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🟢緑の章:深緑の楽園 ― 揺るぎない信念を貫くものたち 4


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第四章 深緑の島

レオンとホズミは、互いの無事を確かめ合い、深い安堵に包まれていた。

嵐でバラバラになり、一時は絶望しかけた二人だったが、再び共に旅ができるという確信が、彼らの心を温かく満たしていた。

「さあ、行こう、ホズミ。
羅針盤が、俺たちをこの場所に導いてくれたんだ。
この島には、きっと何かがあるはずだ」

レオンはそう言って、ホズミの肩にそっと手を置いた。
彼の瞳には、再び冒険への期待の光が宿っていた。
ホズミは、レオンの言葉に力強く頷くと、再び羅針盤を胸に抱き、彼らの目の前に広がる深緑の森へと足を踏み入れた。

森の中は、まるで別世界だった。


 砂漠の乾いた大地とは全く異なる、湿った生命の香りが彼らの鼻腔をくすぐる。
頭上を覆う巨大な葉が、太陽の光を遮り、森の中は、幻想的な緑の光に満ちていた。
足元の苔は、ふかふかの絨毯のようで、一歩踏み出すたびに彼らの体を優しく包み込んだ。

「見てください、レオンさん!
あの花、虹色に光っています!
あ、あの蝶も!」

ホズミは、興奮した様子で色とりどりの花や、蝶を指差した。
その蝶はまるで宝石のように輝き、ホズミの周りを楽しそうに舞っていた。

レオンもまた、その光景に心を奪われていた。
砂漠では見ることのできなかった、豊かな色彩と生命の息吹。
それは、彼の心を深い感動で満たしていた。

「この島は……まるで、伝説に出てくる楽園みたいだ……」

レオンは、そう呟いた。
彼の言葉は、この島の豊かさを、そのまま表していた。
二人は、森の奥へとさらに進んでいった。

道中、彼らは信じられないほどの光景を、目にすることになった。
木々には見たこともない、色とりどりの果物が、たわわに実っている。
その果物は、まるで食べられるのを待っているかのように、彼らの目の前にぶら下がっていた。


「わ、わたくし、お腹が空きました!」

ホズミは、そう叫び木に実っている、真っ赤な果実に手を伸ばした。

レオンは、その果実を警戒しながら見つめていた。
しかし、ホズミが一口食べると、彼の顔が満面の笑みに変わった。

「レオンさん!
とても甘くて美味しいです!」

ホズミの言葉に、レオンもその果実を一口食べた。
すると、彼の口の中に、信じられないほどの甘みが広がり、彼の疲れた体を、一瞬で癒していくのを感じた。

「すげーな……!
こんなに美味しい果物、食べたことがない……」

レオンはそう言って、再びその果実を一口食べた。
彼らは道中見つけた果物を、遠慮なく食べ続けた。
そして、喉が渇けば、木々から滴り落ちる、甘い蜜のような水を飲んだ。
この島は、彼らがこれまでの旅で経験してきた、どんな場所とも全く異なっていた。
ここでは、食べ物を探す苦労も、水を求めて歩き続ける苦労も一切なかった。

「レオンさん、この島は、
まるで……楽園ですね!」

ホズミはそう言って無邪気に笑った。
彼の心は、この島の安らぎに満たされていた。
二人は、さらに森の奥へと進んでいった。
すると、彼らの目の前に小さな湖が現れた。
湖の水は、透き通っており、色とりどりの魚が、悠々と泳いでいるのが見えた。

レオンは落ちていた枝を掴みその泳いでいる魚を1匹狙いを定めて突いてみた。

「魚だ……!
でも、こんなに簡単に捕まえれるなんて……」

レオンはそう呟き、その魚を警戒しながら見つめていた。

その時、湖のほとりに、一つの影が横たわっているのが見えた。
それは、巨大な甲羅を持つ一匹の陸亀だった。
その陸亀は、草の上で気持ちよさそうに寝息を立てている。
彼の頭には、古びたカウボーイハットが乗っており、近くには使い古されたコーヒーカップや、小型のテントが置かれていた。

「わ……! 亀さんだ!」

ホズミはそう叫び、その陸亀へと駆け寄っていった。
レオンは、その陸亀のただならぬ雰囲気に、警戒しながらホズミの後を追った。
ホズミがその陸亀に近づくと、その陸亀はゆっくりと目を開けた。
彼の瞳は、年の功を物語るかのように、穏やかで、しかし、どこか深い知恵を宿しているかのように見えた。

「おお……。
お前さんたち……。
こんなところに、迷い込んでくるとはのう……」

その陸亀はそう言って、ゆっくりと体を起こした。

「わ、わたくしホズミと申します!
こちらは、旅の仲間のレオンさんです!」

ホズミはそう言ってレオンを紹介した。

「わしは、カンロじゃ。
この島で、のんびりと余生を過ごしておる陸亀じゃよ。
お前さんたちも、この島でのんびりしていくとええじゃろ」

カンロはそう言って、穏やかな笑みを浮かべた。
彼の声は、まるで、この島の穏やかな風のように、彼らの心を優しく包み込んだ。

「カンロさん!
この島は、とても素晴らしい場所ですね!
食べ物も、水も、困ることがありません!」

ホズミはそう言って、この島の豊かさをカンロに伝えた。
カンロはホズミの言葉に静かに、しかし、少しだけ寂しそうに頷いた。

「そうじゃろう……。
この島は、欲しいものが何でも手に入る。
じゃから……わしは、この島から出られなくなってしもうた……」

カンロの言葉にレオンとホズミは驚きの表情を見せた。

「どういうことですか……?」

レオンはそう言ってカンロに問いかけた。

カンロは、ゆっくりと過去を語り始めた。

「わしは、若い頃、世界中を旅しておったんじゃ。
山を登り、川を渡り、多くの景色を見てきた。
じゃが……歳をとり、疲れてしもうてな。
楽な場所で、のんびりしたい、そう思ってこの島を見つけた。
この島は、わしが求めていた楽園じゃった。じゃが……」

カンロは、そう言って、言葉を詰まらせた。

「この島に浸かると、人は何も考えなくなる。
何も求めなくなる。
わしは……この島に来てから、ずっと、この場で、のんびりと過ごしておる。わしは、もう……旅に出る気力が、なくなってしもうた……」

カンロの言葉は、レオンとホズミの心に、深く響いた。
彼らはこの島が、ただの楽園ではないことを、理解した。

この島は人を堕落させる甘い罠だったのだ。



2人がたどり着いたのは堕落させる島🏝️
ヤバい島に来てしまいましたね〜
さて、この島でどんな物語が待っているのか…

ワシ(ムヒ)の持つnoteだけが知っている😁

次回はこちら

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