作家デビューを目指して29日目の夕方。若林亜季/著 『最適化を推奨します』を読了。

noteをはじめて1ヶ月ぐらいかな。
「今日も”スキ”がないな〜」と無反応の通知欄を見て、少しさびしくなる時もあった。
さみしいので、noteを始めたばかりの頃1、2回は自分で自分の投稿に「スキ」を押してみた。「うん、寂しくない」(←そうか?というツッコミは、否定はしない。)
「♡1」とついていると、たとえそれが自分がつけたものでも、活気が感じられるような気がしていたのだった。

書いているうちにポツポツとスキが送られてくる日もあった。
なんて素敵なんだろう。
noteは私のちょっとした拠り所になっていた。

ある日、通知の中に、若林亜季さんのお名前が表示されていた。なんとフォローまでしてくださっている。
少しドキドキした後に、ウキウキした気持ちでプロフィールを見に行くと、とても前向きに暮らしておられる中で作家として執筆活動をされているとのことだった。
作家デビューを目指すと宣言してnoteを始めたばかりの私が、着目しないわけがない。
日々の投稿は前向きで柔らかな筆致で、陽だまりの中にいるような気持ちにさせてくれるが、どんなお話を書くのだろう?
なんと!受賞もしておられる。
読んでみることにした。

『最適化を推奨します』 若林亜季/著

そうきたか〜!
冒頭を見た瞬間から胸がドキッとした。
短編なのであまり感想を書くとネタバレになりかねない。
でも何か書かずにはいられない気持ちになったので、こうして投稿をしている。
さっきまで読んでいた『クロニクル・アラウンド・ザ・クロック』は小休止だ。

ていねいに書かれていた。
一つ一つの文がだいじに書かれていることを感じて、詩を読むときのように、ゆっくり読んだ。
文章のテンポに影響されたこともあるのかもしれない。
心地よいリズムがあった。

私が最近考えていたこととも不思議とリンクする気がしていた。
こういうときの偶然は、なんらかの意味がある出来事なのかもしれない。
しばらくは、この物語の青年のことが忘れられそうにない。

陽だまりのような明るさや温かさを感じる投稿からは、意外な印象もある物語だった。
しかし、物語が曇って星の見えない深い群青色の夜空であっても、やはり、どこか鱗粉のようなキラキラとした金色の光が散りばめられているような気がした。
陽だまりの印象と、金色の鱗粉が飛ぶ深い群青色の夜空のイメージの対比は、どこか万華鏡のようだと思った。
子供の頃、親からだったか親族からか、旅館で購入したというお土産で万華鏡をもらったことがあった。筒の周りは雅な和柄の千代紙が貼られていて、覗くと色彩豊かな光のパーツが次々と形を変える。
万華鏡は小さいけれど、覗くと世界が広がっており、目が離せなくなった。
きっと著者の若林亜季さんは様々な経験や人との関わりを通じて、多くのことを心に映してこられた方なのだろう。
嬉しいこともかなしいことも辛いことも。
でもきっと、いつもどこかにキラキラしたものを持ち続けているんじゃないかな。
そんなふうに思わせてくれる物語だった。
この著者の他の作品もぜひ読んでみたい。

さて、今回の歌は何にしようか。
群青のイメージから、スピッツがカバーした『タイム・トラベル』を選んだが、スピッツの公式Youtubeアカウントでは公開していないようだ。
それならば、そうだ、『群青』を。

YOASOBI 『群青』

知らず知らず隠してた
本当の声を響かせてよ、ほら
見ないフリしていても
確かにそこにある

YOASOBI 『群青』作詞・作曲/Ayase

Ayaseさんは、いい歌を書くね。
ikuraさんの歌がリズムも音階も正確でまるでボカロのようなのに、やはりボカロやAIとは違う人間の息遣いが感じられる。
そうか。もしかしたら、この『群青』という歌を私がよく聞いていたことも、この物語を読んでいるときに群青色のイメージが湧いてきた理由の一つなのかもしれないね。

若林亜季さんのnoteはこちら。

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