大人になる頃に、海の恐ろしさを学んだ
保育園の調理師として給食とおやつを作る傍ら、食関連のSEOやコラム記事、取材記事などを執筆している竹原と申します。
ほぼほぼ食のことを発信していますが、実は水産の学校出身で海の生き物や船が大好きです。
船の実習では
トロールという網を船のおしりから引っ張って魚を撮る漁業
マグロの延縄漁業
集魚灯を使ってピッカピカに船を光らせて獲るイカ釣り
南極海調査
海賊出没地域での海賊対策 など
一言では語りきれないたくさんのことを体験してきました。
南極の話はこちらでしています。
そして今回は、大学1年生の夏に必修だった「遠泳実習」のお話。
小学生でもないのに遠泳?
鹿児島では、特定の学校の小学生が、毎年錦江湾横断の遠泳をしています。
しかし、20歳前後の若者が、競泳用やフィットネス用の水着を着て、隊列を組んで海を泳ぐという実習。
想像してみてください。名前がでっかく書かれた水泳帽をかぶって大学生が15人くらいで隊列を組んで泳いでいるんです。
「いい歳して遠泳すんの??」
この実習を知ったときの率直な感想です。
そう思う反面、昔から水泳を得意としていた私は、海で泳げることに内心うきうきしていました。
まさかの洗礼
実習当日、実習所に着くなり
「ここに並べ!」
おそらく同じ大学の先輩たち?が名前をチェックするために整列の号令をかけます。
一瞬、自衛隊の訓練施設に間違ってきてしまったような感覚になりかけ、でも周りを見ると知っている1年生の顔ばかり。
もうこの時点で厳しい実習が始まっていたのでした。
1つ1つの移動で、整列、点呼。
就寝前も部屋から出て点呼をとります。ふざけていると怒られるシステムでした。
泳ぎのレベル別に班が決まっていて、泳ぎ切る距離が変わってきます。
事前に学校のプールで、班決めのテストまでありました。
縦・横しっかりそろっていないと、サポーターとしてついている先輩たちに
「おい〇〇!ずれてるぞ!」
「〇〇!もっと前つめろ!」
などど名指しで言われてしまいます。
ご存じの通り、海には波があります。風も吹けばうねりもある。
まっすぐ泳いでいると思ってもちょっとずつずれていき、うまく泳げません。
ーやっぱりこれは自衛隊とか海保の訓練だよね、そうだよね?ー
誰しもが思ったことだと思います。
「常に前と横を意識しろー!」
海の水は口に入ってきてしょっぱいし、うねうねして体の平衡感覚がおかしくなっている感じだし、ずれると怒られるし…嫌になります。
最終日、目標物に向かって泳ぎ、上陸するというミッション(もはやミッションです)が課せられます。
20歳前後の学生たちが、縦横そろえて必死に泳ぐ。ワンチームとなって必死に泳ぐ。
連日の疲れからか、思うように進めずに水をたくさん飲んでしまいます。
「もうすぐだぞ!」
「しっかりそろえてゴールするぞー!」
言われてからがまた長い。
左右の間隔をしっかり保ち、もはやもう頭は空っぽ<無>で泳ぐ。
「着いたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
中高の部活の時の感覚がよみがえるような、達成感・爽快感を班のみんなとサポーターの先輩たちと分かち合う。
その夜、今までずっと厳しかった先輩たちが面白くて優しいことが判明します。
いや、実は体調の悪い学生の面倒を見ている姿や励ましの言葉をかけてくれる様子から、本当はこわくない優しい人たちなんだとわかっていました。
海の恐ろしさを体感するため
この実習は、これから海の勉強をする学生たちに向けて「海をなめてはいけない」「海の恐ろしさを体感するように」というメッセージが込められていたと思っています。
だからこそ、先輩たちもあんな風に最初から厳しい演出をしていたのだと。
そうやって気づいたのは、サポーター側として参加した時でした。
私は声を張って厳しくこわい感じをかもしだすのはなかなか難しかったのですが、
眉毛がなく、かなり明るい髪色だったことから、少しはこわい印象を与えられていたようでした。(後日、部活の後輩談)
1年生のうちに海の厳しさを知っておく。
実習や研究など、結局はチームワークが重要だからそのあたりも伝えたかったのかもしれません。
だいぶ前のできごとですが、私の人生の中で記憶に残る良い経験です。
今でもシーカヤックやシュノーケルなどで海に入りますが、軽い気持ちでは入らず、少し身構えて挑んでいます。
私は、保育園での食の話や海の話などを発信しています!
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始まりは、<苦手意識>から。
私は実は料理が苦手でした。だからこそ伝えていけることがあると思っています。
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