『俺はこの家で最下位』は令和のシンデレラ物語だった|創作大賞感想
『俺はこの家で最下位。〜8つの事件簿〜』
今回は Mr.すいせいさんの「創作大賞2025 エッセイ部門」
応募作の感想を書いてみようと思います。
こちらです▶︎
ざっくり言いますと、これは令和の鬼嫁日記です。
22歳で授かり婚をしたMr.すいせいさんと、お嫁さんとの、8つのエピソードが詰まっています。
一言でまとめると、
私のイメージは「令和のシンデレラ」
え? シンデレラは女子ですよ!?
今の世の中はジェンダーレスなので、細かいことは気にしないで、優しい目で見守っていただけたら嬉しいです。
兎にも角にも、私のイメージはシンデレラということで。
⸻
まず、家庭内の序列を見るだけで涙なしでは語れません。
ドコドコドコドコ……ドン!(小太鼓の音)
• 1位:妻(絶対権力)
• 2位:娘&チワワ(癒し枠)
• 最下位:俺(同居人枠)
これを見るだけで涙が一粒そっと流れそうになります。
‥そうになるだけです。
⸻
読み進めていくと、結婚のご挨拶の時点で、すでにフラグは立っていたのです。
義父のパワーワード——
「返品は、お断りやで。」
これ絶対なんかあるやつ〜♫
パワーワードを見た途端、私の脳内で、チョコプラの鍋のCMのリズムで再生されました。
そしてその予感は裏切られず、
数々のお嫁さんとのエピソードは 鬼エピソード満載!
ではなぜ、そんな鬼嫁日記を「シンデレラ」と表現したのか?
それは すいせいさんが絶対にめげないから。
ひたすら働き、家事をこなし、自分がいてもいなくても同じじゃないか…と愚痴をこぼしながらも、逃げずに、直向きに結婚生活を受け入れているんです。
逃げない理由は 家族への愛。
〜それでも、僕はこの家族を嫌いになれない〜
強く言い切るその言葉には、
お嫁さんや娘さんが笑顔で過ごせているのは、自分の頑張りがあるからこそ——
そんな自負と誇りが滲んでいるように思います。
大切だから、簡単には嫌いになれない。
すいせいさんにとって、時に理不尽とも感じられる日々のなかで、
それでも現実を受け入れ、家庭という場所に自分を置き続ける姿には、
ある種のあきらめと、静かな覚悟が見えました。
期待しないで生きる——
それは 見返りを求めず、ただ、目の前の幸せを守り続ける強さ。
まさに運命を受け入れる……令和のシンデレラです。
むしろ私は すいせいさんにはシンデレラであってほしいと祈っています。
なぜって?
白い馬車の王子様が迎えにきて、最後は幸せになりますから!
え? もうお嫁さんいるでしょ?
今は令和です。細かいことは気にしないでくれたら嬉しいです。
……あくまで「最後にスーパーラッキーなことが起きますように」という意味で。
頑張ったからといって、必ず報われるわけじゃない。
それでも今日も、彼は「家庭」という場所で黙々と自分の役割を果たしている。
誰にも気づかれなくても、静かに踏ん張っているお父さんやお母さんが、きっと他にもいると思います。そして、この物語に共感する人も少なくないはず。
だからこそ、祈らずにいられません。
報われてほしい。
それは——おとぎ話みたいな、できすぎた幸運だったとしても。
報われた時には、令和の家庭に差す一筋の光になるはずだから。
気づけば最後まで、一気に読み切っていました。
令和という時代の空気を纏い、運命を受けいれる静かな覚悟に胸が熱くなり、自然と応援したくなるお話でした。
『俺はこの家で最下位。〜8つの事件簿〜』
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