても、張られている弦は金属ですので、湿気によって錆びるスピードは早くなります。
そのため、過去の自分のズボラさを少しだけ反省し、今年の梅雨から真夏にかけては、せめて外出時にも室内の空気が淀まないよう、サーキュレーターを弱モードで回しっぱなしにして出かけようと心に決めています。

ちょっとギターのデザインが違うのが惜しい!
私は似てますが(激嘘
さて、続く後編では、アコギ奏者である私の目線から、このX4 Proの「生音」の実力を普段愛用しているYAMAHAの木製ギターと音源付きで徹底比較します。
さらに、アンプを一切使わずに美しい残響を生み出す「魔法の内蔵エフェクト」の衝撃的な使い心地や、ここ数日noteに投稿していた弾き語り動画に関する重大な種明かしなど、サウンド面にスポットを当てて深掘りしていきます。どうぞお楽しみに。
後編はこちら
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