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SNSを渡り歩いて気づいた、インターネットの「権力の移動」


note、Threads、そしてBluesky。3つのSNSをちょっとだけ、渡り歩いて気づいた。インターネットの「入口」は、いつも誰かに握られてきた。その歴史を知ると、今起きていることが少し見えてくる。



きっかけは、3つのSNSの「空気の違い」


noteを使い始めてから、9カ月が過ぎました。snsとは少し違う、静かに文章を読み書きする場所だと感じています。

6日前、Threadsを試してみたら、noteとはだいぶ違います。使い始めて数日で、なんとなく分かりました。あそこには「営業向き」の空気がある。発信して、つながって、何かを売るのかな? そういう場所だと感じました。

そして今日、Blueskyというプラットフォームを見つけました。数年経ったようですが、まだちょっと未完成の雰囲気です。何かが違う。うまく言葉にできません。

設計の思想が、これまで使ってきたものと根本的に異なる気がしました。
この「違い」はどこから来るのだろう。そう思ったとき、インターネットそのものの歴史を振り返りたくなりました。




インターネットの「入口」は、誰が持ってきたか


インターネットの歴史を大きく眺めると、一つのことに気づきました。権力は常に「入口を握る者」のところに移動します。その移動の歴史を、できるだけ平易に振り返ります。



第1章:国と研究者の時代(〜1990年代前半)

インターネットの起点は、軍と大学だった。
「回線を持っているのは国家」「ルールを作るのは研究者コミュニティ」という時代。商業的な支配はまだ弱く、ネットワークはオープンで、分散した思想で設計されていた。
誰かが独占する「入口」は、まだ存在しなかった。




第2章:接続会社とポータルの時代(1990年代後半〜2000年代初頭)

インターネットが一般に普及すると、「接続を提供する会社」と「玄関口(ポータル)を持つ会社」が力を持つようになった。
Yahoo!やMSNのようなポータルサイトが、「ネットに入ったら最初に見る場所」を支配した。玄関のドアを誰が持つか、という争いだった。




第3章:検索エンジンの時代(2000年代)

やがて、情報への入口は検索エンジンに一本化された。
Googleがランキングを通じて「何が見つかるか」を決める存在になった。情報は存在していても、検索に引っかからなければないも同然。「可視性を決めるアルゴリズム」が権力の源泉になった時代だ。




第4章:プラットフォーム帝国の時代(2010年代)

スマートフォンの普及とともに、SNSとアプリの生態系が主戦場になった。
AppleとGoogleがスマホのOS層を支配し、Meta(Facebook・Instagram)やAmazonが巨大な囲い込みをつくった。インターネットはかつての「誰でも入れる広場」から、「大企業が管理する私有地の集合体」へと変わっていった。
ユーザーデータ、ネットワーク効果、アプリの配布経路。これらを握った者が権力を持った。




第5章:インフラ(クラウド)の時代(2010年代後半〜)

表に見えるサービスの裏側では、数社の巨大クラウドが世界中のデータを支えるようになった。
Amazon Web Services、Google Cloud、Microsoft Azure。これらのどれかが障害を起こすと、世界中のサービスが同時に止まる。「計算資源とデータセンターを持つ者」が、目には見えにくい権力を握った。




第6章:AIの時代(2020年代〜)

そして今、また新しい「入口」が生まれようとしている。
OpenAIやAnthropicなどが提供するAIが、情報への窓口になりつつある。「検索して自分で探す」から「AIに聞いて答えてもらう」へ。入口が対話型に変わるとき、モデルを持つ企業が次のゲートキーパーになる。




第7章:国家の再登場(現在進行形)

面白いことに、今、国家がふたたびインターネットに介入し始めている。
規制、データの主権、デジタル課税、検閲。かつて「グローバルなひとつのネット」だったものが、国や地域ごとに分断されていく兆しがある。
歴史は繰り返すのかもしれない。




この歴史を一行で言うと

国家 → 接続企業 → 検索 → プラットフォーム → クラウド → AI → 国家(再登場)
入口は変わり続けています。
そして入口を持つ者が、常に権力を持ってきた。




では、Blueskyはどうなるのか

ここまでの歴史を踏まえて、Blueskyを見ると、少し違うことがわかります。そもそも、歴史に残るのかさえ不明なBlueskyです。


これまでのSNSプラットフォームはすべて、「入口を一社が握る」構造で設計されていました。Threadsも、Instagramも、Twitterも(現X)、根本は同じです。

Blueskyは、その構造自体を変えようとしているようにみえます。特定の会社が入口を独占しない設計です。ルールを住人が決められるような仕組みを目指している、とでも言えばいいでしょうか。

成功するかどうかは、正直わからない。人もそれほど多くない。増えすぎてほしくない、という気持ちも少しあります(少し笑)。


でも、これまでの歴史を知ったうえで眺めると、Blueskyは単なる「新しいSNS」ではなく、インターネットの権力構造への問いかけとして見えてきます。だから私はしばらく、観察していこうと思います。



エンジニアの視点から、難解な技術用語を使わずに書いてみました。同じように「SNSの違い」を感じている人に、少しでも届けば嬉しいです。




#Bluesky #SNS #インターネット #テクノロジー
#プラットフォーム #デジタル社会

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