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【003】歴史の授業参観日〜家康班〜伊賀越え、やる?

家康班 逃走準備

【003】


歴史の授業参観日

〜家康班〜

伊賀越え、やる?



はい。

次は、C班。
家康軍です。



家康班の机には、
もう子どもたちが集まっている。

先生は黒板に大きく書いた。

堺見物。



「状況確認です。
家康は今、堺を見物しています。」

「護衛は、ほんの数人の家臣だけです。
そこへ知らせが届きました。」

先生は静かに言う。

「信長公、本能寺にて討たれる。
明智光秀の謀叛!」


教室が静まり返る。

「さて。皆さんなら、どうしますか。」



ひとりがスッと手を挙げた。

「先生!京都へ向かいます!」

「手傷を負った信長様が、
どこかに落ち延びているかもしれません。」


別の子が、おずおずと言う。

「でも……。」

「もう間に合わないかも。」

教室が静かになる。



「だったら、三河へ帰ります。」

「帰れるかな。」

「途中は敵だらけだよ。」

「伊賀を通るしかない。」


すると、

少し考えていた子が言った。

「先生。家康は逃げるんですか。」

教室が、また静かになる。



別の子が答えた。

「違うと思う。」

「生き残るんだよ。」

「家康がここで死んだら、
徳川家も終わる。」



「でも……。」

「信長様を助けに行かなくていいの?」

「家臣として、それでいいの?」

教室の空気が、少し重くなる。


最後に誰かが、小さな声で言った。

「難しい……。」



先生は、

黒板に三つだけ書いた。

・忠義

・生還

・未来

「さて。」

「家康班。」

「この三つを、どう考えますか。」

「発表まで、あと十分です。」

(つづく)

▶️004】〜朝廷班〜
光秀、信長を討て!

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2026年7月22日
むこパパ

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