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M.R.LABO業務紹介:マーケターとしての心構え~スマホ病からの脱却(2)


マーケター必須の”発想力”を鍛える

 前回の投稿で、「マーケターとは幅広い領域の人を指す」と言いましたが、そういった色々な業務分野の人たちがアイデアを持ち寄って出し合えば、その企業が抱えているマーケティング上の課題ー例えば、低迷しているエリアの売上を立て直したいとか、これまでにないような新しい商品を開発したいなどーの解決に役立つものと思います。
 そもそもマーケティングの根本的な目的は、「もっと売れるようにする」ことですので、それに携わるマーケターには「そのためには、どうすればよいか?」と考える力、「こうした方が良いのではないか?」といった発想力が必要になります。
 では、この発想力を鍛えるにはどうしたらよいでしょうか? TVのクイズ番組などでよく紹介される”脳トレ”などで訓練し、アタマを柔らかくすることも必要かもしれませんが、やはり色々な情報を仕込んで、頭の中の引き出しに入れておくことです。
 もちろん私も含めて普通の人は、どの引き出しに何が入っているのか、整理・記憶することは不可能ですが、面白そうなことや役に立ちそうな情報をなんとなく頭に入れておくことで、課題に直面した時にそれらが力を発揮する場合があるからです。
 天才でもない限り、新しいアイデアは何もないところから突然湧き上がってきたりしないものです。頭の中にある”断片”をつなぎ合わせることで、新しい発想に結びつく一歩となる―私はそう考えています。

頭の中に情報を入れ込む

 では、そういった情報は、どうやって頭に中に入れていけばよいのでしょうか? 前稿で「マーケターは、とにかく幅広い情報に接すること」が大事だということと同時に、「スマホだけに頼っていては情報に偏りが生じる」とも述べましたが、もうひとつ、スマホの情報が本当に頭に入っているかどうかも実はかなり疑問です。
 世界的にベストセラーとなった『スマホ脳』(2020年,新潮新書)の著者でスウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセンは、同書の中で「(デジタル機器を使うことで)情報を効率よく取り入れていると思いがちだ。だがそれはあくまで表面的なもので、情報がしっかり頭に入るわけではない」と指摘しています。
 その理由をここでは述べませんが(知りたい方は、ぜひ同書をお読みください)、私の経験上もそれは正しいように思います。というのも、私も、例えばHRの新しい用語についての解説文などは、一度テキストデータをコピーしてwordにペーストし、それを紙に出力して読み直すということをしないと、頭に入ってこないからです。
 スマホで調べ物をして、わかったような気になっていても、その情報は実は頭の中に残っていないように思います。スマホに聞けば、前に調べたことでもすぐにまた教えてくれますので、脳がそれに慣れてしまって記憶しないようにしているのかもしれません。
 頭の中の引き出しには、実は何も入っていないのです。

枠からハミ出すことも必要

 アイデアを広げる時だけでなく、まとめる時にも必ず紙に書き出すという人が私のまわりには少なからずいます。
 ある人は、「結局、ディスプレイの四角い枠の中だけでしか考えなくなって、広がらなくなっちゃうんだよね」と言っていましたが、まさにその通りだと思います。小さな四角の中では、それ以上大きなアイデアは生まれないということです。
 私も、まずA4のコピー紙(お役御免となった企画書の裏など)に雑多にアイデアを書き出してから、PCでまとめるという仕事の仕方をしています。なぜかというと、頭に浮かんだアイデアをPCで書き残そうと思っているその時にメールが届いたり、アイデアの種の元をネットで探している時に全然関係ない広告が現れることで、そちらが気になってしまい、その間にアイデアが消えてしまうことがあるからです。
 話は少しそれますが、特に最近、ネット記事を読もうとしてタイトルをクリックすると、突然別ウィンドウが開いて広告が表示されることが多くなりましたが、そういう広告の出し方をするスポンサーは、それによって自社のイメージがダウンしていることを知るべきです。サイトを運営する側も「無料のサイトだから、それくらいはいいだろう」と考えているのかもしれませんが、私の場合、そういった広告が頻繁に現れるサイトには、次回以降は訪れないようにしています。
 話を戻しますが、紙に書いてアイデアを練るということは、それに集中できるということでもあります。つねにアンテナを張りめぐらせておくことがマーケターには必要ですが、特にはそれらをシャットアウトして、考えに集中することも必要なのです。
 スマホはポケットにしまって。

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