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感動9

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なんだかんだ、難なく、学校は卒業できそうだ。

何も問題なく、何も問題なく。
刺激が足りない、刺戟が足りないよ。

いつも通り、渋谷に行った。
なあ、愛子、刺激が欲しいんだが、なんかない?
君はね、いつもそう、誰かに頼って、何かをもらって、そうやって自分では何もしないのよね、私は別にあなたと居られればそれで良いのだけれども。

いや、僕だって、自分でしてきたよ、自分の意志で物事を決めてきたつもりだよ、側から見ていたらそうやって見えるかもしれない、でも、でも、僕は僕の意志で、、、

そういえば、愛子は学校どうしてるんだ?

私はずっと働いているし、これからもそれで良いかなって思ってる。
別に大変じゃないし。

愛子は何かやりたいことはないのか?

んー強いていうなら、最近、ゴッホ展が六本木でやってるみたいだし、そこに私行きたいわ。

え、なんか、会話になってない気がするが、まあいい、たまには。


六本木についた。
森美術館に向かう途中。東京タワーが見えた。

東京に住んでいるのに気にすることなく行きたいたが、その美しさにもう少し近づきたいと思ったが、まずは彼女に付き合うとしよう。

フィンセントファンゴッホ。
聞いたことはあった。美術館に入ると、とても静かな空間に、絵が飾られていた。

その日は雨が降っていて、人が過疎で、ほぼ貸切状態。
これは珍しいのかどうなのか僕にはわからないけれども、誰もいない空間に、音楽も、明るいネオンもない。

星月夜。
美しい。

現実でこんな世界があったらば、いや、こんな感じに見える目があれば。
自然に涙がこぼれ落ちた。

刺激を通り越して、感動した。


なぜ、僕は、もっと早く知ることができなかったのだろうか。
刺激よりも感動を求めた方が良かった。



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