毎日やっていた「あの作業」が消えた。Google Antigravityで開発が変わった話
毎日、無意識にやっていた作業がありました。
それが、ある日まるごと消えました。
Google Antigravityを使い始めてからの話です。
この記事は、こんな人に向けて書いています。
・VS CodeやIDEで日常的にコードを書いているエンジニア
・長く構造的な長編コンテンツの文脈を壊したくない文系の方
・GPTやClaudeなどのAIツールを使ったことがある方
コードを書かない方には、少し専門的に感じるかもしれません。
今回は「開発する側の視点」の話です。
2025年、2つのIDEが話題になった
2025年、VS CodeベースのAI統合IDEが2つ登場しました。
AWS Kiro(7月リリース)
Spec-driven development(仕様駆動開発)を掲げ、
計画 → 設計 → 実装という正統派アプローチ。
大きな話題になりましたが、現在は落ち着いた印象です。Google Antigravity(11月リリース)
Agent-first platformを掲げ、開発者主導の対話型アプローチ。
正直、私の周りでは、ほとんど話題になっていません。
でも──
使ってみると、インパクトは圧倒的でした。
第一印象:ベビーカーなのに戦車
Antigravityを触ったときの第一印象。
見た目はシンプル。
操作も、どこか昔ながら。
最近の全自動なIDEとは違い、
「全部お任せ」にも「過剰な補助」にもならない。
例えるなら、
赤ちゃんが乗るベビーカーなのに、中身は戦車。
運転するのはあくまで開発者。
でも、背後ではとんでもないエンジンが唸っている。
今年大きく注目されたNotebookLMが、
背後で静かに見守っているような奥深さがあります。
この設計思想が、とにかく面白い。

背後で静かに見守っているような奥深さ
消えた作業、消えた時間
毎朝、プロジェクトを開くたびにやっていたことがあります。
昨日どこまで進んだかを思い出す
GPTに渡すためのコードをコピペする
ファイル構成や前提条件を説明する
進捗を自分用メモにまとめる
この「引き継ぎ作業」が──
完全に消えました。
「説明しなくていい」という衝撃
Antigravityは、プロジェクト全体を最初から見ています。
私が実際にやったのは、これだけです。
「functions.php と他ファイル間の整合性を指摘してください。
何度も作り変えて中が荒れていると感じています。
ACFプラグインは過去に使う予定でしたが、現在は完全に使いません。」
すると返ってきたのは、こんな指摘でした。
「〇〇〇は functions.php から参照されていません」
「固定ページでも使用されていないため、削除を推奨します」
「●●が重複しています」
「デバッグ用の〇〇が〇個残っています」
ファイル構成の説明も、
コードのコピペも、
文脈の補足も──一切不要。
ファイル名の間違い、関数名の齟齬が、最初から存在しない。
この体験は、かなり衝撃でした。
LLMを選べる自由
Antigravityの大胆さは、ここにもあります。
利用できるLLMは複数。12月時点で6種から選択
Gemini 3
Claude Sonnet 4.5
GPT-OSS
Gemini 3だけでなく、Claudeを選べるのは、個人的にかなり重要でした。
IDEに特定のLLMが固定されていない。
開発者が、タスクに応じて最適なモデルを選べる。
これは、
これからのIDEのスタンダードになる設計だと思います。
ここで、ひとつだけ正直な話をします。
エンジニアなら一度は、
「Cursor CLIを試すところまではやった」
でも、
「その先に進む時間も、気持ちもなかった」
── そんな状態で止まっている人も多いと思います。
実は、私自身がそうでした。
だから、無理に勧めるつもりはありません。
新しいツールを覚える余力がない感覚も、よく分かります。
ただ、もし少しでも興味が残っているなら。
「ちゃんと開発者の思考についてくるIDE」を、
一度だけ触ってみてほしい。
これは、その先に進めなかった人向けの道具だと感じました。
これ、パラダイムシフトだと思います
使い始めて、2時間ほどで気づきました。
「作業」が、「対話」に変わっている。
ソースコードのコピペ → 不要
進捗のまとめ → 不要
昨日の作業確認 → 不要
Antigravityは、すべて覚えています。ブラウザを操る芸当もします。
私の指示したものが、目の前で「計画・実装・検証」と変化します。
Antigravityが自慢げにコードを書き、勝手にすすむようなことはしません。
「こうします」と出ますので、「それでよし」と認めるように進めます。
Kiroのスタイルも参考になったのかも知れません。
個人的には、Kiro以上に気分が上がりました。
思考が途切れません。
もう何年も使っているツールのように馴染んでいます。
考えながら話しているだけで、コードが整っていくスタイルは、プロの道具です。
一言で言うなら──
今年一番の体験でした。
ちょっと褒めすぎたので・VSCode × Code Assist紹介
実際に使ってみると、Antigravityは実践向きではあるものの、まだできたばかりで荒さも感じます。
体験は画像生成AIに近く、コード修正の「提案」が返ってくるのは素直に嬉しい反面、そこにはガチャ要素もあり、最初の「おお、すごい」というUXに引っ張られて過信しがちです。
使うなら試す前にコードをバックアップ、できればGit管理は前提。
そのうえで「今から慣れておく」用途なら十分アリですが、本当に仕事の道具として安定させるなら、実はVS Code拡張の Gemini Code Assist が地味に最強で、ここで慣れておくとAntigravityにも自然に入れます。
なお、Antigravity+Gemini 3 APIはトークン消費が想定以上で、場合によっては数日待ちになるため、急ぎなら課金、踏み込めないならGemini Code Assistに戻る、という現実的な使い分けになります。Gemini Code Assistでも、コードの提案は、Anitigravityと同等の水準です。
ツールが進化しても、
結局大事なのは「考え続けられる環境」だと思っています。
思考を切らさないための定番書(技術×感覚)
『達人プログラマー 第2版 ― 熟達に向けたあなたの旅』
(デビッド・トーマス / アンドリュー・ハント)
ツールや言語が変わっても、
「どう考え、どう進めるか」は変わらない。
何度もこの本の考え方を思い出しました。 IDEの話ではなく、
開発者の“姿勢”を整える一冊です。
体系的にわかる Antigravity - NotebookLM
入門や基礎から入ると、教科書的でまとまった時間が必要です。
「道具箱」の実践アーカイブ・マガジンとは?
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いつの間にかAIエージェント型を
使いこなせるようになる
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最後に
2025年後半にひっそり登場したIDE。
正直、ほとんど話題になっていません。
でも、開発者・エンジニアにとってのインパクトは相当大きいと感じます。
まずは触ってみてください。
2時間で、分かります。
これは、開発者向けの道具でした。そして文系こそ知って欲しい

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