Bored Ape Yacht Club(BAYC)に学ぶナラティブ力 前編
NFTの成功事例として、クリプトパンクスと双璧を成し、必ず紹介されるボアード・エイプ・ヨット・クラブ(BAYC)。巷で「猿の絵が何十億円の値がついた」と引き合いに出されるやつです。
このBAYCの概要については、下記 Hash Palette のnoteに記載されていますので、ご参照ください。
成功要因を、超ざっくり説明すると、
1.デザイン自体の魅力、斬新さ
2.継続的に盛り上げ、価値を向上させるナラティブ
BAYCのプレセールに際しディスコードのコミュニティーで告知したが、1万個の提供数に対し、数百程度の申し込みしかなかったそうです。申し込みの時点では、デザインは公表されておらず、NFTの割り当てを受け、ミント(鋳造)した際にこのデザインが現れ、一躍注目を浴びた。
特に、所有者達がTwitterや各種SNSのアイコンに使ったことで、「何だこれは!?」と一気に話題になった。
この退屈な猿の絵のメインデザイナーはセネカ(Seneca)さんという中華系米国人。「パンクな猿を描いてくれ」というオーダーに対して、自分なりの想像を膨らませて、このデザインに至ったとのこと。
「会社からは、『パンクなサルにしたいんだ。どんな外見だと思う? どんなスタイルにしたい? どうすればカッコよくなると思う?』と言われました」。彼女は類人猿が一市民として闊歩する荒廃した街で、自分の家の隣にサルが住んでいる、と想像してみた。彼女は「人生に疲れ果てて飽き飽きしているが、金と時間をたっぷり持て余し、メタル系のバーにたむろしているサル」を思い描き、サルとの架空の交流を夢想した。「そこからアイデアが膨らんでいきました」
確かにエッジの効いたデザインで、ちょっと人に見せびらかしたくなる気持ちは良くわかります。
Well I did it... made the biggest trade of my life today. For a truly special ape. https://t.co/Zf4tVvunsw
— papabones.eth, DystoPunk | $ACYC🍌 ✊🇺🇦 (@papabones2077) July 31, 2021
ただし、優れたデザインだけでは一時的な話題に留まり、高額で取引され続ける価値を生み出すには至らなかったであろうと思われます。
それを可能にしたのが「ナラティブ」のチカラ。
(後編に続く)
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