Threadsの芯を、予感した日。
「設定」が、ミームになった。それがThreadsの才能なのか。
Threadsを始めて、5日目です。
どこに何があるのか、わからない。ボタンがある。設定がある。機能がある。それらが、見知らぬ部屋の家具のように、ただそこに置かれている。触れる前から、少し疲れました。
私には、「道具道」と呼んでいる習慣があります。新しいプラットフォームや道具と出会ったとき、使い方を覚えるより先に、「この道具の芯は何か」を問うのです。

芯のある道具は、機能を減らせる。
芯のない道具は、機能を増やすしかない。
その違いが、やがてプラットフォームの命運を分ける、
と思っています。
アルゴリズムに「お手紙」を書く時代が来た
Threadsに面白い機能がリリースされました。
その名も Dear Algo。これ、すごくないですか?
使い方はシンプルで、投稿の冒頭に「Dear Algo」と書いて、見たいもの・見たくないものをお願いするだけ。するとAIがフィードを調整してくれます。効果は3日間限定で。
もともとはユーザーが「アルゴリズムに話しかけるミーム」として自然発生的に広まったのが始まり。Metaがそれを見て「じゃあ本当に動くようにしよう」と機能化した、という経緯がサイコウです。
現在は米・英・豪・NZで公開中。日本はまだです。
「Dear Algo」との出会い
公開投稿に「Dear Algo」と書いて、見たいコンテンツ・見たくないコンテンツをアルゴリズムに向けて語りかけると、フィードが変化していく。しかも、これはMetaが設計した機能ではなく、ユーザーが自然発生的に始めたミームだったというオチです。
それを、プラットフォームが後から公式化した。
この順序が、いま新鮮ではありませんか?
設定が、言葉になった
他のプラットフォームでは、「設定」はメニューの奥にある。誰も読まない画面に、誰も押さないボタンが並んでいる。私が5日間、恐怖として感じていたものの正体は、まさにそれでした。
でも「Dear Algo」は、設定を投稿にした。設定を、言葉にした。設定を、広場に連れ出したと確信します。
ボタンを探さなくていい。
メニューを開かなくていい。
ただ、話しかければいい。
しかもそれがミームであることで、他の人の「Dear Algo」を読み、自分のフィードを想像できる。設定が、コンテンツになる瞬間です。

「Dear Algo」と書いて投稿する行為は、
どこか古代の雨乞いに似ている。
見えないアルゴリズムという神に向かって、
言葉を捧げ、フィードの天気を変えようとする。
違うのは、この儀式がミームになって、広場で踊られていることです。

予感、として。
まだ5日目だ。結論を出すには早すぎる。
ただ、「Dear Algo」に触れたとき、Threadsの芯の輪郭が、少しだけ見えた気がしました。
それは、「言葉で、場所を育てられるプラットフォーム」という予感です。アルゴリズムに服従するのではなく、
アルゴリズムと対話する。
その体験を、プラットフォームが受け入れている。
それは小さなことのようで、他のどこにもない手触りだと感じました。
たかが「Dear Algo」だ。されど、これがThreadsのナンバーワンになるとしたら。その予感を、今日は記録しておきます。

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