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めぐりめぐって愛を知る

結婚したら窮屈で自由がなくなると思って生きていた。

子供がいたら自分のやりたいことができなくなると思って生きていた。

そんな私ではあったが夫との結婚生活は窮屈に感じたことがなく、自由と愛に満ちている。おまけに毎日が幸せで楽しくて「結婚は窮屈で縛られるもの」というイメージも夫と結婚できたお陰で消え去ったのだ。

夫がバイク乗りであることを口実に(私がバイクに乗ることを反対しないと思って)未就学児を育てている専業主婦でありながらも二輪免許を取得しようと決意した。

だけど私は「バイクで事故ったり、運転ミスをしたりすると即死に違いない。車やトラックと同じ道を走るなんて、死ぬ確率を高めるだけじゃないか?」という不安と、「バイクに乗る人たちはなぜ自分の命を危険に晒してまで乗っているのだろう?」という疑問を持ち続けていた。

そんな不安や心配を抱えながらも私は教習所へ通い出したのだが、バイクの運転は想像以上に気持ちが良くて楽しかった。その上“結婚している”とか“子供がいる”とかそんなことは考えなくてもいい私だけの時間が与えられたことにも喜びを感じた。自分とバイクのことだけを考えていられて、新しいことを学べることが新鮮で楽しかったのだ。

免許取得後の私は少しでもバイクの運転に慣れようと、日常の中でバイクを走らせる時間を増やしていった。時間がない日には30分。時間を確保できる日には4時間ほど。夫が休みの日は早朝出かけてお昼には帰ってくるようなプチツーリングを楽しんだ。

そして先日。バイクに10時間以上跨り、観たこともない景色の中を走り抜けて今まで行ったこともない土地にソロツーリングに出かけるという新たなチャレンジを達成してみせたのである。

伊豆スカイラインは自然への愛と富士山への愛に溢れている道だった。バイクを通じて日本の絶景を知ることができたのだ。

子育て中の主婦であるアラフォーの私が、爽快でありながらも命が燃えまくる体験を味わえるだなんて思ってもいなかった。ぬくぬくと安全な場所で生きていたら、こんなにも自分の命と向き合うタイミングなんて訪れなかったと思うから⋯


バイクで今まで行ったこともない場所をめぐりめぐっているうちに、私はたくさんの愛を知ることができた。

まずは、夫の愛。

夫は私が「挑戦してみたい!」「経験してみたい!」ということには全面的に協力してくれる。1日の2/3は仕事なのに⋯自分の時間なんてほとんどないのに⋯私がバイクで遠出したいと伝えると「子供と公園で遊んでどっかで夕飯食べてくるよ」という具合で私に時間を与えてくれる。

私が帰宅すると「楽しかった?良い時間過ごせた?」と聞いてくるので「すごく楽しかった!ありがとう!!!」と伝えると「それなら良かった」と言ってくれる。

夫は、ただただ私が有意義な時間を過ごせていたらいいなという気持ちで私のことを送り出してくれているようだ。

⋯これを愛と呼ばずに何と呼べるだろう?!

私の想いを尊重してくれる夫の言動からは「愛してるよ」なんて言葉よりも愛を感じられる。そして夫自身も間違いなくバイクのことを愛しているから、私にもバイクの面白さを経験させてくれているのだと感じるんだ。

そして次に、ライダーさんたちのバイク愛。

バイク屋のお兄さんやおじさん。noteで出会ったライダーさんたち。休憩所や道の駅で出会ったライダーさんたち。みんなそれぞれの向き合い方で、バイクのことを愛している。

乗るのも良し!
カスタムするのも良し!
オンロードも良し!
オフロードも良し!

それぞれの向き合い方でバイクを愛してればそれで良し!!!


そんな愛のある考え方が会話や文章から伝わってくるのが素敵すぎるんだ。


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