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立ち止まって、振り返る夏-タイトル未定「余白」レビュー

こんにちは、きたのむぎです。
今回は先日の記事でハマったきっかけなどもお伝えした、私の大好きなアイドル「タイトル未定」さんが8/30に配信リリースした新曲「余白」のレビュー記事です。


新しい風を吹かせた「余白」

これまでのタイトル未定の夏うたといえば
・蜃気楼
・夏のオレンジ
・夏が来れば
と、イメージは7月〜8月、太陽の眩しさや水しぶきがそのまま感じられるような「ザ・夏!」といった雰囲気の楽曲が多かった。

(動画は4人体制の時のもの。客席と一体感が生まれるサビの振り付けが可愛い)

今回の新曲「余白」は、夏の真っ只中にいる曲ではない。
いつの間にか日が落ちるのが早くなったことに気が付いて、そういえば吹く風も涼しくなって…過ぎていきそうな夏に過去をふと振り返ってみるような1曲だ。
少しだけ歩みを緩め、1度後ろを見て現在地を確認する。勢いや衝動とは少し離れた落ち着きが、タイトル未定の新しい一面として新鮮に映る。

個性際立つソロパート

「ねぇ大人になっても ちゃんと覚えてるかな」という歌い出しの谷乃愛さんの可愛らしい問いかけ、静かな海辺の情景が浮かぶような多田萌加さんの安定感ある心地よい低音パート。
2番では「夕焼けが綺麗すぎて 少し怖くなった」というほんの少しの脆さが山下彩耶さんのあどけない歌声とピタリとマッチし、歌詞の持つ言葉の力を的確に伝えていく阿部葉菜さんの伸びやかな表現力にも胸を動かされる。

と、メンバーの個性が存分に楽しめるソロパートだが、何と言ってもタイトル未定の歌姫・冨樫優花さんの透き通った声がこの「余白」において強く存在感を発揮している。
情感たっぷりにサビへと誘う1番のパートはもちろん、注目は落ちサビ。
冨樫さんの透き通った声がより切なさに拍車をかける。

「忘れられないよずっと 時がなんだっていうの」

タイトル未定「余白」

時間が経ったって、思い出は薄れて去っていくだけのものではない。
わずかな反骨心すら感じられるような力強さがありながらも、綺麗で品のある歌い上げ。
もはやダイヤモンド級だ。「100万ドルの夜景」などとその煌めきを表現することがあるが、冨樫さんのそれは「10カラットの歌声」と言っても過言ではないだろう。いや、足りないくらいかもしれない。

白黒つけなくてもいい

曲中で描かれるのは、夢を求めて選んだ、大切な人とは別々の道を進む姿。
その道の途中で、確かに重なっていた「あの夏」に想いを馳せていく。
歳を重ねていくとより強く思うが、過去を振り返ってみるとクラスメイトや趣味で知り合った友達、職場の同僚、誰かと誰かが重なっていた瞬間というのは本当に一瞬だ。アイドルとファンの関係も、もしかしたらその中に入るのかもしれない。
それでも確かに一緒にいた時間は存在していて無くなったわけではないし、会わなくなったからといって友達じゃなくなったかと言われればそうではなくて。

「はじまりは曖昧 だから終わりなんてない」

タイトル未定「余白」

いつから仲良くなって、いつから友達になって。
確かにその始まりをはっきりと覚えている人は多くない気がするし、多分大切なのはそんなことではないはずだ。
阿部さんが歌う包容力のあるフレーズは、多くの人の心の拠り所となるだろう。

おわりに

酷暑もようやく落ち着き始め、今まさに聴きたい「余白」。
いつの時代でもいい、あなたにもきっとある夏の記憶を少し引っ張り出して再確認することで、今を、そして未来を進んでいく背中をそっと押してくれる1曲だ。
タイトル未定にとって、5人体制になって初めて迎えた夏はどんなものだったろうか。
いつか思い出す今年の夏の余白が、大切な記憶として彼女たちの中に輝き続けていることをファンとして願うのだった。

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きたのむぎ@ライター修行中 最後までお読みいただきありがとうございました!この記事に良かったな、役に立ったと感じていただけましたら、応援よろしくお願いします。より良い記事の執筆に活かします。